12月15日(火)


フランスのネットサーファーが、電話料金が高すぎると、丸一日接続をしないという、ボイコット運動を行ったらしい。

日本も通話料金、高いと思ってたけど、フランスは市内通話1時間あたり192円〜360円かかるらしい。日本の場合は通常で1時間200円、タイムプラスだと昼間120円、深夜90円だから、だいたい日本の2倍ぐらいの料金と考えりゃいいのかな。これに接続料金がかかるわけだから、確かに高いわ、こりゃ。

でも、日本だってまだまだ高いと思うよ。確かにテレホーダイはあるけど、これは夜11時以降しか使えないわけで、若い世代はいいかも知れないけど、サラリーマンじゃ連日2時、3時ってのはちょっとキツイ。

また、都市部に偏った料金体系にもなてると思う。先日、同僚がパソコンを買ったので、どこかプロパイダないかと捜してあげたら、仙台では結構アクセスポイントが見つかるのに、彼の住んでるところには入会金数千円という2次プロパイダが3社ほどあるだけ。

仕方ないので仙台にアクセスポイントがあるプロパイダと契約したが、この場合、エリアプラスは使えるが、タイムプラスが使えない。つまり、1時間当り80円、月15時間接続でも1,200円も高い料金をNTTに払わなければならない。高々月1,200円と言う無かれ。年間14,400円ってのは貧乏人の私には決して小さい金額ではない。

インターネットなんてものは、都会よりも田舎の方が効果を発揮するツールだと思うが、とにかく会員数を増加させることに躍起になっているプロパイダは、効率のいい都市部向けのサービスにばかり目が行っているんじゃないかと思う。

最近ではポータルがブームだけど、どのプロパイダが用意してるのも情報は首都圏中心。グルメ情報も娯楽情報も。まあ、「東京はまずい店ばっかりあるからグルメ情報が必要なんだ」って誰かが言ってたけど、それはあるかもね。

それにしても、つくづくNTTが民営化になって良かったと思う。もし国営企業のまんまだったら、いまだに24時間3分10円の域を脱していなかったんじゃないだろうか。市外通話も国際電話も大幅に料金が下がった。NTTは数年前に「市内通話はすでに割安なので下げられません」なんていっていたが、ライバル会社が出現すると、あっという間にタイムプラスが登場。こう考えると、NTTに限らず、いかに日本の会社はこれまで「競争」をせずに「保護」されてきたのか良くわかる。

フランスのネットワーカーが何人ぐらいこのボイコットに参加したのかは知らないが、ニュースになるぐらいだからそれなりの規模だったんだろう。もし日本もフランス並みの値段だったら、同じようなボイコット運動を行っただろうか。そう考えると、高い料金にあぐらを掻いて儲けていた企業よりも、それを「高級」だの「特別」などともてはやして喜んでいた私たち消費者の「物の価値を見極める眼」の方に問題があるのかもしれない。


今日の教訓:今月の電話代、いくらだろう。


日記猿人に参加しています よかったら下のボタンを押してね!

日記猿人の詳しい解説はこちらをご覧ください! 1回目だけちょっと面倒です・・・