平和に生きる権利2003
原作 'El Derecho de Vivir en Paz(『平和に生きる権利』)', Victor JARA
Napraforgo
平和に生きる権利を求め
すべての国からいま湧き起こる
どんな武器でも消せない叫び
平和に生きる権利を
海の向こうで血が流される
砲火と地雷が大地引き裂き
大人も子どもも嘆き待ち望む
平和に生きる権利を
ぼくらのうたは愛のきらめき
命を育むきよらかな水
世界をひとつにつなぐ力だ
平和に生きる権利を
どんな武器でも消せない叫び
平和に生きる権利を
平和に生きる権利を
初出; にんたま掲示板
解説;
オリジナルのEl Derecho de Vivir en Paz(『平和に生きる権利』)は、チリの歌手ビクトル・ハラがベトナム反戦をテーマに作った曲です。
ビクトル・ハラの非業の死から30年、世界の人々が戦争や暴力に怯えず平和に生きる権利は、まだまだ保証されているとは言えません。それどころか、その権利を真っ向から踏みにじる暴挙を、2003年3月20日、アメリカはイラク戦争開始という形で、しでかしました。
しかし、どんな国がどんな卑怯な形でどんなに野蛮な戦争をしかけようとも、戦争根絶と平和を願う世界中の人々の願いを消し去ることはできません。その思いをこの詩に込め、うたっていきたいと思います。
なお、この詩は初出の際のものからやや書きかえています。
(22/03/2003)