「星の丘学園物語学園祭」(以下、「星の丘」と表記)はPSのとてもおもしろいシミュレーションゲームです。10月の半ばにいきなり星の丘学園という学校に転入してきた主人公が約3週間後に迫った学園祭の準備の手伝いをすることを通じて新しい学校生活にとけ込んでいく(=女の子と仲良くなる)のが主な目的です。
登場するキャラクターの中で攻略可能なのは20人。そして各キャラについておまけモードにおけるCG「完全制覇」という目標があります。ここではタイトルにもあるように多忙な人が効率的に星の丘を極めるための戦略・戦術を紹介しようと思います。しかし、キャラの魅力的な星の丘、クリアが単なる作業にならないように、愛をこめてプレイしましょう。そして、ゲームを持っていないのにこの文章を読んでいる人は早速、購入資金の手当をしましょう。尚、一部について公式攻略ガイド(攻略本)を引用している箇所があります。引用のためあまり大がかりに本文中に書くことが出来ないため、その部分についての詳細を知りたい場合には本を入手して下さい(「電撃攻略王星の丘学園物語 学園祭公式攻略ガイド」メディアワークス発行、発売元:主婦の友社、950円、ISBN4-07-307974-3)。
尚、この文章は筆者の経験をもとに書かれていますので、一部錯誤や誤りがある場合もあります。また、ある程度の推測が入っていることを了承して下さい。
(注)ゲームをするのが初めてでこの文章を読む場合
「星の丘」のゲームシステムはそんなに複雑でないため、一度は自然体でプレイすることをお勧めします。この文章もゲームのシステムや流れについてある程度分かっていることが前提で書かれています。ゲーム攻略をイベントやEDを見るための単なる「作業」にしないためにも、一通りの女の子たちと会って、思い入れを済ませておいた方がよいと思います。必要以上にゲーム中のイベントなどのいわゆる「ネタバレ」事項にふれる文章ではありませんので安心してください。
「星の丘」において、ゲームの目的は主に二つあります。一つはお目当ての女の子と仲良くなること、もう一つは学園祭を成功に導くことです。この二つはベストEDを迎えるためには必要不可欠な事柄です。
ここではその二つの目的について簡単に説明します。
「星の丘」のもう一つの目的は学園祭の成功にあります。ヒロインの攻略が念頭にあると、そちらの方ばかりに気を取られがちですが、後述するED条件のように、学園祭の成功自体も大きな目的です。お目当ての女の子と仲良くなっていても、学園祭が不首尾であればEDに到達できないことが充分にあり得ます。特に、メインヒロインの上位ED、CGの完全制覇を目指す場合には不可欠なものとなります。
まず「学園祭の成功」とは何でしょう?各クラブに限っていえば、そのクラブの予定していた出し物が完全に用意できた状態をいいます。お目当てのメインヒロインが所属するクラブの場合は、グランプリを獲得することがさらに追加されます。
具体的なことについて、ゲーム中ではクラブ関連で次の2つの数値が設定されています。
@ 作業効率
クラブの準備の進行の目安となる数値です。これが高いほど各回あたりの完成度上昇が大きくなります。基本作業効率値(学園祭ホームページのクラブ情報における初期値)に、そのクラブの所持している道具の効果、および主人公の手伝いの効果が加算され、各回の作業効率となります。詳しい内容については「応用編」で解説します。
A 完成度
クラブの出し物がどれだけ完成しているかを示す数値です。最終的(学園祭当日まで)にどれだけの値になっているかが重要になります。説明書によると、
とあります。概ねこの通りなのですが、学園祭当日に全ての出し物がそろうための「真の成功値」はクラブによって若干異なります。それは以下の通りです。
「星の丘」においてEDが用意されている「攻略可能キャラ」は全部で20人います。これを大別すると3つのグループに分類されます(呼称は本攻略方中の便宜的なもの)。
ゲーム中において、主人公と女の子(一部男の子も含む、以下同じ)の関係、状態を表すものに次の二つがあります。
前述のように、ある程度の好感度があると、移動画面のSDキャラの頭上にお天気マークが出るようになります。これは女の子の主人公へ対する機嫌を表し、
快晴>晴れ>曇り>黒雲>雷雲
