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アメリカ旅行記・1日目

初のアメリカ行きである。

4年前にパラオに行ったときに、乗り継ぎでグアムに一度降りているので、厳密に言うとその時にかすめたことはあるのだが、本土でもないし、空港から出たわけでもないのでそれは勘定に入れなくてよいだろう。

今回は、現地での移動はあまり伴わず、東海岸南部、サウスカロライナ州のチャールストンというところに4泊して拠点としている。

なぜ、広いアメリカの中からここを目的地にしたのかというのは後ほど説明する。

朝9時過ぎ、成田エクスプレスで成田空港へ到着する。

ANAのカウンターでチェックインの手続きをすると、本日はエコノミーが満席のため、ビジネスクラスに振り替えてくれるとのこと。なにやら幸先のよいスタートである。

昔、ドイツに行ったときにも同じ幸運があったのだが、今回も12時間近い飛行であるから、これはかなり大きいような気がする。事情があって一番安い運賃でなかったことも影響しているのかもしれない。

チャールストンへは直行便はないので、ワシントンでの乗り換えとなる。

まずはANAの2便でワシントンへ向かう。

てっきりジャンボ(747)かと思ったのだが、777だった。

食事ビジネスクラスのサービスはやはりよく、座席がゆったりしている他、離陸後すぐにシャンパンのサービスがあった。なかなか美味しい。

1時間半ほどで食事となり、食前に用意してくれた白ワインもなかなかよかったのだが、食事も懐石風でこちらもいいものであった。

ワインを飲んで適度に酔ったのでそのまま寝ることにする。

日本とアメリカ(東部)の時差は13時間。うまいことやらないと時差ぼけに悩まされるかもしれない。

日本時間だと昼の2時を過ぎたくらいであるが、アメリカ時間だと夜の1時ということになるので、時計の針をこちらに合わせて軽く寝ることにする。

座席の設定を「bed」モードにすれば完全な寝台とまではいかないがそれに近い状態で寝ることが出来る。

目を覚ましたのは朝の7時くらい。

朝食を頼んで食べてから、しばらく原稿執筆。そうしているうちに着陸態勢に入り、無事にワシントン空港に到着する。

ここで乗り継ぎになるわけだが、ワシントンからチャールストンまでの便は国内線になるので、いったん、入国手続きをしなくてはならない。

ここまではほとんど日本にいるのと同じ感覚だったが、これからはそうはいかない。

そう難しくない英語のはずなのに、慣れていないとなかなか聞き取れないというのが恥ずかしい。

アメリカではやはり、荷物や身体チェックが厳重で、金属探知機で何度も引っかかってしまった。

結局、原因はズボンのフックについている金具だったのだが、そのために念入りなボディチェックを受けることになってしまった。

ローカル機チャールストンへの飛行機は、日本でも見たことのない小型のジェット機だった。

横に3列(1+2)しか座席がなく、スチュワーデスも一人だけという、ローカルっぽいものだった。

アメリカの景色を見ながら1時間と少しでチャールストンに到着。

空軍基地が隣接しているようで、四発の輸送機らしき物が30機近く整然と並んでいるのに圧倒される。

事前にネットで地図を見ておおよその地形は分かっていたが、それだけでも割と安心できるような気がする。

あっさり空港から外に出て、シャトルで市内へ向かう。運転手にホテルの名前を伝えておいたので、そのホテルの前まで行ってくれた。

ホテルの部屋チェックインを済ませて少しだけ休む。まだ3時過ぎなのでこのままホテルに引きこもるのはもったいない。

なので、少し休んでから偵察を兼ねて町中を適当に歩いてみることにする。

ホテルの向かいにあるマリオンスクエアという公園に行ってみる。

アメリカによくある感じの公園のようで、フリスビーをして遊んでいる少年や、水着姿で日光浴をしている女性なんかがいる。

そこら近くのツーリストインフォメーションへ向かい、町の案内を見つつ、情報を仕入れておく。

明日はチャールストンからは離れるが、その後は町中を見て歩くつもりなので、ガイドブックや地図などをもらっておく。

パトリオットポイント(後述)へ向かうバスの乗り場も確認しておく。

まだ少し時間に余裕があるので、市街地のマーケットに行ってみることにする。

チャールストンはアメリカの中でも割と有名な観光地らしく、観光客の姿が結構見られる(日本人はいなかったが)。バスが市電を模したデザインであったり、観光馬車が通っていたりと、それらしい感じである。

マーケットというのは、スーパーとかショッピングモールがあるのだと思っていたのだが、そうではなく昔ながらの「市場」ということらしい。昔の倉庫らしい建物を使って、中に土産ものなどを売る店が並んでいる。

ここの特産らしい草で編んだ籠が目立つようだ。

それと、インフォメーションのパンフレットでも見たのだが、やたらとGhost Tourというのがある。これもそうなのだろうか。

この日の食事は、途中で水分を買い込むために立ち寄った店のドーナツで軽く済ませることにした。日本では行列が出来る有名なクリスピー・ドーナツだったが、お徳用セットらしいものがあって2つで1.79ドルだった。

ホテルに戻って休むことにする。

外は確かに暑いが、日本の夏と同じくらいという感じだった。日差しは強いので、旅行中にかなり日焼けするかもしれないが……。

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