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ドイツ旅行記・2日目

2日目は移動日なので軽く流すことにしましょう。

ホテルをチェックアウトして、中央駅から列車に。ケルンで乗り換えて次の目的地のロストックまで向かう行程です。

月曜日はほとんどの観光施設、博物館などが休みになることが多いので観光はせずに移動にあてることにしました。

ICE3次車両ケルンまでのICEは空港駅を過ぎてからは高速線に入るため快調に進んでいきます。トンネルや防音壁が多くて景色はやや微妙ですが、高台になった区間を走ることもあるので、それなりに楽しめます。フランクフルトからケルンまで1時間で行けるのは、川沿いの通常ルートに比べたら半分ほど。川沿いルートは景色もよいのですがもう何回か乗っているのでこちらでなくてもよいかなと。

そういえば、昨日ザールブリュッケンから乗った列車にはいつもの「Ihr Reiseplan」という停車駅案内のパンフレットがなく、経費削減で廃止になってしまったかと思ったのですが、今回はありました。単にフランス発だから用意されていなかったのか。

今回ももちろん、一等車乗車なのですが、こちらは軽食やコーヒーを席まで持ってきてくれるサービスがあったり、新聞やお菓子が配られたりといいサービスがあるようです。お菓子(チョコ)はなかなか美味でした。

何故かフランクフルト出発が10分遅れましたが、一応、想定内でケルンに到着。駅はライン川のすぐ隣にあるのですが、文字通り「骨太」な感じの鉄橋が線路8本分も架かり、そこをゆっくり渡るとケルンに来たなという気がします。

駅が高架になって雰囲気が変わっていたような気がします。駅前の大聖堂も相変わらず見事です。

ケルン中央駅の様子 中央駅と大聖堂

ここで30分ほどの乗り継ぎでロストック方面の列車が30分遅れという案内が。まあ、これが逆で乗り継ぎの前の列車の方が遅れると困るのでまだましですが、また昨日のように駅で時間をもてあますことに。そして待っているうちにさらに遅れは45分に拡大。

来た列車は何故か編成が案内と異なっていて戸惑いましたが、車掌に確認して乗車。

乗ってから状況を見てみると、どうやら臨時で編成が変更になったようで、私の座席指定を受けているはずのコンパートメント車もなく、一等車の車両の一部が二等で運用されている様子。そして当てにしていた食堂車が連結されておらず、かなり残念なことに。食堂車を狙ってこの列車にしたのに……。

ケルンからドルトムントあたりまでは10分おきくらいにこまめに停車します。一等車は幸いがらがらだったので、最後尾の車両の空席に落ち着きます。

一等車の車内座席は3列でJRの比較的新型な特急車両のグリーン車の感じです。

座席は向きが変えられず、中央を境に両向き反転配置されています。どうもこちらでは逆向きに座るのをあまり気にしないようです。

途中で検札が来たので聞いてみましたがやはり食堂車はなしのよう。

となると車内では暇なので、景色を見ながら実は2日目分のここまでを列車の中で書いていたりします。

座席配置は中央で反転になっていると書きましたが、車端のみは向かい合わせになっていて大きなテーブルがあり、ここは電源を取ることが出来ます。しかし、ちょっとパソコンを起動して書くだけなので移る必要はなくそのまま。

途中、更に遅れが拡大してハンブルクに到着。

ここでは列車の向きが変わるのですが、ここまで牽引してきた機関車が機回し線を回って再び逆側に連結されるという、日本ではもう見ることの出来なくなった光景に出くわしました。てっきり逆側に新しい機関車が待機しているかと思ったのですけどね。

遅れているのでいつ発車になるか分からず、ホームに降りたりすることも出来ずに地味に不便です。

一等車は乗客も少なく(私の他にもう一人だけ)、本当にこのまま乗っていていいのか若干不安になったりもします。

車窓の風景ハンブルクからはもはや見慣れてきた北ドイツの牧草地帯を走ります。

ロストック滞在のあと寄る予定のシュベーリンを通るので町の様子を軽くチェック。Ihr Reiseplanの案内によると駅にコインロッカーがなさそうなのでどうしたものか。

シュベーリンは小さな町なので、一日とらずにロストックからベルリンへの移動の途中に立ち寄る計画(なので荷物を持っている)なのですが……。

シュベーリンからは順調に走ると思いきや、通過駅のはずのバード・クライネンというところで列車が停車。車内放送が何か言っていますが、ドイツ語なのでよく分かりません。ただ、「アクシデント」がどうのとか言っているようなので何かあった様子です。

どうせもう1時間以上遅れていますし、今日は着いたら投宿するだけなのでのんびり待つことにします。

しばらくして動き始め、今度は駅間で止まってしまいました。10分ほど待って対向列車が来てから出発再び出発。複線区間なのに何故だろうと思っていたら途中で工事区間があったようです。

しかし動き始めたと思ったのもつかの間、また途中で止まってしまいます。今度は何事かと思っていましたが、動き始めてPilchauという小さな駅の付近で理由が分かりました。

線路の脇にある一本倒れて、架線に引っかかっていたようです。救援車両のようなものが来ていましたがまたこの区間も片側通行になっていたようです。

到着……そんなこんなで何度も足止めを食らい、ロストックには約1時間半遅れの18時半に到着しました。

ホテルはインターシティホテルという、DB直営(たぶん)のホテルです。駅前で便利、部屋も機能的で過ごしやすそうです。

結局、昼食は抜きになってとにかくお腹が減ったので、駅の売店で買い物をしたり町のパンフレットを入手したりして戻るとホテルのレストランに向かいました。駅は町の中心部から少し離れているのでめぼしいレストランもありませんし。駅の中に軽食コーナーなどはありましたが、夕食がそれというのはさすがに……。

夕食まずは軽くロストックの地ビールを頼んでから、トマトスープとチキンの白ワインソース、バターライス添えというのを頼みました。

トマトスープはハーブがきいていて美味、チキンもちょっとこってりしてはいましたが白アスパラやキノコも具に入っていて悪くはない味でした。米はまあ、日本のとは比べられないということで。

食事が済んだら部屋に戻って明日の行動計画などを考えて、今日は終了ということになりました。

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