のレベル分けになっています。このうち、雷雲レベルのまま夜を迎えると、その子から主人公に対する悪評が流れ、他の子たちの好感度や機嫌が激減してしまいます。これが発生するとクリアはかなり困難になります。尚、ある女の子の「落雷」が他のどのキャラに影響するかは、夜の自室で見ることの出来る「学園祭ホームページ」の個人情報で確認することが出来ます。
機嫌は女の子に話しかけたり、クラブを手伝うと上昇し、しばらく話さなかったり、登下校の誘いを断ると下降します。またこれは推測ですが、機嫌の上昇は連続的、下降は天気のマーク単位で処理されているようです。具体的には、一度晴れ→曇りに移動すると元に戻すには数回話しかけなくてはなりません。曇りの中に数値的な範囲があるとすると、晴れから曇りに移動すると曇りレベルの中間点に移動すると考えられます。
さて、ヒロイン攻略のためにはどのような条件が必要になるかというと、まず一番の問題になるのが好感度です。この好感度が低い場合は学園祭当日に「後夜祭の後にどこそこへ来て」といわれませんので、当然EDを見ることは出来ません。また、仮に言われても「クラブを手伝ってくれてありがとう」といった内容のことを言われるだけになってしまいます(このときは更に移動が出来ることからも、EDとは認められない)。
好感度がある程度の水準まで到達していると、指定された場所で女の子から告白され(自分からする形になるものもある)、EDとなります。これがメインヒロインでいうところの通常ED、サブヒロインのEDです。サブヒロインの場合には能力値条件を満たしていることも必要なようです。このEDではスタッフロールの後、最後にFinの文字と共に集合写真の絵が出ます。
更に、前述のようにメインヒロインには上位EDが存在します。この場合はスタッフロールの後に集合写真の代わりにもう一枚の絵が追加され、その絵を背景に主人公とヒロインのその後が紹介されます。これを見ずしてメインヒロインの子を攻略したとは言えないでしょう。条件としては、
の全てを満たすことです。
具体的な各キャラクターについて条件は以下の通りです。必要能力のAは数値にして200と思われます。B以下はちょっと分からないのですが、通常にゲームを進めていれば問題なく到達する数値だと思いますのでほとんど意識しなくて構わないと思います。
学園祭の準備において、主人公がクラブを手伝うと、その回に限っては主人公の能力分だけ作業効率がプラスされます。その具体的な効果については「応用編」で詳しく述べることにしますが、これには主人公の4つの能力値が密接に関わってきます。つまり、能力値は前述のヒロインEDの条件を満たすためだけでなく、作業効率にも影響するということです。どの能力がどこに影響するかというのもクラブ固有に決まっており、たとえば美術部を手伝う場合には芸術の能力値が高い方が有利になります。
また、能力値をあげる方法には次のようなものがあり、これをうまく使うことによって3週目くらいまでには180程度の能力値になるようにしておくと、後半の攻略で有利になってくると思われます。また、ヒロインのED条件能力はヒロインが主人公に対する好意度の修正効果にもなります。ヒロインの望む能力が高いと、その分だけ好意度が上昇するようです。ただし、これは機嫌の変動しやすさにも影響されますので注意した方がいいかもしれません。全ての能力の高い主人公は「お天気管理」にも苦労が尽きないということです。
土日のコンビニのバイトでどの仕事をするかによって決められた分野の能力を上げることが出来ます。1日のバイトで3回仕事、1回の仕事で10の能力値が上がりますので、6日×3回×10=180の能力値をあげることが出来ます。あとはこれをどう配分するかということになります。ごく当たり前のことですが、上げる能力値を直接的に選べるのはこの方法だけになりますので、仕事をするにもよく考えてやりましょう。
毎週、月水金の午前中の授業で、主人公は嫁菜先生に指されます。3択のクイズ形式の問題に正解することにより、問題の種類によって決まっている対応する能力値が5上昇します。たとえば「このなかで有名な画家は誰?」という問題の場合は芸術値のアップにつながります。これによって最大で9日×5=45の能力値を上げることが出来ます。
