12月14日(月)


日債銀が長銀に続いて国有化されるそうだ。国有化後は預金・金融債は全額保護され、経営陣は総退陣・・・それはいいんだけどね、日本債権信用銀行は株式会社だ。つまり株主の投資したお金を運用して経営してるわけだ。それなのに「粉飾決算」により株主を欺いていたと言うのでは、企業倫理なんてものはないと思われても仕方ない。

長銀の採用実績校を見ると、日本を代表する大学ばかり。これじゃあ、裏を返せば日本を代表する大学は、経営についてまったく役に立たない人間しか育ててこなかったことになるのか?

株式会社は、株主の代表が取締役をするのが本来の形態だろう。大口出資している人間が、自分の財産を賭けて経営するわけだから、真剣にやらざるを得ない。しかし、日本の大部分の株式会社の取締役はサラリーマンである。大株主は他の銀行や生保などであり、仮にその「大株主」の会社から取締役が出向していたとしても、彼ら自身の財産を出資しているわけではないから、これまでは会社が倒産しようが、彼らは結果的に自分自身が大きな損害を被るわけではなかったのではないか。

これは、ある意味では「大金持ち」を作らない日本の税制の弊害とも言えよう。また、銀行などは役所の保護の元にあったため、別に経営によって他行と差別化を図らなくても、これまでは十分食べて行けたのだろう。むしろ、会社の個性が出るような「経営者」は邪魔だったのだ。金は出すが口も出すというのは、最近ではペルージャのガウチ会長が有名だが、彼はそういう意味では立派な経営者だと思う。

株式会社長期信用銀行:設立/昭和27年:従業員数/3,690人

株式会社日本債券信用銀行:設立/昭和32年:従業員数/2,290人

役員を合わせて合計約6,000名の人間がいたはずだ。管理職以上のいわゆる「経営」側は少なくても1割以上はいたはず。果たして彼らのうち何人が自分の銀行の危機を肌で感じ、株式会社に働く経営者として保身ではなく「株主の保護」を考え、真の改革を提言していたのか。

日債銀のホームページには、「自分達で立て直しができたのに、国が国有化を決めたんだから仕方ない。言われたとおり役員は全員辞表を出しました。」みたいないい訳が書いてあった。粉飾決算をしておいて、何が「経営再建」だ。確かに大蔵省のやり方も「保身」みたいに見えるから、銀行ばかり責めるわけにはいかないが。

長銀の21世紀に向けてのビジョン。

<21世紀に向けて>

日本版ビッグバンは、金融機関が自らの特色を活かした戦略を追求出来る時代であり、当行にとっては新たなビジネスチャンスであります。当行の役職員一同は、中期経営ビジョンに提示した明確な将来像を共有し、社会のお役に立つ銀行になるという強い使命感を持ち、一丸となって進んでまいります。

そして、日債銀の西暦2000年問題への対応。

現在、基幹勘定系・業務系システムは98年12月までに、残りについては99年3月までに修正を完了するよう、計画に従って対応を進めております。99年1月以降順次最終確認のための模擬テストを実施し、万全を期す予定です。

しかし、彼らに西暦2000年、21世紀は来なかった。そして、そのツケだけが、21世紀に我々庶民に「税金」という形で返ってくるのである。それにしても、こんな時に日本の猿山のボスは、相変わらず主流だの新主流だの、数合わせに奔走する毎日。彼らも無責任という点では、銀行以上である。まさか、いまだに「時が経てば景気も回復するさ」なんて呑気に構えているわけではあるまいが。


今日の教訓:今度はタバコ、いくら値上げすれば間に合いますか?


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