上海 |
こうしたビル群を眺めながら、ふと、
東京と比べてどちらが大きいのかなと思い、そのことを現地ガイドさんにたずねると「10年たったら
東京より大きい街になります。見ていてください。」と言っておられました。
高層ビルから下に目を移すと、民家やアパートがビルの間に立ち並んでいます。
住宅街は古いせいか家々も少し傾いでいたり柱が曲がっていたり、窓が破れていたりしている所も多く
ありました。また、場所によっては獣脂の匂い、食べ物の匂いなどが混ざり合い、息を止めて歩いたり
しなければならず、華々しい高層ビル群とは対照的な様子でした。
また、町中を歩いていると、子供を連れたみすぼらしい姿をした老婆や、義足らしい足を引きずった男性が
恵みを乞う場面に出くわしました。こうした人々の姿を垣間見ると、大きな街の発展とは裏腹に、民衆の
暮らしは決して楽ではないのかなという感想を持ちました。
ガイドさんに聞くと、上海の平均的な月収は日本円で約1万5千円から2万円くらいだそうで、我々が夕食
で注文する一瓶900円くらいのお酒の小瓶を見て、「我々の2日の給料分くらいです」と言っていました。
日常生活品はともかく、贅沢品は値段が高く(日本から見たらそれほどでもない)車にしろお酒にしろ、現地
の人たちにはおいそれと手が出るようなものではないらしいのです。
(さらに車には取得の為の手数料や税金、それから免許の取得の為の費用等、車本体の値段よりも高い額を支払
わなければ得られないような仕組みもあるようです。)
ちなみにパソコンは、現地の人が行くデパートのような所に案内してもらったときに、AMIGA800のような、
キーボード/CPU一体型のパソコン(中国製らしい)がおいてあり、性能は判らなかったのですが、FD内臓で
漢字も使えるらしいものが750元(約11,250円)というのが置いてあり、「安いですねぇ」とガイドさんに
言ったら「とんでもない」と怒られてしまいました。