ある程度女の子と仲良くなると、通常会話のなかでアイテムがもらえることがあります。アイテムは大きく分けてクラブに渡して作業効率を増加させるものと、イベントアイテム、能力値上昇アイテムがあります。このうちの能力値上昇アイテムを入手することによって主人公の能力を上げることが出来ます。ある程度は狙って集めることが出来ますが、基本的に有利な方向に働きますので問題はないでしょう。「赤い薬」のデメリットも体力-10程度ですのでそれほど問題ないといえます。
尚、イベントアイテムの中にも能力がアップするものがあります。これらは基本的に指定された人に渡さなければならないのですが、渡さずに着服することもできます。ですが、やはり渡した方がよいのでそうしましょう。そのため、これによる能力値アップは一時的なものと考える方がよいでしょう。渡すまでの間に、上がった能力の関連するクラブを優先して手伝う程度の考え方で充分だと思います。
基礎編では主にゲームシステムとゲームを進める上で重要な要素について概略的に述べてきましたが、こちらではそれを受けて、効率的にゲームを進める、いわゆる同時攻略をするための方法について述べていきます。
説明書の学園祭当日の説明にあるように学園祭の当日や後夜祭において女の子から「後夜祭の後にどこそこに来てほしい」と言われるのは「一人の子からとは限らない」とあるように、一度のプレイで複数の女の子のクリア条件を満たすことが出来ることがあります。後夜祭終了直後の状態をセーブすることが出来るので、これを使えば同時に複数のEDを見ることが出来ます。勿論、このためには学園祭当日までに複数のED条件を満たさなくてはならないことになります。
基礎編でも書きましたように、「星の丘」においてはお目当ての女の子と仲良くなることと学園祭を成功させることはいわば車の両輪であり、どちらについてもしっかり成功させなくてはなりません。そこで応用編では基礎編の内容をふまえてそのための方法について書くことにします。
説明書の学園祭当日の説明にあるように学園祭の当日や後夜祭において女の子から「後夜祭の後にどこそこに来てほしい」と言われるのは「一人の子からとは限らない」とあるように、一度のプレイで複数の女の子のクリア条件を満たすことが出来ることがあります。後夜祭終了直後の状態をセーブすることが出来るので、これを使えば一度のプレイで複数のEDを見ることが出来ます。これを「同時攻略」と言いますが、ここではその範囲を少し広げ、学園祭準備の終了の前(1日前から約5日前)のデータを残すことによって「最初からプレイし直すことなく」多くのED(メインヒロインの場合には上位ED)を目指すことを目的とします。
メインヒロイン一人の上位EDを目指すのならば、基礎編に書いた内容だけでおおよそ実行でき、そのヒロインと同じクラブに所属するサブヒロインのED程度ならば同時に見ることが出来るでしょう。しかし、ここではタイトルにあるように「多忙な人のための」を鑑み、同時になるべく複数のメインヒロイン(およびサブヒロイン)のED到達を目標にします。
メインヒロインの上位EDの条件には「その子の所属するクラブがグランプリを獲得する」があるため、後夜祭の直後のデータでは(+翔子、+瞳、なずな+真子の場合をのぞき)同時攻略は不可能になります。そこで、「複数のクラブがグランプリを取ることの出来る可能性を持ったセーブデータを学園祭の直前に作っておく」ことが重要になります。それらのクラブは(複数の)お目当ての女の子の所属するクラブであることは当然でありますが、その子たちの上位ED必須イベントも起こしておかなくてはなりません。
メインヒロイン2人同時攻略の場合において11/1夜のデータを、3人(更に狙う場合は4人)の場合において10/27夜のデータを用意できればよいでしょう。
これを念頭に置いた具体的な戦略および手法について述べていくことにします。
「星の丘」において、それぞれのクラブが成功できたかどうかは最終的な完成度によって決まります。一方で毎日の放課後の学園祭準備においては作業効率の数値によってどれだけ完成度が上がっていくかが決まります。道具や主人公の手伝いによって作業効率は変化しますが、具体的にはどのような形になっているのかを見ていくことにします。同時攻略において、「複数のクラブがグランプリを取れるデータを作る」ためには、目標となるそれらのクラブの完成度がほぼ同じでかつ高いレベルで並んでいる必要があります。その状態で主人公の手伝いの効果によって最終的にどのクラブがグランプリになるかを決めることになります。
