腎臓病(入院編)
その2:病院にパソコンを持ち込んでみました


 有料テレビをハッキングしちゃったという話のなかでも触れましたが、本当は病院に家電品を持ち込んじゃいけないのですが、電化製品のひとつであるパソコンを、堂々と(隠れながら)持ち込んで、ベッドサイドにある治療器具なんかを差し込む為と思われるコンセントから勝手に電気を拝借して使用していました。
もっぱら日誌代わりに、食事内容のメモを取ったり、尿の比重と量のチェック内容を記録したりという用途が主で、他に会社との連絡を取ったり、病気の情報を取ったり、ニュースを見たり(どうやって?)という、案外まじめな使い方をしていたわけです。(まぁ時にはちょっとだけゲームもしたけど)
 私が持ち込んだのは、某有名メーカー製A5サイズのパソコンで、おりしも入院の半年ほど前に地元を離れる友人から譲り受けたもので、いささか古いスペックの為使い道が無く、放り出してあったのですが、まさかこんなところで活躍するとは思っても見ませんでした。(K君ありがとう)
発売が20世紀中の為、性能的にはだいぶ見劣りしますが、なにせ小型なのでこっそり持ち込むのに最適だし、表計算やワープロ、インターネット程度なら必要充分以上。逆にゲームはスペック不足で殆ど動かず、暇つぶしには全く不向きなマシンです。
 最初はこっそり使っていたんですが、次第に看護師さんたちの目に付くようになり「ちいさ〜い」とか、「これもパソコン?」なんていう話を繰り返しているうちに半ば公然となってしまい、最終的にはベッドのサイドテーブルの上に常設となってしまいました。
しかし、電話のない病室でYahooニュースとか開いているところに誰も突っ込まないっていうのは、もちろん皆知ってて言わないだけだよな・・・・・・。
 ところで、私、昔から電化製品など一度は分解してみたくなる性分で、ちょうどネットで、持ち込んだパソコンと同型のもののCPUのクロックアップ記事を見つけてしまったものだから、気づいたら病院を抜け出して病院ちかくのホームセンターへ行き、精密ドライバーと半田ごてを購入してベッドの上で改造を始めておりました。
まぁ、クロックアップが成功しても、もともとが遅いので大した事は出来ないのですが、それでもMP3がストレス無く聞ける程度になり、ベッド上を占領していたCDプレーヤーを荷物の奥にしまって多少ベッドが広く使えるようになりました。


これが入院中、暇つぶしの相手であり、音楽プレーヤーであり、万能学習機であり、新聞であり、本であり、心のささえであった、愛機NECのモビオ君です。
写真で小ささが伝わるかどうか分かりませんが、鉛筆より若干横幅があるくらいのA5サイズです。
もともとはPentiumの120MHzですが、簡単な改造(マザボのパターンショート程度)で150MHzにクロックアップしてあります。
古い機械だし、バッテリーは完全に死んでいるので、電源確保は必須です。
隣に並んでいる赤い電話はPHSで、外部でネット環境を構築するのには欠かせない相棒でした。
今はPHS接続用のカードを取り外し、代わりに無線LANカードを挿して、家中どこでもインターネットという快適な状態になっています。












こっちは、ザウルス「Igeti」君。白黒PDAながら、これでもちゃんとWeb閲覧可能ですし、メールもできます。モビオ君がおおっぴらにできなかったときは、彼が大活躍でした。今でも会議とか講演会なんかに持ってって、メモを取ったり、暇つぶししたり(^^;;