3月1日(月)


さて、3月である。日本では4月は入園・入学・入社とスタートの月なのに対し、3月は卒園・卒業、そして多くの会社の決算月という事もあって、どちらかという「締めくくりの月」というイメージがある。たいていの人のとっては忙しい月と言えそう。

締めくくり=節、そう、そんな3月のイベントといえば、桃の節句のひな祭りである。この桃の節句、「ともちゃんが決めた」いう節もあるが、もともと節句というのは

1月1日 元旦
3月3日 桃の節句
5月5日 端午の節句
7月7日 七夕
9月9日 重用の節句

と、普段よく働いている女性が休養する日だったようで、特に「桃」は「木に兆ほどもたくさんの実=子供をならせる」という意味で、ここから桃の節句が女性のお祝いになったようだ。

ちなみに、桃太郎の原作も、おじいさんとおばあさんが2人で桃を食べて若返り、●ッ●しちゃって桃太郎が産まれたって話らしいから、桃の威力はバイアグラ以上かも。

ところで、その桃の節句のひな祭りといえば、雛人形ってのはえらく高いもんだね。3年前にうちで買ったときも、ちょっといいなと思うと軽く数十万、中には百万を超えるものもあって、これまでの人生で人形にはまったく無縁の私はビックリするばかり。

一応、現在の雛人形界の最上位に君臨するのは「豪華7段飾り」らしいが、その構成は、

<最上段>・・・お内裏様とお雛様

雛人形の並びは、関東では向かって左にお内裏さま、右にお雛さまという形らしいが、昔は逆だったとか、今でも京都は逆なんて話しがいっぱいあるけど、さて、うちの場合は・・・ありゃ、1年目はお内裏さまが向かって右、2年目は左、今年は右だ・・・いい加減(^_^;;

<2段目>・・・三人官女

三人官女も両脇が立つものと真ん中が立つものと二通りあるらしい。ウチは両脇が立つタイプ。

<3段目>・・・五人囃子

向かって左から太鼓、大皮鼓、小鼓、笛、謡い手。 ・・・うちは3段飾りなんでいない。

と、この辺までは私も理解できるんだけどさ。問題はこっから先。

<4段目>・・・左大臣に右大臣

左大臣は老人、右大臣は若者だそうである。

<5段目>・・・仕丁、桜、橘

沓台を持っている仕丁を真ん中に、向かって左に台笠、右に立笠。そして京都御所に植えてあった左近の桜に右近の橘。

<6・7段目>・・・お道具類や市松人形、舞踊人形など、普段大事にしている人形

いや、こりゃ私の個人的見解だから、「うちは7段飾りだけど、悪い?」と怒らんでね。この4段目以降・・・もっと言えば6・7段目は、どうも昔から子供をカワイイと思う親の気持ちに付け込んだ人形屋の戦略ではないかと思ってしまうのである。この点では、雛人形は先祖代々受け継がず、女の子が生まれたらその子のために新しい雛人形でお祝いする・・・なんて理屈も商売っ毛がプンプン・・・怪しい。

じゃあ、どうせならもっと・・・14段飾りとか、22段飾りとか、某番組のモンスターボックスみたいなのはないのか!といえば、そんな東京都庁みたいなのは普通の家に入らんからなあ。しかし、である。実際にこの発想でどんどん人形増やしていったのが、山形県は谷地のひな祭りじゃないかと思うのだ。

こちらは毎年旧暦のひな祭り(4月の初旬)に先祖代々の雛人形を公開しているが、この谷地ってところは、昔、紅花交易で栄え、京文化の影響が色濃いところで、名だたる家には昔からの立雛、享保雛、有職雛、からくり人形などが山ほどあり、一般に公開されている。その数は、蔵いっぱいという表現が妥当。ひな祭り期間中は全国から大勢の観光客がこの小さな町に押しかける。

たぶん、紅花で儲けた金で、隣の家と競いながら人形の数を増やしていった結果だと思うのだが、まあ、人間の見栄も100年経てば文化財ってところであろうか。でも先祖代々受け継いでるぞ、おい人形屋!

この谷地は、仙台から山形のおいしい蕎麦屋に行く途中にあるので、春の旅行にここで雛人形を見て、さらに山形の美味しいを食べるってのはいかがでしょ。

私自身はお内裏様とお雛様だけの奴が、ほんとはすっきりしていて好きなんだけど、まあ、谷地ほどではないが、多少の親と祖父母の見栄が今のお雛様=三段飾りといえば、そうなのかな。これは去年の飾り付け。今年はまだ撮ってなかった。

ただ、値段から言えば、意外にお内裏様とお雛様だけのそれなりにカッコいい人形は、「●段飾り」なんてのよりも、さらに高かったりするのであるが。

さて、雛人形で忘れてならないもう一つのアイテムが緋毛氈。緋は古来、魔除けに使われた色らしい。いや、緋毛氈だけでなく、ひな祭り自体が女の子の無事な成長を願って雛人形を飾り、その人形に災厄を託すという魔除けのお祭りだそうだ。

この点は、端午の節句も同じ。「物忌み月」と呼ばれる5月に、邪気を払うといわれる菖蒲酒を飲んだり菖蒲湯に入って魔除をしていたのと同じ意味だ。

ただし、鯉のぼりは滝をさかのぼる力強い鯉にあやかって、そして菖蒲も「尚武」とかけて男の子が勇ましく成長することを祈ったことに起源するらしいから、「身代わり」の雛人形とはちょっと意味が違うようだ。

ところでその端午の節句の5月5日は私の誕生日でもあるが、世間一般では「こどもの日」。最初に書いたとおり、元々節句は女性のイベントだったのだから、「こどもの日」を「男の子の節句」なんていうと、「男女平等じゃない」と噛み付かれるかもしれない。最も、確かに現代では女性の方が勇ましかったりするので、あながち否定することもできないか。

そういえば、雛人形でもメインはお雛様で、お内裏様じゃなかったっけ。ああ、「男性専用」のイベントも残るは「父の日」だけ。それも最近は風前の灯だったりして。厳しい世の中になったものである。

ひな祭りが終わると、春分の日。今年は春分の日の振替休日で3月22日がお休みである。そしてこの日はめぐみの3歳の誕生日。そうか、うちで雛人形を出したのも早いもので3回目なんだ。

さて、我が家ではあと何回、雛人形を出すことが出きるんだろう。そう考えると、肩身は狭いながらも、雛人形を片付けるのはできるだけ遅らせたくなる父であった。


今日の教訓:カッコイイと〜ちゃんには車買ったぐらいではなれないのだ。


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