小谷美紗子
"生"
2000/8/17南青山MANDALA



楽しみに待っていたこの日は、ちょっと蒸し暑い日でした。
会場には、立ち見のお客さんを含めて200人くらい
入ったのでしょうか…。
 


『皆様へ
 来てくれてありがとう。
 「生」というライブは「みんなと生声で会話
 できるほど、近〜い」がテーマです』〜メモリアルチケットより〜

にこにこしながら美紗子さんがステージに現れました。
そしてピアノの椅子に座り…。

 ・The Stone
 ・あの夏の日々
 ・STAY


少し語る感じでの『あの夏の日々』。
今の季節、すっと爽やかになる気持ちがしました。

「どうもありがとう。」(美紗子さん)
 ……。(間)
「こんばんは。おひさしぶりです。」
 ……。(間)
「特に言葉にはできないけれど
 とてもうれしいです。」

独特の間を置いて話す美紗子さん。
こちらもじっと息をころして
次の言葉を待ってしまいます。

「どのタイミングで、何を話すかのメモを
 書いたのだけど、見当たらない…。」
客席から「1年半、何してたの?」という声がかかり
これは即答で「寝てました。」(笑)
その後「この1年半は、曲を書いたり、レコーディングをしたり、
もちろん寝てもいました。」と話してくれました。

 ・わたしを返して
 ・母の日
 ・?(新曲)
 ・眠りのうた


少し精神を集中するかのように始まった「わたしを返して」。
そして「母の日」。美紗子さんの声とピアノが
ばしばしと響いてきました。

明るい軽快な感じの出だしで始まった新曲(タイトルが分かりませんです。)は、
次の次のシングルのカップリング曲だそうです。
そして9月に発売になる「眠りのうた」。
「自分をなぐさめるために書き始めて、
 自分と同じ思いをしている人に届けばいいなとふくらんでいった」
ということ。この曲を書いている時に、オーストラリアに行っていた
美紗子さんは、〆きりのこととかを考えると眠れなくて、
「日本に帰りたくないな〜」と思っていたところ、曲の半分ができ、
そしてご実家の宮津に帰っている時に「東京に帰りたくないな〜」と
思っていたらあとの半分がばばばば〜〜っとできていったそうです。

「眠りのうた」については、歌った後も曲について話してくれました。
「母の日」ができた時と同じように、「この曲は人が聴かないと
意味がない」ということで、シングルにして欲しい、
シングルにするためにはあらゆる手を尽くそうという思いだったそうです。
この日演奏してくれたのはアルバムバージョンだったそうですが、
「学校でいじめにあっている人や、とてつもない借金を背負っていて
眠れいない人」に向け、それでもそこまでのことでなくても
「なんとなく生きてるのがつまらない」とか、人それぞれの苦しみに
向けてというのがシングルバージョンだそうです。

今、美紗子さんは小倉博和さんと一緒にアルバムを作っていて、
今度はギターを始めようか、始めようといったところらしいです。
ギターを始める理由は、「路上で歌いたい」。
いつの日か、偶然に街でギターを弾き語る美紗子さんに
出会えるのでしょうか〜。

 ・星の声
 ・?(英語のカバー曲)


亜波根綾乃さんに提供した「星の声」を
美紗子さんの声で聴くことができました。
この曲を聴くと、ちょっと孤独な気持ちになったりしたのですが、
美紗子さんバージョンでは、それが更に強くなりました。
ぐぐぐっと自分が小さくなって、広い宇宙に浮かんでいる感じ…。

英語のカバー曲は、タイトルが分からないのですが、
しっとりとした落ち着いた感じがしました。
ああ、なんていう人のなんていう曲なのでしょうか…。

さて、ここで美紗子さんはピアノから離れ、
ステージ真ん中で歌うことに…。
そうすると誰がピアノを弾くのか、というと、
もちろん梶木良子さんです。
梶木さんが登場して、恒例(?)の「お茶サービス」が
始まりました。お客さんにくばるためのお茶をそそぐ間、
お客さんが梶木さんに話しかけ、なにやらお話している様子。
この距離の近さがまたいいんですね。
そしてラッキーなお客さんにお茶が配られました。
このお茶は、以前「うたき」ツアーのファンクラブ会報の
レポートで紹介されていたのどに良いお茶「スロートコート」
なのでしょうか??

 ・ひかりのあな(?)
 ・ショパン 練習曲Op.10 No.4
 ・unconditional love(CyndiLauper)


梶木さんとの1曲目は新曲。タイトルがうろ覚えに
なってしまいました。
ショパンの曲は、ピアニストである梶木さんの演奏。
もうさすがでした。梶木さんご自身のコンサートとかも
あるならば、行ってみたいです。
シンディ・ローパーのカバーは、むちゃ良かったです。

美紗子さんがピアノに戻るため、梶木さんは
ここで退場。
「楽しかった〜〜。まだ興奮が覚めん…」
と、ほんとに嬉しそうににこにこしている美紗子さん。
そして「最後の2曲です」

 ・嘆きの雪
 ・生けどりの花


「生けどりの花」では、♪Under my feet,aren't you sleeping?
 Under my feet,so faraway〜♪の部分に
少し多めのリバーブがかかって、呪文のように響いてきました。

〜アンコール〜
 ・Hopeless Love
 ・見せかけ社会


アンコールの拍手の中、美紗子さんが再登場。
「ありがとう。もちろんアンコールも準備してあります。」
最近、美紗子さんはインターネットやメールをやりとりしているそうです。
パソコンは「PowerBook」。自分の公式HPを見たり、BBSに
書き込んだりもしているとか。

「特別な曲です」と始まったのは「Hopeless Love」。(だと思うのですが)
そして「デビュー前でも後でも、自分が大切にしてることは
 変わっていないんだよ」ということを言いたくて、
と始まった「見せかけ社会」。

今回のライブ「生」は、テーマ通り、美紗子さんとの距離がぐっと近く、
お客さんとのやりとりもたくさんありました。
美紗子さんの歌う声や、弾くピアノの音をあんなに近くで
感じられて、ほんっとに幸せな気分になりました。
こころなしか元気になったような気もする…。

MANDALAから出る時に、まだたくさんの人が
アンコールの拍手を送っていました。



戻る|めにゅう