中野サンプラザ
2002年3月8日
東京・中野サンプラザ





ステージ風景


中野サンプラザ。やっと舞い戻ってきたホール。東京で達郎といえばこのホール。
ステージには、宇都宮公演と同様の位置でお馴染みのゴジラの置物やRPGのドラゴンクエストの敵キャラのスライムの ぬいぐるみが置かれていた。
いよいよ開演、と同時にアルバム「FOR YOU」に収録されている「INTERLUDE B」が会場に流れ出す。達郎さんと 演奏陣の入場の曲。会場に流れはじめると共に歓声と拍手の嵐。
その入場曲と歓声の中、演奏陣が登場。会場は暗いながらも各演奏メンバーの演奏への意気込みが感じられる。鳴り止まぬ歓声の中に続 いて達郎さんが登場。更に歓声は大きくなり、期待が膨らむ。達郎さんにとっては昔の記憶がよみがえる事であろう。
達郎さんがお馴染みのブラウンのテレキャスを持ち始め、始まった最初の曲は

「SPARKLE」

やはりトップバッターは、この「SPARKLE」。あのいつものカッティングサウンドが会場を埋め尽くす。相変わらずのハイトーンの 声ながらも2節目が・・・。
演奏が終わると続いて始まった曲が

「LOVE SPACE」

この曲も88年のツアー以来のステージでの演奏ではなかろうか。久しぶりのこの曲に観客も喜びの笑みを浮かべている。曲も終盤にさし かかりSAXソロも終わるキメのところで「こんばんは、東京」。この言葉に歓声が飛び交う。「三年ぶりのツアーです。」の言葉に 更に盛り上がる。バックでは難波さんのピアノのソロが鳴り響き、観客もそれに合わせての手拍子で リズムをとる。次に始まった曲が、達郎さんのギターでの弾き語りで

「ついておいで」

このまま続いていくのかと思いきや

「WINDY LADY」

この曲へ続いていく。土岐さんのすばらしいSAXソロが会場を埋め尽くす。
ここで達郎さんのMCが始まる。バックで

「RAINY WALK」

のイントロが流れている。ちょっとした話をしながらMCが進んでいく。
このまま「RAINY WALK」を歌い始めるかと思いきや、リズムに合わせて「春が来た」を歌い始める。
観客がシーンとして聴いていると「シーンとして聴かれても・・^^;」と達郎さん、観客につっこむ。^^
続いて「RAINY WALK」を歌い始めると思っていたところで、リズムをキメて始まったのが

「あまく危険な香り」

終わると

「RAINY DAY」

バックではこの曲が流れはじめ、このバックに合わせてMCが始まり選曲について、3回目でサンプラなのでプレッシャーが・・などのMCが始まる。
しっとりとしたSAXソロと共に演奏が終わる。

ここでMCが始まる。今回のツアーのチケット取りや企画、佐橋さんが渋谷のヤマハで行われたシュガー・ベイブのライブに自転車で来ていた等のMCが続く。
佐橋さんと重実さんのフューチャーをしてソロのバトルの曲が始まる。

「ぺーパー・ドール」

前回のツアーでのアレンジとは違い、原曲に忠実なリズムで始まり、佐橋さんのギターソロと重実さんのオルガンソロのプレイが冴え渡る。

「CANDY」

そのまま続いて、この「CANDY」が始まる。
終わるとMCが始まり、SAXの土岐さんと難波さんを紹介し始まったのが

「SOLID SLIDER」

20数年ぶりにステージでやる曲と達郎さんも語る。土岐さんのSAXソロと難波さんのエレクトリック・ピアノソロの壮絶なバトルが見物で あった。土岐さんのSAXソロ、難波さんのE.Pソロに会場中の観客が演奏に引き込まれる。

MCが始まる。このソリッドスライダーをやると昔のことがフラッシュバックするとか・・・。免許の失効の話や、2階、3階のあるホールはちょっと・・・などの話題がつづく。なんと言ってもこの日の嬉しい一言は「今度はMOON YEARS なんていうライブも・・」という一言。是非やってもらいたい。
次の曲に続く。

