HONDA REBEL special


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
所 感

外観について
発売が1985年、当時としては市販車でこの形で出すというのは、かなり思い切った事だったのではないでしょうか。

それまで市販のアメリカンと言えばどちらかというと中途半端な感じのするものが多かった中で、シート、タンクフェンダーに至るまで、「遊んじゃった」という感じのする車です。

特に、1985年に出た白地に金のアラベスクをあしらったものと、同じく黒地にそれの2台の特別仕様車は、ふざけてんのか?と思われる程派手です。まぁ模様だけなんですけれど。

写真ではちょっと見づらいですが、タンクは見ての通りティアドロップタンクシートは薄く昔風のサドルといった感じ、フェンダーは超有名なアメリカのV型エンジン搭載車のようで、マフラーはテーパード(個人的にはフィッシュテールだと良かったな)ハンドルは思い切ったプルバックで、全体的にはどこかで見たような雰囲気。(パクったか?)

私のは黒金バージョンですが、乗っていると、「これ古いバイク?」と良く聞かれます。(確かに今となっては古いですが)

ホイールベースが長いので単体で見ると大きく見えますが、またがってみると全幅が小さくて乗りやすく、前から見ると人間との対比でかなり小さく見えるようです。

また、ライトは小さくて可愛らしいのがちょこんとついていて、実用はともかく、チョッパー好きにはたまらないのではないでしょうか。

リアに図太いタイヤを履いていて、これもとても良い感じです。
市販車にしては全体にバランスの取れた良いアメリカンだと思います。

乗り心地について
何が良いってまず音が最高に良いです。これでちゃんと基準をクリアしているのが不思議です。
アイドリング時の360度クランクの不定期音から、ガバッとアクセルを開けたときの歯切れの良い音は、そういうエンジンではないはずなのに、物凄くレスポンスの良いエンジンのような感じがしてしまいます。

そして実際に走ってみるとカタログの数値以上の力強さを感じるのは、この音の効能も多分にあるのかもしれません。

聞いたところによると、エンジン自体はCD125のボアアップ版なんだそうでそう思ってみると確かにクランクケースや、放熱フィンなどにその痕跡が残っています。

しかし、ギア比のなせる業か、前出の音のせいなのか、信号待ちなどではパーンという感じで出足が良く、加速も非常にスムーズです。そして、走りも長いホイールベースのお陰か非常に安定していて、クラス一つ分上の走行が楽しめます。

エンジンの信頼性は、ビジネス仕様のCD125がベースということでも分かる通り、1シーズンほったらかしにしていても、次のシーズンにはセルの2〜3回も回せば始動してしまう程です。

コーナリングについては、これはもうアメリカンですから言っても始まらない事ですが、バンクはご想像の通り浅いのです。どれくらい浅いかというとちょっとした山道でも70km/hほどでステップが接地しっぱなしになります。

さらに無理をさせると今度はエキパイをガツンとやってしまいます。
エキパイを擦るなんてとお思いの方もいらっしゃるかも知れませんが、冗談ではなく、私はこれで何度か死にそうになっています。
まぁこのバイクで山道を攻めに行く馬鹿者は私くらいのものでしょうが。

その他の思い出など
レブルとは、反骨精神とか騒ぐとか、そんな意味があると、85年当時のカタログには書いてありました。

アメリカンといっても、当時はそんなに過激なアメリカンがある訳ではなく、せいぜい既存のネイキッド(当時はこんな言葉もなかったが)をベースに、ティアドロップタンクとプルバックハンドルを付けた程の申し訳程度のものしか、市販車にはなかったのです。
フレームすらお下がりです。

そのような中にあって、メーカーがこの形で出したというのは、確かに反骨精神のようなものだったのかなと思います。

特別仕様車は話題をかもしたようですが、ノーマルバージョンは性能値において、さほど見るべきものもなく、形状からも乗り手が限られており、発売当初はあまり販売台数が伸びなかったようです。

私もまさか自分がこれのオーナーになるとは夢にも見ていませんでした。
ところが、いざ乗ってみると思いのほか乗りやすい、扱い易いということで、次第に売り上げを伸ばして行き、「レブル現象」といわれるほどの人気を博す事になります。

低く足つき性の良いシートはおじさんから女性まで楽に扱え、もともとロー
ライドに設計されたフレームはチョッパーのベース(楽器ぢゃないよ)にと様々なところで見かけるようになって行きました。

親父の意見(ただ自分が乗れそうなバイクを息子に勧めただけという話もあるが)を聞いていて良かったなと今では思っています。

その後カラーリングやシリンダーヘッド形状等のマイナーチェンジを受けてレブルは現行機種として今も頑張っているのですね。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
仕様について

サ イ ズ 全長:2,125mm 全幅:860mm 全高:1,080mm
乾燥重量143kg
エンジン空冷4サイクル2気筒
排 気 量233cc
出 力 21ps/8,000rpm
最大トルク2.0kgm/7,000rpm
燃料タンク容量 10L
旧タイプのデータが見つからなかったのでこのデータは今のレブルのものです。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★