モンテフリーク湯沢日記(Part16)
やったね!選手は本当によくやってくれたと思う。FWもMFもDFもGKも、交代した選手や監督・コーチ陣も含めて、全員が自分の役割を果たし、全員で勝ち取った勝利と言えるのではないだろうか。勝利への執念と、選手個々のモチベーションの高さで完全にG大阪を上回っていたし、前線からのプレスと押し上げが効いて攻撃への移行がスムーズだった前半、そして稲本や宮本、播戸が入り、速いパス回しと厳しいプレッシャーで守勢となった後半も合わせて、運動量が落ちず、最後まで足が止まる事がなかった。とにかく選手達にはおめでとうと言いたい!
先制点は非常に鮮やかだった。前半12分、GK克美がキックした低く速いロングパスを、センターサークル前方に駆け上がった由紀彦がワンタッチでマルキーニョに落とすと、由紀彦を含めた前線の3人が右に左にボールを貰おうと素早く反応。ボールを受けたマルキーニョはタイミング良くインサイドで右に展開。DFを連れた由紀彦がスルーし、大外にいた庄司が受け、DFとの間合いがやや開いたところを右足でシュートするフェイントモーションから左に切り替えし、左足でシュート。ボールはスライディングするDFの足と、代表経験のあるGK岡中のセービングする手をすり抜け、実に奇麗にゴール右隅へと吸い込まれた!〔“やったー!”私は思わずガッツポーズ。テレビの前で子供と一緒に抱き合って大喜び!〕
一方、G大阪の同点弾も敵ながら非常に見事だった。後半83分、廣長がPA後方からPA左外に開いた播戸にパス。播戸は中盤からの上がりをうかがいながらキープし、PA中央付近に入ってきた稲本に浮き玉のパスを出す。この時、既に最初のパスを出した廣長が素早く前線に飛び出す動きをし、稲本は状況を見切って播戸からのパスをダイレクトでDFライン前方へ落とす。ドンピシャのタイミングで抜け出し、フリーとなった廣長はワントラップしインサイドでGKの足元を狙いすましてゴールした。3人のイマジネーションと状況判断の速さ、的確さが生んだ素晴らしい得点であった。
後半守勢に立っていただけに、この失点で完全にG大阪の流れになってしまうかと思われたが、モンテディオの決勝点はそのわずか1分後の後半84分。左サイドの塩川がスピードを生かしてサイドに切り込みDFを抜ききらない状態でセンタリング。中央でこれを受けた中森のシュートがDFに当たり(センタリング?)浮いたボールがゴール右前方のスペースへ・・・。GK岡中とヘッドで押し込もうとした由紀彦が交錯し、こぼれたボールをつめていた庄司がシュート。GKが一度ははじき返したが、ボールは再び庄司の前に。庄司はセービングで倒れたままのGKを見て、冷静に浮かしたシュートでゴールした!
〔失点直後のこの得点で、私は勝利を確信した。ロスタイムの4分が非常に長く感じられたが、終了のホイッスルが鳴るなり「ヤッター!」と思わず飛び跳ねガッツポーズ!ハッハッハ、見たか全国のサッカーファンよ。これが我らがモンテディオだ!いいチームだろう!!(この試合でモンテディオに関心を持った人は決して少なくないはず。でも県民がもっと関心を持たないとね・・・)〕
次はグランパス戦。実は、私がモンテディオ(前身のNEC山形)の試合を初めて見たのは、4年前の天皇杯、郡山は開成山でのグランパス戦である。
あの頃、グランパスは平木監督の時代で、レッズとともにJリーグのお荷物と言われたものだが、陣容的には非常に素晴らしい選手が多かった。88年の欧州チャンピオンズカップで、黄金時代を築き始めたミランを最も苦しめた強豪レッドスターにあって指令塔として君臨し、90年のイタリアW杯でもその才能をいかんなく発揮し注目を集めた天才ストイコビッチ、そしてルーキーで将来を嘱望されていた小倉、今はスロベニアに行ってしまったスーパーサブこと森山などなど。(当時は、ストイコビッチが来日し、しかも地元山形のチームと対戦し、また、そのゲームを観戦できるという状況が信じられなかった。まあ、それを言えば日本にプロリーグが発足し、山形にもプロチームが出来た事自体が10年前では考えられない事ではあったが・・・)
ゲームは前半グランパスが先制するも、当時のキャプテン広沢が同点ゴールで前半を同点で折り返すと、後半開始早々、右サイドの突破からのセンタリングに再び広沢が頭で合わせて勝ち越し。(このゴールはトイレに行ってて見逃しちゃったんだよね)
試合は時間が経つにつれ荒れ模様となり、後半30分を過ぎてグランパスにPA外中央で直接FKを与えてしまう。(この時、ファールがPAの中か外かで結構選手同士がもめた)しかし、この位置は、天才ストイコビッチにとっては十分に得点圏内であり、案の定、ゴール右隅に、正に芸術的な同点ゴールを決められてしまう。(このゴールは凄かった!)最後はゴール前の混戦から、森山に決められ万事休す。しかしこのシーソーゲームに私は酔いしれ、(NEC)山形もなかなかやるもんだなあと感心したものだ。
当時と今とでは、両チームとも陣容もチームカラーも変わり、あらゆる面で状況が異なっている。勿論、Jリーグでも上位に位置するグランパスの方が力は上だが、そこはサッカー、こちらにも勝ち目が無い訳ではない。
G大阪戦と同様に全員が守備の意識を高く持ち、中盤を押し上げ、ボールを奪ったら素早く攻撃に移れるよう、コンパクトなサッカーを心掛けることだ。そして、選手個々が自分の役割を理解し、全員が“勝つ”という気持ちを最後まで持ち続けられれば、自ずとチャンスは巡ってくるだろう。また、グランパスの攻撃の中心であるストイコビッチを徹底マークし、早めにキレさせれば、こちらのペースに持ち込めるかも知れない。
石崎監督の事だから、ビデオ等で相手の選手や戦術を細かく分析し、周到に対策を練ってくる事だろうし、私は十分に勝機があるものと思っている。
このグランパス戦、残念ながら私は別の用事で会場に足を運ぶ事は出来ないが、モンテディオの健闘を祈っている。そして、うれしいニュースが舞い込んでくる事を心待ちにしている。(ゲームを見れなくて、じっと情報を待っている方がつらいんだよね。誰かディレクTVに加入している人でビデオを送ってくれる人はいないだろうか・・・)
ちなみに、ここで勝てば、次はまたBSでの全国放送が待っている。目指すサッカーを実践して勝利し、モンテディオというチームと、その若々しく楽しいサッカーを再び全国のサッカーファンの目に焼き付けて欲しいものである。
FORZA MONTEDIO! 信じてるぜ!!
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