9月25日(金)
ホンダからHR−Vっていう新しい車が発売になった。この車、偉い!何が偉いかっていうと、「ぶつかった歩行者の障害を軽減するボディー構造」を世界ではじめて採用したところ。以前に書いたことがやっと実現したかの思いである。まあ、ヨーロッパではぶつかった歩行者の障害状況をテスト項目に入れてる国もあるそうだから、世界初ってのは「独自の構造」のことなんだろうけど。
一方で、「環境にやさしいG●Iエンジン」とか「ゾー●ボディ」をテーマのCMを最近よく見かける。「うちの車はそういうことに気を使ってますよ」と。
ところが、この2つのメーカーの車、ファッションだけでカンガルーバー付けてる車種が1番目に付くメーカーなのだ。つまり、「車売るためのテーマとして環境や乗員の安全はアピールするけど、用品で儲けるためには歩行者の安全確保はまあ、いいんじゃないの」っていう矛盾した姿勢が見えてしまう。
そういう姿勢が見え隠れするから、この2つのメーカーは業績不振なのではないか。ついでに言うと、もうひとつこの2つのメーカーに共通なのは、安っぽい高級感の意識。例えば前者の「シャリ●グラン●ィズ」、後者の「エル●ランド」。共通しているのは、やたら多用している「クロームメッキ」。あの「光り物」のセンスは見ていて正直嫌になる。たかだか数百円の部品をゴテゴテ貼り付けて、
「どうだ!高級車だぞ!」
っていわれてもねえ。デザインにセンスのかけらも見当たらない。その上、やれ大排気量だ、ターボだとゴテゴテに飾り付けてしまうと、商品としてトータル・コンセプトが見えなくなってしまうと思うのだが。
そういえば、10数年ほど前に聞いたことがあるが、当時日本の高級車はこの「クロームメッキ」を施さないと、人気がなかったそうである。ホンダから最初に出た「レジェンド」も、ヨーロッパスタイルでメッキを使っていなかったため、高級車としての認知が低かった。実際は高級車っていったって、製造コスト的にはインパネの電装品の違いぐらいしかないはずなんだけど。高級車だからタイヤ6本ついてたりエンジン2つ付いてたりするわけじゃあるまいし。
でもね、それって10数年前ですよ。ファッションでもリバイバルってのは確かにあるけど、10数年前のセンスをそのまま引きずっていまだに車作ってれば、売れなくて当たり前だと思うんだけど。
ソニーの記事が雑誌に掲載されていたが、ソニーは「わかりやすいものしか商品化しない」そうである。その姿勢は、VAIO(Video Audio Integrated Operatoin)についてのこだわりからも感じられる。
・コンセプトに合わないExcelやWordのようなビジネスソフトは入れない
・ホームグラウンドであるAVの統合を目指す
・ホームユーザーを対象とするから、サポートは土日もやる
・etc
こういう「こだわり」が、消費者に受け入れられている要因といえよう。そのうえ、
・「CapsLock」と「Ctrl」キーは同じ大きさにして、ユーザーが交換できるようにした
・CD-ROMベイには2代目のHDDが入る
・蓋を閉じてもサスペンドにならないよにして、外部モニターや「ディスクマン」として使える。
と、作ってる人も欲しい機能を持った商品を開発すれば、売れるのは当たり前。わかっていても他の企業がこれをやるのはなかなか難しい。必ずテリトリー意識が障害になるからね。つまり、「人」が邪魔するわけ。ソニーはVAIOを中心に、すでにMDやデジタルビデオをパソコンと連動させている。他社ではこれができない。同じコンセプトで物を作っていないからだ。
おりしも、23自動車は業績不振から本社社屋を売却するそうである。これからの時代、物作りにポリシーを持っていない企業は生き残れないと思う。しかもそのポリシーってのは、ただ「売らんかな」のための表面上の薄っぺらなものだけでは、消費者に受け入れられることはないし、「どうせグループ企業で買ってくれるからいいや」って考えで物作ってたら、その企業は生き残れないだろう。
今日の教訓:本業をまじめにやることが、何より大切。
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