そのため、道具や主人公の手伝いがどの程度の影響力を持つのかを把握して、計画的に道具を各クラブに配分する必要があるのです。
攻略本によると「各クラブの初期の作業効率は何も(主人公の手伝いや道具)追加要素がないときの最終的な完成度と同じ」ということになっています。つまり、何も道具をあげずに一度も手伝いをしないと、最初に出ている完成度まで上がるわけです。この数字はだいたい90%前後に設定されていますので、主人公が何らかの手助けをしないとそのクラブは準備が整わないと言うことを示しています。
さて、まずこのことから逆算して、作業効率の数字と完成度の上昇の関係をつかむことが出来ます。ゲーム中で学園祭の準備の出来る回数は34回((一週目4日+二週目5日+三週目5日+四週目2日)×2+最終日の追加2回)あり、たとえば作業効率90%のまま34回準備をすると完成度90%になるので、1回あたりの完成度上昇は
(作業効率)/34(%)
となります。主人公の手伝いや道具の効果に関しても同じことが言えます。
この結果を適用すれば、各クラブの完成度が1回の手伝いのあとにどうなるかを計算できます。
例:美術部(作業効率114%、完成度37%)と音楽部(作業効率108%、完成度40%)があり、今、美術部を手伝うことにします。主人公の手伝いによる作業効率の上昇を20%とすると、
美術部:(114+20)/34+37=41%
音楽部:108/34+40=43%
となります。実際はゲーム上で確認できない端数があるために1程度ずれてくることもあります。
1.の結果からいくつかのことが分かってきます。その中で気をつけなくてはならないと言えるのが「主人公の手伝いという要素は思っているより大したことがない」ということです。当たり前のことですが、道具の効果は一度そのクラブにあげてしまえば学園祭前日まで継続して効いてくるのに対して、主人公の手伝いはその回限りだからです。また、後半になって能力値があがってくればまた話は別になってきますが、1週目や2週目では主人公の能力は多くて100程度なので、よくて作業効率を25程度、完成度にして1か2程度押し上げる効果にしかなりません。
また、道具をあげることによってそのクラブの作業効率値が上がりますが、その数値はあくまでもその時点における作業効率値であって、過去の数字とは全く関係ないということに注意する必要があります。クラブの最終的な完成度は最後の作業効率値によって決まるのでなく、「高い作業効率値の期間がどれくらい続いたか」という経過作業効率値で決まってきます。
完成度=Σ(各回の作業効率値)/34=Σ(基本作業効率+道具による上昇+主人公の手伝い)/34
前にも書きましたように、道具の効果は継続して有効になるので、学園祭の2日前に+20%のアイテムを投入するよりも、+5%のアイテムを初日に投入する方がそのクラブにとっては有益になるのです(前者の場合、完成度は約3.5%、後者は5%になります)。しかし、逆に+20%のアイテムは+5%のものと比較して、学園祭までの日数が1/4であっても同じ効果が得られると言うこともできます。
本命のクラブは主人公が頻繁に手伝うことを前提に、本命でないクラブに道具を早いうちにあげてしまうという戦略は有効ですが(クラブ中にイベントが起きることも多いため)、どの程度あげるのかを考えておかないと、後半、どんなに多く手伝っても追いつかなくなることが考えられます。
これらのことをふまえて、同時攻略のための手伝いスケジュールの戦略を考えてみることにします。目標となる2〜4程度のクラブの成功だけを考え、他は100%未達でもかまわないという割り切りがあれば深く考える必要はないのですが、ここでは折角なので最低でも120%、可能なら大成功レベルまですべてのクラブを到達させる(かつ、目標のクラブのグランプリ獲得が可能)になるような準備スケジュールを考えましょう。特に翔子攻略での上位EDでは全クラブ125%超が条件になりますのでかなり緻密にやらねばなりません。
星の丘においては学園祭までの約3週間を、途中の土日を区切りとして大きく4つにわけることが出来ます。そしてそれぞれに有効な戦略というものが存在すると言えるでしょう。ここではその4つの区切りに従って、学園祭準備の方針というものを書いていこうと思います。
