2月9日(火)


ふと見ると、我がVAIO君の蓋に赤いサインペンでお絵描きが。こりゃ、雄太の仕業だな。最近ペンを持たせると核兵器並みの破壊工作を行う彼である。さて、「明日は寒ブリ」と宣言したが、昨日のニュース23を見ていて非常にあきれたのでその話題から。

ゲストに有馬文部大臣を迎えて「学級崩壊」についての対談であるが、正直言って、「学者出身」の彼は自分が正しいと思い込みすぎ。「現場の状況を知るために最大限の努力をしてます」「物理学者ですから、データから分析します」なんて言っていたが、実際にあのテレビを見ているほとんどの人はこう思っているはず。

文部大臣が行く学校は、それほど差し障りのないようなところを周囲が「選んで」連れていっている。

つまり、教育の実態を見たなんてのとは程遠い現状だって言う事。むしろインターネットで書きこまれていた内容の方が実態に近いと思うのに、「自分が見て来た」ことを最優先させているようでは、聞く耳が足りないとしか思えない。そんな役立たずのデータから、何を分析するというんだろう。

確かにいい事も言っていた。学校は教育の場である。子供の教育には、家庭や地域がもっと積極的に関わるべきだと。社会生活の第一歩は、他人とコミュニケーションをとることから始まる。ここでいう「コミュニケーション」とは、うわべだけの言葉だけではなく、5感のすべてを使って感じる事でなければならない。

だから、それを大事にするためにも、文部大臣、あなたも「コミュニケーション」を大事にしましょう。あなたのようなお山の大将に、周囲が気を使って正しい情報を伝えられなくなるという大企業病に罹った会社は、結果的にこの不況下で次々潰れてるじゃありませんか。

たぶん、あなたの「わかっている事」は、現実の1割にも満たないと思いますよ。


さて、寒ブリである。実は土曜日の日に、河合俊一が貧乏旅行をしながら故郷に帰る途中、ママさんバレーのコーチをやったお礼にタダで寒ブリをご馳走になるって番組やってた。それを見た途端、ブリの刺身が食べたい病にかかった私は、イトーヨーカドーまでお買い物に。刺身コーナーを捜したが、残念ながらブリがない。ガッカリしながら、今日はまぐろで我慢しようと買い物かごに入れ、刺身コーナーから次のコーナーに左折したところ・・・

「おお!」

そこには燦然と輝くブリ専用コーナーがあるではないか。さすが、テレビ欄記載の食材は逃さないスーパーの戦略・・・かどうかは知らないが、そこで念願のブリの刺身を手に入れる。ちょっと大きめで1柵1,225円。まあ、本まぐろの赤身並みの値段であるが、この時期のブリの味は本まぐろに匹敵する。

ちなみに天然物の見分け方は、天然物の方が太ってるってことだけど・・・切り身になると見分けがつかん。で、切り身の場合、天然ものは淡いピンク色、養殖ものは脂肪が多いため白っぽい色という見分け方もあるようだが、天然物は全体の2〜3割しか出回ってないし、以前漁港で見た「天然物のブリ」は1本2万円とかしてたから、高いのが天然物って判断がいちばん手っ取り早いのかもしれない。選ぶときは血合いの部分が黒ずんでいない物が新鮮だそうです。

さて、このブリ、出世魚の上に地方によってさらに呼び名が変わるという魚。それだけ日本各地に生息し、かつ古来から広く食べられていたということなんだろう。代表的な呼び名は

東日本:ワカシ(約15cm)→イナダ(30cm〜40cm)→ワラサ(60cm)→ブリ(90cm〜1m)

西日本:モジャコ→ワカナ(約15cm)→ツバス(30cm〜40cm)→ハマチ(60cm)→ブリ(90cm〜1m)

最大では1.2m程度まで成長、また一方では養殖物をハマチ、天然物をブリと呼ぶこともあるらしい。ちなみにカンパチ、ヒラマサはブリの仲間だがブリではく、この中で一番高級なのはヒラマサらしい。

で、産卵期に北海道から南下してきた冬場の天然物が「寒ブリ」。だから、本来は養殖物を「寒ブリ」と呼んではいけない。ではなぜ、天然物の寒ブリが旨いのか。そりゃあ、荒波に揉まれて身が締まり、脂がのっているからである。冷たい水に洗われれば、脂がのるのは当然か。だからこそ、その脂気を和らげるような照り焼きやブリ大根などの調理法が合う。同じ料理法をイナダやワラサにしてもだめなのである。これは人間も同じ。

今の日本の過保護教育では養殖ハマチは育っても、身の締まった天然ブリは育たない。そしてその養殖ハマチがいくらワカシやモジャコを育てても、相変わらず「養殖ハマチ」が産まれるばかりである。平均的な味はしても、特別美味しいわけでもないってこと。そんな養殖ハマチを育てても、結局は社会の荒波についていけず、ブリどころか海の藻屑と消え去るのみではないか。

お互いの特徴・・・他人と違う自分、自分と違う他人を尊重できるような社会環境をつくること・・・その人にしか出せない持ち味を育ててやることが、教育において何より大事なことだと思うのだが。学級崩壊を騒ぐ前に、まず大人が「平均的人間」を子供に求める姿勢にこそ、歯止めをかける必要があるのではないか。子は親の鏡である

さて、他人と違ったことが好きな私ではあるが、ブリの主な食べ方に関しては至って平凡で、寒ブリなら刺身、それ以外の季節なら照り焼き。まあ、ブリの照り焼きは骨が少ないので、簡単に食べられるっていう「ものぐさな理由」もあるが。

ブリ大根は仙台ではあまりなじみがない。やっぱり北陸の料理でしょう。でも、ブリと大根を煮るだけっていう単純な料理なのに・・・素材の味を引き出せば、いい味がいくらでも出るということだろう。素材+調理法=美味しい料理。素材+真の良い教育=人間味溢れた大人。

我が家の夕飯の食卓には、たまたま午前中に父が買ってきてしまった「ハマチの刺身」と「ブリの刺身」が並んで出た。結果はブリの方が脂ののりも味も各段に上。刺身好きの雄太はハマチには目もくれず、ブリだけを2切れペロリと食べていた。おかげで満足のいく「養殖物の寒ブリの刺身」を食べられて幸せな土曜日・・・を過ごした翌日、近所に住む叔父さんから1本の電話が入った。

「石川の弟からブリが届いたから、持って行くよ」

数分後、そこにはクール宅急便で届けられてきた、見事な天然ブリが・・・


今日の教訓:いつか天然ブリになるのだよ。ワカシの君も。今はハマチになるのが多すぎるようだけど。


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