「MUSIC BOOK」

達郎さんがステージでやる好きな曲。観客も手拍子をリズムに合わせてグルーヴを盛り上げる。

ここで演奏陣が退場する。達郎さんのいつものアカペラコーナーが始まると思いきや、MCと共にステージ上のキーボードを弾く準備に移る。
ジャケットで子供が泣くとか・・・(笑)・・・・等のMCが続く。
やりたい曲がたくさんあって選曲に困ったが、弾き語りで何とかやるとの事で始まったのが

「言えなかった言葉を」

ツアーでは久しぶりの演奏ではあるが、2000年1月30日のON THE STREET CORNER 3発売記念スペシャル・ライブでも観客の要望に 答えて演奏した。この曲はまりやさんも好きな曲だったはずだ。まりやさんも会場のどこかで聴いて いたのかもしれないということを思い浮かべてしまう。そのまま演奏が続いて

「2000tの雨」

この曲の弾き語りは私は初めて聴く。非常にいい。以前はステージではカラオケで歌ったことがあるそうだ。

MCになる。自分の曲のカバーの話になり「ミドル・オブ・ザ・ロード・ミュージック」で勝負してくる人がいないという話等・・・。
アカペラコーナーに入る。久しぶりのステージでの選曲は

「YOU BE LONG TO ME」

ツアーでは久しぶりの曲である。曲が終わると「今日はセットのバラシが無いのでもう一曲・・」との達郎さんの一言に観客も喜ぶ。

「BLUE VELVET」

この曲はサンプラに初めて立つ前のツアーの時に作った古いアカペラなのだそうだ。

MCが続く。
今度はいつライブが出来るかわからない・・ということで「ON THE STREET CORNER 3」から一曲。この曲も「ON THE STREET COR NER 2」に入れたかったそうだ。

「ANGEL」

会場も手拍子をあわせグルーヴが増す。
終了後、会場が暗くなりバックに「朝のような夕暮れ」のアカペラ部分が会場中に響きわたり演奏陣が出てくる。達郎さんもギター持ち 始まった曲が

「SOMEDAY」

前のツアーの千秋楽でも演奏された。しかし、いつ聴いてもいい曲はいい。そのまま続いて

「MONDAY BLUE」

この曲もひさしぶりである。ライブソースとして達郎さんの番組でもたまにオンエアされる。いつ聴いても素晴らしい。そのまま続いて

「TOUCH ME LIGHTLY」

この曲もひさしぶりである。達郎さんもまさか21世紀にこの曲をやろうとは・・と。このアレンジも素晴らしい。オルガン、E.P、ギター 、SAXの順で「1TIME」、「2TIME」、「3TIME」、「ALL RIGHT!」と達郎さんの掛け声を合図にソロの応酬が引き継がれていく。素晴らしいアレンジである。

MCに入る。演奏メンバーの固定の話、NELSON SUPER PROJECTについてや、そのNELSON SUPER PROJECTの初CDの紹介、達郎さんも不況の煽りを受け、日々戦っている等のMCが続く。
ここで昔やったネタが紹介される。名曲の「マイガール」が日本で作曲されたらというネタ。86年あたりのツアーでやったもの。(?)(昔はメジャーでやった場合とマイナーでやった場合ということで紹介されたネタだったはず。)
重実さんのシンセブラスの音が笑わせる。今日のこの演奏はしっかりしたものであった。(余興なんだが・・笑)
山下達郎のライブがなぜ長い(時間)かという話になり、その公演場所へは「もう二度とこれないからやれるだけ やって帰ろう」と思ってやったのが始まりだそうだ。
これからの活動の予定や、60才になったら「LOVE SPACE」は無理かなぁとも。

いよいよマクリということで、昔の激しい曲メドレーの応酬へ。達郎さんが「歳をとったので曲の触りだけ」ということを言うと観客は「え〜」と。達郎さん「殺すきか!(笑)」。 達郎さんもそれに「いいとこだけ」と言葉を変えて返答をするが・・・。さすが! 中野の観客。飽くなき顧客の要望である。(笑)

「LOVE TALKIN'」

ステージで演奏されるこの曲はファンにはたまらない。放送でもオンエアされたがやはり生演奏がいい。 この演奏が続く中で達郎さんが一人違う曲のカッティングを弾き始め、それと共にバックの演奏音が小 さくなっていく。

