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センチメンタルグラフィティ・裏攻略日誌

(注)この内容は、あくまでもお話であり、実際にこの通りにゲームを進めようとしても同じ展開にはならないので注意して下さい。なるべくゲームシステムに従って書かれていますが、時にはご都合主義が表に出ることをご了承下さい。

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平成9年3月20日

今日から春休み。たっぷり遊びぞと思いながら起き出した僕は、郵便受けに一通の手紙が入っているのに気が付いた。表書きもないし、切手も貼っていないから、誰かは知らないが直接持ってきて入れたのだろう。

部屋に戻って開けてみると、女の子の文字で「逢いたい‥‥」と書いてある。誰が書いたのだろうか?注意深く見てみてもやはり差出人は書いてない。

しばらく考えを巡らせてみる。もしかすると、小学校の時から高校に入るまで殺人的なまでに続けてきた転校人生の中で巡り会った女の子の誰かに違いない。高校に入ってからはそういういい話は全くないけれど、あの頃は全国各地でいろいろあったからな。思い浮かぶのは‥‥

我ながら、12人も心当たりがあるなんてすごい気がする。全国津々浦々、なかなか大変そうだけど、春休みに入ったことだし、一通り会いに行ってみようか。そうしたら手紙の意味も分かるかもしれない。軍資金はバイトでこれまでにためた12万円があるし。

早速出発しよう。

3月21日

早速やってきた北海道でほのかと再会する。途中、大通公園で頭の悪そうな連中に絡まれていた女の子を助けたのだが、それがほのかだったらしい。しかし、3月の北海道であの格好は寒そうだ。北の女の子は鍛え方が違うのだろうか。

3月22日

次にやってきたのは青森。妙子の実家である安達酒店は今もあのときと変わっていない。妙子が出てきたときもすぐわかったから、彼女も変わっていない。ついでに、妙子も僕がすぐわかったからやはり変わっていない。もう8年近くたっているのに。それとも愛のなせる技か?

3月23日

地理的には次に来るのは仙台だ。向こうも言っていたけど、本当にすばらしい偶然でえみるに会うことが出来た。いわく、「ダーリンは運命の人」だそうな。しかし、最初に声をかけられたときは「どこの幼稚園?」とか思ったが。でも彼女は見かけによらず努力家だと思った。あれだけ喫茶店で甘いものをいつも食べていながら、高校生とは思えないほどすらりとしているから。それとも僕にたかっただけか?

3月24日

家に一度立ち寄ろうとしたけれど、悪い予感がしたので、そのまま横浜に行くことにする。明日香はなんとかミラーズという実在のレストランか、なんとか人参とかいうパソコンゲームの設定を彷彿とさせる制服のかわいいレストランでバイトしていた。横浜なんて、東京とは目と鼻の先なんだからもう少し前に明日香のところに顔を出してもよかったな。渋谷から東横線でも40分くらいだし。

3月25日

ここのところずっと車中泊の気がする。今日の目標はるりか。場所は名古屋。昔住んでいた家が今ではマンションになっていた。そこの1階がコンビニになっている。ちょうど仕事中のバイトの女の子にぶつかってしまったのだが、札幌の経験を鑑みると、この子がるりかに違いないと思っていたら、やはりそうだった。いろいろ最初から話してくれたが、なんかの伏線なんだろう。

次の目的地は順当に行けば京都か金沢だけど、先に金沢を押さえておけばいいだろう。特急「しらさぎ」に乗って当日中に金沢に入った。野宿でもよかったが、3月の北陸で凍死してもかなわないし、行動力の余裕もないので、ユースに泊まる。久しぶりに布団で寝られる。

3月26日

有名な呉服問屋の美由紀の家だけど、なかなか見つからなかった。やっと見つけたときに飛び出してきた女の子とぶつかった。当然、彼女が美由紀だった。旧家の娘は大変らしい。いきなり人生相談になってしまった。まじめな子だから悩みも真剣だろう。

3月27日

京都の綾崎家はすぐわかる。しかし、入ってからが大変だ。もう少しで矢ガモならぬ矢人間になるところだった。しかし、道なりに歩いてきていきなり弓の射線にはいるなんてひどい構造の家だ。お約束の爺さんに追い立てられてしまったが、電話番号を教えてもらえた。

3月28日

大阪のお好み焼き屋という記憶で夏穂に会いに来たが、通りにずっとならぶお好み焼き屋を見て気が遠くなった。でも天性の運のおかげで無事に夏穂には会えた。フルタイム労働という対価がついていたけど。しかし、本来来るはずだったバイトは初日からいきなりさぼったのだろうか?

3月29日

大阪から「ムーンライト四国」を利用してやってきたのは高松。郊外の弩級に広い家が真奈美の住む杉原の屋敷だ。門を入ってハイキング気分でやってきた僕は、ちょうど小鳥に餌をやっていた真奈美と再会した。いきなり涙を見せる真奈美に驚いた。彼女が手紙をくれたんじゃないかと思ったが、結局彼女の口からはそれは出てこなかった。

3月30日

広島には優がいるはずだ。でもここにはわずかしかいなかったから、家がどこか全然覚えていない。歩いているうちに僻地まで来てしまった。いくら広島は海あり山ありといえ、バスも廃線になるようなところまで町中からさまよい歩いてきた僕に呆れる。困っていたところに声をかけて来た女の子が実は優だった。ずいぶん頬がこけているようだったが大丈夫だろうか?優に案内されて駅に戻ってきた。ここから広島駅に行けるという。しかし、背景をよく見るとライトアップされた城らしいものが見える。ということは三原とか福山あたりまで来てしまったのだろうか?いや、幻だろう、きっと。

3月31日

九州に上陸した。福岡にはちょっと不良のかかった姉御肌の千恵がいるはずだ。しかし、九州最大の都市である福岡は広い。適当に歩いても見つからないだろうが、そこは天佑の人だ。のどが渇いて立ち止まった自販機の前に「松岡千恵ライブなんたら」と書いてあるポスターがあるではないか。早速行ってみよう。

果たして、千恵に会うことが出来た。こっちでは人気のバンドで、あのころと変わらない気合いの入った千恵の歌も聴くことが出来た。このライブハウス「黒猫」には顔パスで入れるらしいぞ。

4月1日

春休みも後半になってしまった。12日間日本一周もここで終わりだ。長崎の晶の家を訪ねると、演奏会に出ているといって場所を教えてもらえた。晶は残念ながら準優勝で、僕はいきなりその八つ当たりの標的になったらしい。最初は僕のことに気が付いていなかった様だから、晶はいきなり初対面の人をバカ呼ばわりしたことになるな。そのあとは思い出してくれたようでよかった。あのころとあまり変わっていないな。

(これで全員に一通り会えました)

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