ネコに気が付いてから車を降りるまで、おばちゃんの行動を見つつ
数十秒のうちにものすごーい勢いであれこれ考えを巡らせてしまった
8匹目だと? ゴハン代どうすんの?
どこかの飼い猫かも
でも今はこのまま見過ごすわけにはいかないし
下半身潰れてても助けたい
でも無理に剥がしたら大量出血して致命傷になってしまうやろか?
こんな状況に備えてバスタオルを積んでおくんだったよ
タオルは濡らした方が傷口に張り付いて組織を傷めなくて済むんだよ
高校の頃に救急法で教わったよ
助かったとして、これから生活するのに車椅子が必要になる?
猫用の車椅子どうやって作る?
手術代どれくらいかかるやろ?
とりあえず一時的に借金してでも助ける!
下半身が潰れてたとして、引き剥がしてでも助けたいと思ったのには理由があって…
知りたい人は
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(車に轢かれてまだ生きていたにゃんこと出遭った話です。
グロテスクな話は出てきませんが、苦手な方はご注意を)
私 「どうしたの?事故に遭ったの?」
おばちゃん 「うちのネコちゃうねん。見つけたときはこんなんやって、
どうしていいかわかれへんから役場に電話してるとこやってん」
すぐに抱き上げた。
鼻血を出している。
目立った外傷はなかった、脚が動いてなかったから腰骨かどっか骨折してるかも…
内臓が傷ついてなければいいけど。
「ネコよう触らんねん、どっか連れて行って、ここに置かんといてな」
と懇願するおばちゃん。
私 「いや、置けへんけど…ほな連れて帰るわ」
「そうして、そうして」 と、おばちゃん
会話している最中に逃げようともがいて、私の顔面をよじ登ろうとした。
若いネコなので爪が容赦なくグッサリと顔面に突き刺さる(T_T)
パニックで死に物狂いで逃げようとしてるんだろうけど、十分に生命力は感じられた。
ということで、そのまま病院に連れて行くことにした。
とりあえず、助手席の足元に寝かせた。
おそらく、怖いのと痛いのとで逃げ回ろうとするんだけど体が言うことをきくわけもなく…
「かわいそうやねんけど、しばらく我慢しておくれ」
と、このままでは車の中をウロウロして危険なので家にキャリーケースを取りに寄ることにした。
時計を確認したら17:00少し前。
ケースを取りに走って、すぐに病院へ向けて車を走らせた。
だんだん事故のショックから覚めてきたのか、私の顔を見て逃げようとする。
助手席のシートの上によじ登って、ドアとシートの間に顔を埋めた。
本人は「いない、いない」しているつもりらしい。
そうこうしているうちに夕暮れの渋滞の中、動物病院に着いたのであった。
←事故に遭ってしまった にゃんこさん。