12月11日(金)


最近、休日に近所のスーパーにいくと、入り口付近に車を停めて演説をしている人達がいる。彼らの主張によると、大手スーパーが元旦から営業をしようとしているのは、地元無視でけしからん!という事らしい。スーパーの従業員が「元旦ぐらい休ませろ!」って言ってるんならまだわかるが、正直言って元旦に営業しようが、しまいが、そんなのその店の勝手だと思うんだが。年中無休のコンビニなんかを見ても、正月三が日は品物が無くなるほどの盛況ぶりだから、元旦営業にはそれなりに需要があるってことなんだろうし。

仙台には昔から伝統の「初売り」なるものがある。「伝統」では1月3日が初売りと決まっていたが、そのうち郊外にある泉区が2日、青葉区は3日と区分けしたり、全店2日になったり、紆余曲折。ついには大手スーパーが元旦から営業を開始したりしたもんだから、初売り客を取られてしまうと焦った地元商店が「元旦は営業するな!」と揉めることになったわけだ。

その初売りだが、仙台で豪華景品付き初売りといえば、お茶屋さんと相場は決まっていた。茶箱を担いで帰る初売り客は今でも必ずニュースに出てくるほど。この茶箱、昔は衣料品とか入れるのに役立ったが、今では衣装ケースにその地位を取って替わられてしまった。

そこで、商店街は次の手段、割増商品券という手に出た。これもお茶屋さんやメガネ店、家具屋さんが中心で、バブル期は5割増商品券なんてのまであり、お茶屋さんなどは、1年の売上のほとんどを初売りで稼ぐと言うほど。私も「今年はメガネ作るぞ」なんて時は、初売りで3割増商品券買ったこともあったっけ。お茶は商品券買っても、すぐにすべてを商品に変える人は少ないから、その間の金利で稼げるって商法。YBカメラ商法の元祖はここにあったのだ。

あとは「豪華景品」。3,000円以上お買い上げでサラダ油セットとか、5万円以上で布団乾燥機とか、10万円以上でテレビとか・・・でも、これらはその商品が欲しいと思ってる人にはメリットがあるけど、必要無い人にはまったく魅力の無い景品。

だいたい、テレビって言ったって、人によってはハイビジョンが欲しい人、14型でいい人、ビデオ付きがいい人様々で、30年前の「テレビなら何でも嬉しい」のとは状況が違っているのだ。だから、たいていの人が一通りの物を持っている現代では、「豪華景品」よりそれこそサラダ油やティッシュペーパー、洗剤なんかの「実用品」のほうがよっぽど魅力的な景品になってしまったのだろう。

さらに、以前は景品表示法で仙台の初売りは伝統行事ということで特例になっていたが、景品の金額基準があがった現在では「仙台の初売りだから」という期待感はあまり感じられなくなってしまった。初売り自体も全国的行事になってしまい、仙台なりの特色が無くなったし、だいたい2割増程度の商品券買うよりは元旦から「全品20%引」で販売するスーパーの方が、消費者にはよっぽど魅力的だ。

ともあれ、ここ数年初売りに行った事ない私でも、元旦の朝の新聞に折込で入ってくる厚さ数センチにもなる初売りのチラシを見るのなかなか楽しい。「今年は何割引が主流」とか、「今年の景品の目玉は何」とか見ていくと、結構半日ぐらい潰せる。特に景品類は時代を映す鏡とも言えそうで、私の今年の目玉予想では「ドリームキャスト」や「デジカメ」なんかが主流になるんじゃないかと思う。

もし初売りが一斉に元旦になってしまったら、元旦の私のこの楽しみはなくなってしまうのから、元旦営業はやっぱり反対かな。まあ、個人的には何も元旦ぐらい買い物に出かけなくてもいいんではないかと思う。せいぜい初詣ぐらい行って、あとは昼間から1杯やりながら家族と過ごすのが正しい元旦の過ごし方じゃないかと。年がら年中、生活と時間に追われて暮らしているような日本人なんだから、元旦ぐらい非日常的過ごし方してもいいじゃないか。


今日の教訓:カレー好きの私のうちは、1月3日はカレーに決まってます。


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