ぶーにゃん

散桜忌
2022.03.26 sat.



平成14年 (2002年)

桜が満開に咲き誇るある春の日
それは突然訪れた。

25日 午前中に倒れたぶーにゃんは翌3月26日午後9時に息を引取った。
病院を受診して一安心したのも束の間
酸素吸入の甲斐もなく旅立ってしまった。

ぶーにゃんが亡くなると、しとしと... と雨が降り始め文字通りの涙雨になった。

気持ちのやりどころがないまま翌日の火葬の手配を済ませ
一晩中ぶーにゃんの傍に居た。

朝になると雨が止んで青空が現れた。
家からお寺までの道には涙雨で散った桜の絨毯が出来ていた。

2002年の桜は3月26日にはもう散っていた。
ぶーにゃんが亡くなって以降、まだこんなに早く桜は咲いていない。


あの年だけ 『ぶーにゃんを見送るために早く咲いてくれた桜』
ぶーにゃんずの中ではそういうことになっている(笑)

名付けて
『散桜忌』  ― ちりざくらき ―

まだ若くて体力があった分、苦しむ時間が長引いてしまったことに今でも胸が痛む。




― 散桜忌 ― に寄せて★彡
在りし日のぶーにゃんちゃん

平成14年3月26日のこと
残しておきたくてずーっと文字にしたかった
二十年もかかってしまったよ。