この週では大きく二つの目的があります。一つは各クラブの作業効率をほぼ一律に底上げしておくこと、もう一つはお目当ての女の子との好意度を上げておくことです。
2.で詳しく述べたように、学園祭準備の前半において渡したアイテムの効果が大きいことから、すべてのクラブの完成度を平均的に上げていくためにはこの段階でクラブによって作業効率が大きく違って来るというのは好ましい状況ではありません(勿論、上記計算によって完全に把握できるのなら話は別ですが)。主人公の最初の所持金は少ないのですが、購買部で5%程度の安いアイテムを買い、この週のうちに一通りすべてのクラブを手伝い、道具をばらまいてどのクラブについても15〜20%程度上げておくことが重要になります。この結果、作業効率は110%前後になり、主人公の手伝いが仮になくなっても完成度100%超には出来るでしょう。
一方で、攻略目標の女の子に積極的に話しかけ、お天気マークの出る段階まで早急に進めておくのも重要です。後半に入ると他の子の曇天の処理に追われたり、イベントをこなさなくてはならないなど、自由に話しかけることが難しくなるため、比較的余裕のある今の段階である程度の好意度を築いておく必要があります。また、早い段階で一緒に登下校できるようになるため、更なる好意度アップに有益です。その他の子たちに対する接し方については、同じように積極的に話しかける戦略と、必要最小限にとどめておく戦略がありますが、これは共に一長一短です。話しかけて仲がよくなった場合にはアイテムがもらえるなどの利点がありますが、反面、対象外の子にもお天気マークが灯り、後半の曇天処理が厳しくなってきます。登下校時に出てきてしまうというのもありますが、多くの女の子と仲良くなってくると、登校時に本命の女の子と玄関先で出会ってしまうリスク(確率)を少しだけ低くすることもできますので一概にデメリットとはいえません。
それとはまた別に、新と仲良くしておく(話しかけておく)のも重要な戦術です。主人公の所持金では、この段階ですべてのクラブが作業効率+15%になるだけのアイテムを買うことは不可能です。新に話しかけていくと割合早い段階でアイテムをもらうことが出来ます。しかもそれは+20%の電動工具なので、これが一つあればそのクラブには自前のアイテムはとりあえず渡す必要がなくなります。また、登校時に新(もしくは直樹)が一緒の場合には他の女の子に見つかって怒られるという事がなくなります。曇天の回復には3回程度の会話が必要となってくるのでこれはかなり大きいことであるといえます。
アイテムを購入するのはクラブの準備が開始になってからがよいでしょう。クラブに所属している子たちは原則的に開始後はそのクラブにかかりきりになるため、会話できなくなります(手伝うことになってしまいます)。売店での購入(=美沙子との会話)、翔子との会話、瞳との会話などはこの時間に行うのが得策です。ただし、準備時間開始後2回(10分)程度にしておくべきです。購買に通うことによって美沙子との好感度を上げ、+5%ながら全クラブ使用可の空き箱や体力+50のパワーリストを入手できるようにしておくのも重要です。
また、音楽部の成功を狙うのであれば、準備段階としてかすみに話しかけておくのも必要になってきます。
また、これは攻略と同時に行う必要は必ずしもないのですが、つい見逃しがちな初期段階のイベントのCGを回収しておくのも得策です。女の子たちにはたいてい「常駐場所」がありますが、時にそれと違ったところにいることがあります。そのようなところではイベントのある可能性が高いのです。
土日のアルバイトを挟んで2週目に入ります。このアルバイトもおろそかには出来ません。前述のように自分でかなり自由に能力値を上げることの出来る機会だからです。総計180の能力値をどう上げるべきかは、お目当てとなるヒロインの要求するものによってきます。特にAランクが必要な場合にはこの段階とはいえ計画的に上げておかねばなりません。また、日曜日にかすみを助けるイベントを起こしておく必要があります。さもなくばかすみは学校に来なくなってしまいます。
