・プロッタープリンター装備(MZ-731のみ) グラフィック機能が弱かったMZ−700ですが、MZ−731には8色のカラープロッタープリンターが付いていたので、グラフや簡単な絵を専用のロール紙に描くことが可能でした。 デイジーホイール(当時でも珍しかったけどデイジーホールのプリンタはまだ結構安い値段でMSX向けなんかで小型のやつが売られていた)や普通のドットプリンターとはひと味ちがう魅力がありました。 でも、うっかりするとすぐにペン軸のインクが乾いてしまい、管理が大変でした。 プロッタープリンター外観です。 本体上面中央についており、上の透明カバーのスリットから 10cm幅ぐらいのロール紙に印字され、出てきます。 プリンターカバーを外した内部の様子です。 左側の白い部分がペンフォルダーで、リボルヴァー拳銃のシリンダー のような形をしていて、ここにそれこそ弾丸のような形のペン軸を4本 セットし、色換えの時にはこれが回転してペン軸を切り替えます。 ・データレコーダー装備(MZ-721,731) 直付けのデータレコーダーで、信頼性は抜群でした。私が使っていた範囲で読み込みエラーは一度も有りませんでした。また、MZ80Bのような電磁メカではなかったものの、スタート、ストップなどが自動で行えたので、データ読み込み時等に重宝した記憶があります。 なんていうことのない形のデータレコーダーです。 でも、最近、いわゆるテープレコーダーの類を全く 見かけなくなりました。 子どもに磁気テープなんか見せても分からなかったり するんだろうか・・・・ ・家庭用テレビで使用可能 それまで、専用のグリーンディスプレイやRGBディスプレイが必要でしたが、RFコンバーターを内臓させた事で家庭用テレビが使えました。今のゲーム機等では一般的な話ですが、余計な出費を押さえられたことは有りがたかったです。最近では逆に高性能の解像度を要求されるので、こうはいかないでしょうね。 でも、画面はずいぶんにじんでしまって、今となっては結構見難かったんだなと・・・・ ※画面はBASIC起動画面です。モニターのバージョンはQDのインターフェース用のもので、9Z-501Mです。 ・多分解能ジョイスティック 専用ジョイスティックは、分解能上下左右方向の分解能が128段階のジョイステックで、スティックを倒す速さなども計測することが出来ました。 今でこそ珍しくは無いですが、当時は4方向にマイクロスイッチがついているだけのものしか見たことがなかったので、すごいな〜と。 それから、これ、スティックが中立位置に自動で戻らないので、ゲームなどの時に輪ゴムを十字に掛けたりして使ったりしました。 |
・緊急発進 ジェット機を操縦してUFOを打ち落とすゲームです。オールBASICで死ぬほど遅かったですが、プログラムの勉強をさせてもらいました。 ・クレージーバルーン 風船を棘の迷路で割らないように運ぶゲームでした。画面がカラフルで奇麗だったのが印象的でした。3面くらいまでしかクリアできなかったと思います。 ・バクテリア 十字カーソルで、画面上を暴れまくるバクテリアを退治するゲームでした。 動きが速くて、けっこう難しかったと思いますが、できないと悔しくて結構燃えました。 ・イレーサー対デバッガー 上のバクテリアとは逆に、プレーヤーがイレーサーになって、フィールドにあるドットを食っていくのですが、ぐずぐずしているとデバッガーが十字砲火で狙ってくるので、一箇所に少しでもとどまると、あっという間に打たれてしまいます。 また、後戻りや、同じようなパターンで逃げていても攻撃されます。 (相手はデバッガーの十字砲火ですが、画面の雰囲気や逃げる様は、まるでパ○クマンです。) ・不思議の森のアドベンチャー 700のゲームはこれが無くては語れません。3日間徹夜で(昼寝して)解きました。 私がアドベンチャーゲームにのめり込むきっかけがこのゲームでした。 今のゲームのような行動を選択するタイプではなく、自分で思い付くまま名詞と動詞を打ち込まなければならないものでしたが、解いた時の感動は今も忘れません。 ・タイムトンネル(シークレット) 不思議の森のアドベンチャーの作者「ねこじゃらし」氏の第2弾。 実はタイトルに自信がありません。殆ど忘れているのですが、内容は面白かったと思います。 確か、トンネル、シークレットと2部作で、結局後編のタイムトンネルの方しか手に入らなかったと記憶しています。気が付くと自分は宇宙船の中にいて...... 凝った設定と、時代毎に一つのストーリーが出来上がっていて、かなり楽しめました。マルチエンディングというのも当時は珍しかったものでした。 ・オートクレーシー これも名前が不確かなんですが、全編英語でさっぱりわかりませんでした。トカゲが出てきたところですっかりめげてしまいました。続けていればきっと面白かったとは思うのですが。 ・スタートレック スタートレックです。地味なながら味わいのある往年の名作ですね。 グラフィックなんか無くても想像と推理でこんなに遊べるという見本です。 |
MZ700は私が初めて購入したパソコンで、本当は退職した父親の手慰みに購入したのですが、マニュアルを読んで使い方を教える役を仰せつかった私のほうが本気になってしまったのです。 当時はプログラム言語はBASICが主流でした。最初に覚えたのはINPUTとPRINTという命令で、とりあえずこの2つの命令を覚えれば、入力して答えを返すと言う基本的な仕事をさせるには十分でした。暫く旅費計算のプログラムなどを作って遊んだ後は、画面を飾りたい、条件をつけて判断させたいといった欲求のままにマニュアルを調べ、コマンドを覚えていったのでした。最初に買ったパソコンだったので一番思い入れの強い機械です。 後に、MZ1500に搭載されたクイックディスクを増設しました。 写真はクイックディスクを増設したものです。 データレコーダーを取り外した跡にそっくり収まっています。 ただし後部にインターフェースボードが10cmほどはみ出していて、おまけにシッポのように太いケーブルが出ているんですが。 全然脈絡の無い話しで恐縮なのでありますが右は、MZ700の半年後に購入した、セガのSC−3000Hです。内容はMSXと同等で、256×192ドットのグラフィックと、PSG3声+ノイズ1声のZ80A搭載。 MZ700は重たすぎたので、携帯(?)用に一台購入しました。 同じZ80CPUなので載せてみました。 |