8月17日(火)
お盆開けの昨日、さすがに16日はまだ休んでいる人が多い。うちの部も半数以上がお盆休み中。のんびりした1日である。
そんなのんきな午後、大学の1年後輩から電話が入る。卒業以来はじめてだから10年以上経っている。最初は何の話かわからなかったが、話を聞いていくと、どうやらトラブルを抱えて金に困っているらしい。
そういえば彼の入社したのはバブルの始まりの頃の某証券会社であった。バブル時代、先輩から後輩まで、かなりの人数が証券会社に入社した。けれどバブル崩壊後、そのほとんどは退社したり、あるいは会社がなくなったり。当時花形だった企業に入社した彼らは、今、どうしているんだろう。
彼もそんなバブル崩壊による証券会社退社組みの一人。以来彼の行方はわからなくなっていた。そんな後輩からの電話。「金に困っている」という話。はっきりは言わないが目的は金の無心。
私は彼としばらく話をしたが、最後にこういって電話を切った。
正直言って彼に多少なりの金を工面することはできる。けれど金を貸した瞬間から、彼とは一緒にサッカーをやった先輩後輩の間柄ではなくなってしまう。私はこれからも一緒にサッカーをやった先輩後輩でありたい。だから、ほかのことなら支援しても金だけは援助しない。
彼が今こうなってしまったことは、誰のせいでもなく彼自身に社会に対する甘さがあったということだ。だから、今、いくら困っているかといっても、ここでまた人に頼ってしまえばせっかくの立ち直りのチャンスを失ってしまう。男一匹、どんなことをしたって生き延びることはできる。だから自分自身の力で這いあがって欲しい。
彼が自力で這い上がった時、彼がまっすぐに私の目を見て話をできるようになったとき、また一緒に酒を飲みたい。もちろんそん時は奢ってやるさ。
今日になって、こんどはサッカー部の同級生から葉書がきた。どうやら自分達で家を建てたらしい。一緒に汗を流し、一緒に戦った仲間たち。10年の月日はこんなにも人の歩く道を変えてしまうものなのか。
今日の教訓:今一番人気の会社は、今以上は無いかも知れない。