新刊の入稿も無事に済みましたので、ご案内をいたします。
スペースは1日目(29日)の西1ホール「れ-58a」です。
新刊は一冊完結の創作メイド小説「花咲く道の行き先は」です。
ページ数は256、頒布価格は600円となります。
東京の私鉄沿線に住む関山恒義は、同じマンションに住む高校生、玉井瑞香と交流を持つようになり、彼女を自宅に上げるまでの仲になっていた。
瑞香はある事情から自宅の外に自分の居場所を求めるようになっており、体よく恒義のところでそれを叶えている形であった。
その「対価」として独身男性である恒義の食事その他の家事の面倒を見ることにした瑞香であったが、やがて学校帰りの制服姿からメイドの姿をするようになる。
その瑞香の目指すところはどこなのだろうか。
第一章、一見してメイドと関係なさそうな冒頭のシーンをサンプルとしてお届けします。
玄関のドアを開けると、差し込んでくる朝の日差しが心地よかった。
そのまぶしさに軽く目を細めて廊下へ出る。エレベーターを使って一階へ降り、マンションのエントランスまでやってきたところで、廊下側のドアが開くのが目に入った。
そこから姿を見せたのは、制服姿のおそらく高校生であろう女の子だった。上は白のブラウスに襟元のリボン、ブレザーを重ねている。下はよく見るようなチェック柄の短めのスカート。その下に見える白い肌のややほっそりした足、そして紺のソックスが清楚な印象を与える。また、少し茶色のかかった長い髪を頭の後ろでシンプルに束ねているのが爽やかな印象を受ける。
「あ、おはようございます」
向こうもこちらに気が付くと、朗らかな笑顔で挨拶をしてきた。
「おはようございます」
軽く会釈をして挨拶を返す。彼女はやや足早にエントランスを出て行った。その後を追いかけていくような形になる。
表紙および本文挿絵には、今夏に引き続き唯花さんに描いていただきました。
気になりましたら是非、当日、高津本陣のスペースへ。
全5巻で展開しておりました、学園メイド小説「丘の上の物語」ですが、おかげさまで1巻が完売いたしました。今般、少部数ですが冬コミに合わせて再販を行います。
一方、夏に試行しましたpdf版での無料頒布も廃止せずにそのまま行っていこうと思います。
読んでみて面白そうだと思ったら2巻以降を買っていただけると大変嬉しいです。また、同人誌という形で持ちたいということがあれば当日、スペースにお越し下さい。
pdf版は同人誌版と比べ、「表紙絵、口絵、挿絵が入っていない」「おまけのショートストーリーを収録」「気付いた範囲での追加の校正」が異なっています。
下のQRコードを読み込む、もしくはこちらからダウンロード出来ます。
その他、既刊本も持ち込みまして、みなさまのお越しをお待ちしております。
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