小谷美紗子
concert tour '99 "うたき"
7/4(日)東京芸術劇場(中ホール)



この日は天気が良く、夕方には涼しくなり気持ちの良い日でした。
劇場前の西口公園には、ギターを演奏する人や、
手すりなどに腰かけて話をして寛いでいる人達がいました。
 


中ホールは広すぎず狭すぎず、ちょうどよい大きさ。
ステージ中央には2台のピアノ、客席から見て右手にギターが
数本置かれていました。

〜開演〜

おそろいの色違いのワンピースを着て、手にはうちわを持って、
小谷さん&親友のピアニストの方登場。(小谷さんは紺色の、
梶木さんは白いワンピース)

 ・火の川
 ・Gnu
 ・嘆きの雪
 ・こんな風にして終わるもの


CDで聴く『火の川』は、オーケストラバックの迫力のある曲。
私は「少しさみしい感じがするのでは?」と思っていました。
でも、そんな思いはあっという間に飛んでいってしまいました。
小谷さんの声と2台のピアノに圧倒されてしまいました。
この曲の後…。

「こんばんわ。」(小谷さん)
 ……。(間)
 ……。(間)
「早速、紹介を…。」
 …。(間)
「ピアニストの梶木良子さんです。」
 (お客さんから梶木さんに向け、声がかかる。)
「声がかかりましたね。」(小谷さん)
「小谷!」(お客さん)
「………ふふ。……呼び捨て。」(小谷さん)
不思議な間をとる、関西弁の小谷さん。

今回、母と一緒に行ったのですが、小谷さんの歌を初めて聴く母が
『Gnu』(ヌー)について、「情景がぱ〜っと、頭に浮かんだ」と
言っていました。

「9ケ所廻ったツアーも東京で最後。一曲一曲がもったいないです。
もっとやっていたい…。」(小谷さん)

(一度梶木さん、退場。ギターの方入場。)
 ・オオカミ
 ・自分
 ・STAY


ピアノを離れ、ステージ前中央へ…。『オオカミ』を…。
この後、ギターの小倉さんを紹介。
「小倉博和さんです。サザンの稲村ジェーンを聴いて
その時のギターを『本物だ…』と思いました。
そして、いつか一緒にやりたいと…。今、一緒にできて嬉しいです。」

『自分』では間奏部分で、小谷さんがハーモニカを演奏。
また違った感じのする『自分』でした。
『STAY』は、再びピアノに座って、ピアノ&ギターで。

(梶木さん再び。)
 ・雲のように
 ・Girls Just Want To Have Fun(original Cyndy Lauper)
 ・真(君の真未来に捧げるうた)


『GirlsJustWantToHaveFun』、シンディ・ローパーの歌です。
のびやかな声がまたいいです。また聴きたい。

(小倉さん退場。)
 ・梶木さんクラシック
 ・明日からではなく
 ・rain


小倉さんが退場した後、小谷さんと梶木さんがなにやら
飲み物が用意されている台でごそごそと…。
お盆にコップを何個か乗せてお客さんに配りはじめました。
ステージを右へ左へ…。
「後ろの方で欲しい人!」(小谷さん)
客席に手が挙がります。
「早い者勝ちです。」(小谷さん)
1人の女性が駆け寄って、コップを受け取りました。
ピアノのイスに戻った小谷さんが
「女は強い…。」

「せっかくなので…。」と、『梶木さんのクラシック』
さすがにすごいです。
『rain』では、小谷さんと梶木さんのピアノに
引き込まれてしまいました。

(梶木さん退場。)
 ・左手
 ・母の日
 ・生けどりの花


「女の人を捨てて、結婚した男性は心して聴いてください」
と言って始まった『左手』。いい曲です。
小谷さんの弾き語り、心にしみます。

「最後の曲です…。
遠いタヒチにいる大事な人を想って。」
『生けどりの花』は、大事な人を想うことへの
覚悟みたいなものを感じます。

〜アンコール〜
 ・わたしを返して

最後に小谷さんは、次のコンサートツアーを早くやるためにも
早く曲を作って、早くアルバムを出したい、と。
でもそのために「妥協はしませんから。待っていてください。」
と言っていました。
…待っています。



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