肥後小国駅から遡るようにして宮原線跡を訪問し、接続駅の恵良から全列車が乗り入れていた豊後森駅まで足を伸ばしました。
久大本線の列車は交換待ちでこの駅で長時間停車することが多く、駅構内に立派な扇形機関庫が残っているのを覚えていましたので、そちらに向かってみることにしました。
当時は未だ廃墟にはそれほど興味を持っていたわけではないのですが、割れたガラス、「虚」に支配された空間の独特の雰囲気に魅せられました。
後に戦跡に興味を持つようになった際、この扇形機関庫は単なる廃墟もしくは鉄道の遺構ではなく、戦跡でもあることを知りました。そのため、訪問時には建物の細かいところまで観察せずに、全般的な様子を収めることで良しとしております。
4枚目の写真は、加工して「歴史の忘れもの・3」の表紙にも使っています。