1月24日(月)
昨年、ふと立ち寄った紀伊国屋で「買ってはいけない」っていう本を見つけた。元来、こういう雑学系の本が好きな私は、早速立ち読み・・・したが、内容はまったくツマラン。なんだかいろんな知名度の高い商品を取り上げて「あれはいかん、これはいかん」と言ってるが、ただの粗捜しに終始しているようにしか感じなかったので、割と本を衝動買いする私だけど、これはパス。
ところが、なんだかブームになったのね、これ。昨日行った本屋ではなんと特設コーナーになっていた。曰く
「買ってはいけない」は買ってはいけない
「買ってはいけない」は嘘である
「買ってはいけない」論争解決篇
「買ってはいけない」喧嘩
本当に「買ってはいけない」か!?
「買ってはいけない」大論争
さらに、今度はこういうものの常套手段で肯定編
買っていいとも。
自分でできる買ってもいいものの見分け方
この食品買ってもいいよ
そして、お約束の便乗物
買ってもいい安心・こだわりの逸品厳選276食卓編
安くてよい家は本当なのか 買ってはいけないこんな家!
<全部メモしてきたのを「暇人」と言ってはいけない。
あああ、うるさい!!!なんで見ず知らずの奴に「それは買わないほうが・・・」だの「それは買ってもいい」なんていわれなきゃならんのさ。でも、コーナーが出来てるぐらいだから売れてるんだろうね、この手の本。
で、ふと思ったのだが、この「買ってはいけないって」のは、もしかするとフジテレビの「発掘!あるある大事典」にコンセプトが非常に近いのではないか。毎週何かテーマを取り上げては「これは危ない」とか「これは体にいい」なんてやってるけどさ、考えてみりゃ、例えばどんな食品だってそれが食品であるからには探せば長所も短所もあるでしょう。
それをちょっと誇張してやると会場が「おお〜!」って驚きに包まれるってのもなんだかおかしな話。逆にいえば、あの番組を見たときは確かに「おお〜!」と思っても、日常生活でそれを実践できるかというと、意外とその場限りのが多いような気がする。ま、番組どおり実践して長生きしました・・・って人が出てくれば凄いけど、無理だろうなぁ、実際の話。
さて、「買ってはいけない」である。考えてみれば現代の食品に完全に安全なものなんか最初からありえないのではないか。自然環境である土壌や海中はすでに100%安全ではないわけだしね。
だから、逆説的に言えば、むしろ人間は多少の危険を冒しながら、遺伝的にそれに対する免疫を身につけたほうがいいのかも。最近の流行ですべてに「抗菌」なんてやってると、逆に免疫力が落ちてしまい、ちょっとした病気で死んでしまったりしてね。
だって、考えてみてよ。私たちが子供の頃はまだ水洗トイレなんて少なくて、蝿や蚊がブンブン飛び回っていたでしょ。でもみんながみんなそれが原因で死んだりしなかった。強いものが生き残るってのが自然界の生物の掟だと思うんだが。
結局、「買っては・・・」にしろ「あるある・・・」にしろ、こういうものには「これしかない!」っていう絶対的な答えがないから関連書籍だのがウジャウジャ出てきて継続できるんだと思う。そういう意味では、一番うそつきなのは
「買ってはいけない」論争解決篇
だな。解決なんかするわけないもん。まるで「ゴジラ完結編」→「帰ってきたゴジラ」なんて感じだ。
そんなことを書いているうちに、なんだか子供の名前を考えていた時のことを思い出した。自分の子供にはいい名前を付けてやろうと、命名本を買ってあれこれ考えたっけ。
で、本に従うと、結局は自分が好きな字や名前をつけられないので、考えてみればつまらない話なんだけど、こういうモンはそんなに信じていなくも、「敢えて悪い運勢の名前にすることもなかろう」って感じで買ってしまう。
そんな時、同じような経験をした友人に、こんなことを言われたのを今でも覚えている。
「命名本はさ、2冊、3冊と買うとどの名前も付けられなくなってくるよ、だから絶対に2冊以上買ってはいけない・・・」
今日の教訓:同じ穴のムジナ本は何冊買っても意味がない