12月10日(木)


北海道では自動車税の滞納者のうち、札幌市内の3000人に12月分給与の差し押さえ通知を送付したらしい。平均30,000円としても、3,000人で9千万円。たくぎんの崩壊など、景気低迷で税収が不足している北海道にとっては貴重な税収だ。もっとも、自動車税を払わないで車乗ってる人が札幌だけでこれだけいるってことの方に驚きである。自動車税が正しく使われてるかどうかって事は別問題として、税金払わない人のために督促とかの手数料で税金使ってるってんだから、正直に税金払ってるほうが馬鹿みたいである。正直者が馬鹿を見るってのは、いまの世の中では当たり前の事なんだろうか。

さて、今日は多くの会社がボーナス支給日である。ボーナス支給日の男性はと言えば、独身者は街へ繰り出し、既婚者はこの日ばかりはどんなお父さんも歓迎されるから、早々と家に帰るのが相場である・・・が、今年はどうも相場通りにはいかないようだ。

これだけ不景気だと、毎年恒例の年末強盗事件も例年以上に多く発生しそうだから、ボーナス貰ったからといって大金を持って繁華街をウロウロするなんてのは、非常に危険な行為と言えよう。

ところで、幸いうちの会社はこの不況の中、なんとか昨年並みのボーナスを貰えたからいいが、会社によっては昨年以下とか今年はナシなんてとこもあるだろう。それでも会社があるうちはまだいい方で、会社が倒産なんてことになれば、それこそボーナスどころの騒ぎではない。

年末は借金の支払もピーク。バブル時代に家や車を購入したが、この不景気による賃金カットなどで、当時は当たり前だった返済計画が重荷となり、そのうえボーナスがカットされたり会社が倒産すれば、結局は手放すしかない。

しかし、よく考えてみると、今、手放さなければないものは、人生を豊かに生きる上で、ほんとうに必要な物だったのか。こういう不景気な時だからこそ、逆にいえば「本物を見極める目」が養われているのではないかとも思う。

企業倒産も、借金地獄も、バブル時代に「ほんとうに必要なもの」を見失った結果ではないのか。当時「当たり前」だと思ったものは、ほんとうに「当たり前」だったのか。そして、今「必要」だと思っているものは、ほんとうに「必要」なのか。

この間テレビでやってたが、景気低迷に喘ぐタイでは失業した人が車のローンを払えず、借金取りに差し押さえられる番組をやっていた。債務者は足が無くなると何も出来なくなるので、必死で車を友人の家に隠したり、取立屋に見つかっても裏金を渡して逃れようとするが、冷酷にも取立屋に車を持って行かれてしまう。生活の糧を失ったあの債務者は、スラムに落ちるしかないだろう。それに比べれば、日本は「景気低迷」とか言っているが、そこまで悲惨な生活には至っていないと思う。失業保険や生活保護などの社会保障があるからだ。あとは、本人が過去の栄光を忘れて、そこから自分の意志で這いあがれるかどうかだと思うが。

さて、取立てを行うのは、何も強盗や借金取りばかりではなく、不景気で税収が伸び悩む国や地方自治体も同じようだ。今年は脱税で摘発されるニュースが多いが、実際は税収の確保のために、これまで見解の相違として税務署が指摘しなかったものまで、重箱の隅をつつくように「申告漏れ」として指摘されているような気もする。

先日のニュースでやっていたが、不況に強いと言われた公務員も、自治体によっては前年割れとしたところもあるようだ。確かに企業で言うところの売上にあたる「税収」が無く、原価低減の努力もしなければ、ボーナスカットは当然と言えば当然か。

いずれにせよ、納税者は税金きちんと払い、役所はそれを有効に使うという、こんな単純なことがなぜ出来ないのか非常に不思議である。日本人の「個人の社会に対する無責任体質」にすべての原因があると思うのだが。それだけ、日本はまだまだ子供の国なのだろうか。

ところで、12月分の給料の差し押さえ通知を受けた3,000人に、この冬のボーナスは支給されたのだろうか。


今日の教訓:ボランティアだけが社会への貢献ではない。


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