「BOMBER」

このカッティングであった。前のツアーではお馴染み。なんと今回はBASSソロが付く。そう、あの青山純&伊藤広規コンビが復活する。ひさびさのダイナマイトベースには感動してしまう。 このベースソロの間は達郎さんはステージ横にいる。ソロが終わると広規さんを紹介して達郎さんのカッティングがはじまる。今日は気合が入っているように思える。 その為か弦が切れる。ギターを交換後、カッティングでまた弾き始め、そのまま続いて

「SILENT SCREAMER」

この曲も素晴らしい。しかし、あっという間に終わってしまうと共にメドレーが終わる。残念。そのまま

「LET'S DANCE BABY」

ファンならお馴染みの曲。ファンも忘れずにクラッカーを用意する。< ぱ〜ん 
これには達郎さんも驚いていたようで笑顔であった。途中、「ブーメランベイビー」、「ジュブナイルのテーマ」 の一節を盛り込む。 最後には「ハイティーン・ブギ」の一節を盛り込みながらしつこくしつこく続く。(笑)

「CIRCUS TOWN」

つづいてこの曲。観客も立って手拍子をする。しばらくはライブソースのオンエア、あるいはアルバム「IT'S A POPPIN' TIME」だけの 世界でしかなかった曲であったものが目の前で演奏される。演奏中でメンバー紹介もされて本編が終わる。観客は拍手でアンコールを求め、そのリズムは会場を埋め尽くす。

アンコール

会場が明るくなると同時に赤と白のスニーカーに黒のジーンズ(?)+赤のシャツの達郎さんと演奏メンバーが再登場。花束や贈り物を渡すファンがステージ前に詰めかけ達郎さんも終始一苦労。スタッフも手伝うほどに・・。

LOVELAND,ISLAND

1階席の観客も立ち始める。ファンにはお馴染みの曲。TVのドラマで使われている曲でもあり、より一層のヒートアップへつながる。達郎さんのカッティングも冴え渡る。つづいて

「RIDE ON TIME」

ファンならお馴染み。今回は前ツアーと違いメンバー紹介の時に各メンバーのちょっとしたソロ演奏が付く。続いてあのいつものパフォーマンスが始まる。今回はあの不安定な脚立ではなく、ちゃんとした安定した階段付きキャスター付きの移動可能な台で、セットの裏からツアースタッフが出してきた。その台の出てきたセットというのが「 RIDE ON TIME」と書いてあるセット。スタッフも良く考えているものだ。狙っていた?(笑)
演奏が終わるとステージ前方で演奏陣も合わせて手をつないで一礼。これで終わるかと思いきや

「LET'S KISS THE SUN」

観客ももう終わりかと思うところでこの曲の演奏。更にヒートアップする観客。窒息寸前。まさか最後にこの曲をやるとは。途中、演奏がブレイクするとこで、達郎さんと 一部の演奏メンバーと共にもに観客も曲にあわせて手拍子をする。MCに続き

「YOUR EYES」

お馴染みのこの曲。アカペラのカラオケに乗せて達郎さんの声が会場に響きわたる。間奏のSAXソロもより一層盛り上げる。終わると、すぐキーボードのところに行き

「おやすみ」

この曲を弾き語りする。ライブを終えるには最高のエンディングである。最後に「みなさん、おやすみ」と達郎さん。 「THAT'S MY DESIRE」をバックに、終わりを惜しみ鳴り止まぬ観客の拍手と共に達郎さんがステージから去っていった。今日もあのミニタンバリンを最後に会場に向けて投げた。一家にひとつ、いやファン一人にひとつずつでも欲しいものある。



演奏メンバー

青山 純 (ds)
伊藤広規 (b)
佐橋佳幸 (g)
重実 徹 (kb)
難波弘之(kb)
土岐英史(sax)
国分友里恵、佐々木公美、三谷泰弘(cho)


Set List

SPARKLE
LOVE SPACE
ついておいで
WINDY LADY
RAINY WALK
あまく危険な香り
RAINY DAY
PAPER DOLL
CANDY
SOLID SLIDER
MUSIC BOOK
言えなかった言葉を
2000tの雨
YOU BLONG TO ME
BLUE VELVET
ANGEL
SOMEDAY
MONDAY BLUE
TOUCH ME LIGHTLY
LOVE TALKIN'〜BOMBER〜SILENT SCREAMER
LET'S DANCE BABY
CIRCUS TOWN

アンコール

LOVELAND,ISLAND
RIDE ON TIME
LET's KISS THE SUN
YOUR EYES
おやすみ




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