2週目の目的は、1週目に引き続いて完成度や好意度を上げていくことです。お目当てとなる女の子との好意度が順調に上がっていれば、必須イベントの前段階となるイベントが起き始めたり登下校時に誘われたりするようになってきます。また、学園祭全体の成功に必須になる、真子やかすみのイベントが起きるのもこの週です。全体的に話しかけていれば、そろそろ女の子の多くにお天気マークが灯りはじめます。まだ曇天の処理は必要にはならないでしょうが、そろそろお目当ての女の子以外との接し方を考えながら進める必要が出てきます。そろそろ購買での廉価なアイテムは配り終えた状態になっているでしょうが、かりんとの交換用に持っておくことのがいいでしょう。同じランクの道具としか交換されませんが、別のアイテムであれば必要としているクラブがあるはずです。
一方、学園祭の準備段階としては、アイテムの配布に一段落がついたところでしょう。1週目では全クラブに道具を配るために各1回ずつの手伝いをするだけでほぼ終わってしまいましたが、2週目はお目当ての女の子のいる(同時攻略する)2〜3のクラブを優先的に手伝い、イベントを見つつ、完成度を少し他と比べて上げていくことが必要になってきます。一方で休み時間に話しかけた時に小さなイベントが起こってきます。簡単なものであればこなし、またアイテム入手の機会も出てきます。+10%のアイテムを中心に入手できるようになってきますので、本命のクラブの手伝いの合間に、入手したアイテムを必要とするクラブを手伝って渡してしまいましょう。これでそのクラブは3週目以降はほとんど手伝わなくても完成度120%超くらいになる水準になってくると思います。3週目以降はかなり行動が制約されてくるので、比較的余裕のあるうちに学園祭を成功させられる状態を構築しておきましょう。
3週目は攻略が成功するかどうかが決まってくる週であると考えて差し支えありません。上位EDの必須イベントが起きるのはほとんどが3週目になりますし、各クラブの完成度が見えてくるのもこの週です。音楽部の成功を目指すなら、かすみのボーカル引き受けのイベントをこなしておかねばなりません。
このころになると、女の子との会話は通常の世間話でなく何かのイベント(アイテム入手や落とし物入手など)が起きることが多くなってきます。曇天処理に奔走されることになりますので、選択肢には注意して普段の行動を楽にするようにしましょう。本命のクラブをさらに手伝って、1.で目標としたデータを作るために完成度の調整を行っていきます。このころになると+20%のアイテムなどがもらえるようになってきます。入手したアイテムを適切にクラブに渡してしまいましょう。計算した結果、当日までに必要な完成度が達成できれば、実質的にそれ以降そのクラブを手伝う必要がなくなり、行動に余裕が出ます。
3週目にもなると、女の子すべてを相手にすることは不可能となります。登校時に誘われて一緒に来て、それが見つかって他の子の機嫌を損ねることも多くなります。特にお目当ての子に見つかる可能性が高く、その後には低くなった機嫌を回復してやらねばなりません。一方、誘いを断るとその子の機嫌がかなり低くなりますので精神面からもあまりおすすめできません。特に曇りの時は絶対に避けた方がよいでしょう。常時、曇りの女の子がいる状態となり、休み時間の自由行動時はほとんどがその対応に追われます。食堂で同時に複数の子と話せる状態などを利用し、うまく対処しましょう。一方で休み時間に起きる上位ED必須イベントをこなしておく必要もあり、緻密な行動が要求されてきます。朝曇りだった子を一日構わないでおくことは非常に危険です。落雷はなんとしても避けなくてはなりません。
クラブの手伝いはもはや、イベントを起こすために行うこととなります。当然、お目当ての子のいるクラブが中心になります。完成度の達成に心配のある部活には、購買で多少高価なアイテムでも買って渡すことが必要になってきます。この時点で作業効率がどのクラブも130〜140%になっていることが望ましいでしょう。
3つ程度のクラブを同時に手伝い、そこに所属する女の子とのイベントを起こしていくとほとんど余裕はなくなってきますが、機嫌の回復にクラブの手伝いはかなり有効であるので、合間を縫って曇りの子の二人いるクラブを手伝うのもよいでしょう。自由行動時にはあえて曇りのままにしておき、手伝いで同時に回復させます。このようにして水曜日くらいまでに大勢を決めておきます。この時点で同時進行させてきた3つ程度のクラブの完成率が残りを確実にリードしておく状態になっているのが理想です。この時点のセーブデータを残しておきます。
