人数:2〜5(追加キットで6も可) 時間:3時間程度
同名のファンタジー小説(異世界の戦記物)を原作にしたゲームです。
その世界を舞台に、大貴族の一家を担当し、自分の勢力を広げていくのが目的です。
ターンの最初に、チットによって支配下の各エリアにいる軍隊に与える行動を決め、それをオープンにして順番に解決していきます。
このあたり、ディプロマシーに少し似ているような気がしますが、チットを使うことによってわかりやすくなっているようです。
戦闘は、投入した兵力、それに対する味方の支援、カードプレイ(指揮官やその特殊能力)によって勝敗が確定しますが、勝敗と負けた側が兵を失う基準が異なっているので、「全滅」ということはあまり起こらないような感じがします。
しかし、それと別に補給ルールがあるので、簡単に大勢力をどこかに集結させることも出来ないようです。
原作の小説を知らなくても純粋に戦略級のゲームとして楽しめそうですが、カードに出てくるキャラクターなど、やはり知っていた方が楽しめそうです。
また、エクスパンションも2種類出ており、要塞化や攻城兵器、港などの拡張ルールや、新マップをつかっい、同盟勢力や戦略カードなどを使う半ば別ゲームも遊ぶことが出来ます。
この手のゲームの常で、プレイヤーの担当しない中立地域が概ね埋まったところからが本物のプレイになる感じです。相手の出方を読みそれに対応するように命令を配置していかないと、意外なところから足下をすくわれて予定が大幅に狂う……ということもよくあります。
海上輸送のルールは特徴的で、これによって思わぬ地域が「隣接」していたりします。海上からの支援効果も考えると地味ながら重要な役割を果たします。
追加ルールは選択的に使うことが出来るので、好みやゲームバランスを考えながらどれを使うか決めるといいでしょう。個人的には、ゲームをより戦略的にするには港ルール、新ウェスタロスフェイズルールが、展開をより派手にするには新ハウスカード、ワンタイム命令、リーダーのルールを使うのがよいかと思われます。
Storm of Swords、Clash of Kingsエキスパンションも含めたルールの日本語要約を作りました。こちらからどうぞ(pdfファイルです)。
一応、物を持っていて読めば遊べるようにはなっていますが、個人的な範囲内で自己責任でご使用ください。