汝弔問に訪れることなかれ
Napraforgo
飛行機とともに砕け散った人々
炎と瓦礫に呑まれた人々
そのうちの誰が
罪もない人々が自分のように
理不尽に命を奪われることを
願っていただろうか
無二の親友を 職場の仲間を
愛する者を 永遠に奪われた人々
そのうちの誰が
罪もない人々が自分のように
突然の悲しみに悶え苦しむことを
願っていただろうか
罪も権力もない人々にとって
戦争とは死と苦悩の繰り返し
その戦争を 復讐の名のもとにふりかざす国家に
命を奪われた人々の冥福を祈り
遺された人々をはげます権利があるなどと
いったい 誰が認めるというのか
初出; みんなでうたうハーティフル左京・東山うたごえ祭典'01(みかげ会館(京都市左京区)、30/09/2001)にてNapraforgo本人が朗読
解説;
2001年9月11日のアメリカ同時テロ、その“報復”を口実とした戦争、どちらも許すわけにはいきません。
21世紀を戦争と暴力で汚す者を、私は等しく糾弾します。
(08/10/2001)