ここから先は同時攻略するうち、2人に的を絞って進めていきます。対象にもよりますが、目指す女の子がそれぞれ別の分野で高い能力値を要求する場合には同時に狙わない方が得策でしょう。その子はまた後で改めてこの水曜、木曜あたりのデータで攻略することになります。
木曜、金曜では上位ED条件となるイベントを起こし、クリア可能な状態を作っておきます。能力値が足らない場合(土日のバイトを使っても必要値に届かない場合)には手伝うクラブを選ぶことによって補完します。陽子に体力以外が+10となる赤い薬を飲まされていない場合はそのイベントを起こしておきましょう。授業中の問題では分野がランダムなので、能力値アップをこれに頼るのは危険です(Loadを使うことは当攻略法では推奨しません)。
クラブの手伝いでは、目指す2つの部を1度ずつ手伝うような形がいいでしょう。順調に進んでいれば、クラブ中に起きるものならばED必須イベントが起きるでしょう。また、必須イベントが自由行動中にある場合にもそれを起こしておきます。その場合は曇りの処理が遅れがちになるので、その子のいるクラブを手伝うとよいかもしれません。
また、重要なことは各クラブの最終完成度を見込んでおくことです。特に本命以外であまり手伝わないことを前提に初期のうちから道具を多めに渡していたクラブは完成度が本命に比べて高い場合があります。これからは本命を中心に手伝いますが、意外と主人公の助力の効果は小さいので、目的の部がきちんとグランプリを取れるかを確認しておきましょう。この時点で完成度に10以上の差があるとひっくり返すのはかなり厳しいといえます。
最後のアルバイトでは必要能力値を満たすようにしておきます。同時攻略では苦労が伴いますが、比較的多くの女の子と仲良くなってアイテムを入手できる関係上、能力値も総じて高めになっています。Aが要求される場合以外は神経質になる必要はないと思われます。複数の能力値条件がある場合は、160〜180程度があれば大丈夫でしょう。
学園祭までの残りの二日は最終仕上げと調整です。ED条件、完成率などでまだ未達の事項があればそれを補っておきます。この時点では絶対に雷雲が出ないようにしなくてはなりません。雷雲で機嫌や好意度が下がると、ここからの修復はほぼ不可能です。
そして11/1の夜のセーブデータを残しておきます。11/2はクラブの手伝いを4回出来ますし、最終日のみのイベントもあるので、本命のクラブを必ず手伝うようにします。同時攻略の2つのクラブの完成度をほぼ同じにしていれば、この日にどちらのクラブを手伝うかでどちらにグランプリを取らせるかを決めることが出来ます(そういう状態になるようなデータを作っておくのです)。
首尾よく進められていたら、学園祭は十分に楽しめるはずです。お目当ての子の所属するクラブのグランプリ獲得(完成度がトップであること)を確認します。折角なのですべてのクラブを見て回ることにしましょう。また、攻略できた女の子から「後夜祭終了後にどこそこへ来てほしい」と声をかけられます。女の子によっては特定の場所で起きるイベントが条件(そのイベントの中で言われる)事もあるので注意が必要です。廊下や外などでたたずんでいる場合には注意してみましょう。
そして後夜祭の直後のデータをセーブし、今回目標にしたメインヒロインを中心にEDを見ていくことにしましょう。すべて見終わったらめでたく1つの攻略は完了です。11/1のデータに戻ってもう一人のメインヒロインを、10/27のデータに戻って同様の手法で3人目(更にやっているなら4人目も同時に)のメインヒロインを攻略しましょう。
おおむねこんな感じで進められます。この方法で1回のプレイで3人のメインヒロインと上位EDを迎えることが出来ると思います。瞳の攻略を別にするとしますと(瞳はきわめて難易度が高いため、ここで書いた戦略だけではまだ足らないと思います)、3回で全員のEDを見ることが出来ると思います。
この文章で書いてきた攻略法は勿論、一つの案であり、これが絶対唯一の手法ではありません。もっと効率的な攻略法もあるでしょうし、完成度(の総和)をもっと高める方法もあります。プレイヤーそれぞれに女の子たちへの思い入れがあるように、プレイヤーそれぞれにとっての学園祭があります。どのような結末になっても、それは確実に一つの思い出になるはずです。
それではがんばって学園祭の準備にいそしみ、お目当ての子と幸せになってください。