8月18日(火)


むかしむかし、ある片田舎の小さな町に、その町に一件だけの「ほくたく」という居酒屋がありました。このお店は、主兼花板の腕が良かったので、結構繁盛していました。

ところがバブル全盛の頃、「俺もここらで一発当てよう」とギャンブルに出る決意をした花板は、経営拡大を図ることを思い付き、かといって同じ居酒屋を出すのでは芸がないので、あまり考えなくても気楽に儲かる「ノーパンしゃぶしゃぶ:とくよー」を経営することにしました。

新たなお店の店長には、日頃「ほくたく」によく来るけど何をしてるかよくは知らないお客さんを据えましたが、「ノーパンしゃぶしゃぶ」というだけでお客さんがたくさん来たので、本業の居酒屋より繁盛するようになりました。

こうなるともう、止められません。気を良くした店長は、「ほくたく」の売り上げを次々つぎ込み「とくよー」を開店の時の5倍の広さにし、さらに「ほくたく」の別の常連さんを店長に据えて、「らんぱぶ:やましょう」まで開業しました。

ところが、「とくよー」と「やましょう」が有名になるに連れ、対抗するライバル店が次々開店し、さらにバブルの崩壊により客足は遠のき、売り上げが落ち込んできました。

この時点で撤退すれば救われたのに、花板はさらに経営拡大を図り、またもや「ほくたく」の常連さんをに店長に据えて、数億円の借金までして高級リゾートホテル「エーベッ!クス」まで開店しました。

しかし、そこは素人経営の悲しさ。ノウハウがないのに次々事業を拡大しましたが。元々小さな町ですから、いくらお店を増やしても、お客さんの全体数は限られていますし、こんな片田舎のホテルなんか泊まる人はいませんでした。

花板は一向に上向かない業績に困り果て、かといって借金ももうできず、自転車操業状態。いまさら店舗を売却しようにも、店舗に投資したお金の半分以下の値段しか付かず、売るに売れない状態。困った花板は、「2,000円ぽっきり」「指名料なし」といった看板を掲げ、実際に入店したお客の財布の中身をすべて絞り取るという商売をはじめました。

ところが、そんな商法は瞬く間に町中に知れ渡り、ある日警察の手入れが入り、「とくよー」は敢え無く営業停止処分。その上、得体の知れない「とくよー」の店長は、店の売り上げを誤魔化して着服していたことが判明。さらに追い討ちをかけるように、自分の立場が危ないと感じた「やましょう」の店長は、お店の女の子を店長に据え、お店のお金を持ち逃げして雲隠れ

悪いことに、いつかまたあの夢のような繁盛するお店に戻ると信じた花板は、「とくよー」「やましょう」「エーベッ!クス」に入れ込んでいたために、本業の「ほくたく」からも次第に客足が遠のいてしまい、ついに破産寸前。

そんな矢先、ついに「やましょう」の店長に据えられた女の子が閉店宣言。「店で働く女の子はみんな一生懸命だったのよ」と債権者の前で泣き崩れましたが、債権者の怒りは納まりません。

ところが、往生際の悪い花板は、ほくたくの常連だった町長の「おぶちん」に、「ほくたく」はその地域の人にとってとても大事な交流の場だから、破産してはお客さんたちに迷惑がかかると泣き付き、「ほくたく」「とくよー」「やましょう」をライバルの「ほくよー」に売り渡す交渉をすること、「エーベッ!クス」の跡地をコミュニティーセンターとして買い取ること、さらに5年後には返済するから、町民税を借金の穴埋めに貸してくれることを懇願。(なんてずうずうしい)

以前、「とくよー」や「やましょう」で接待されていた町長は、断りきれずに、「5年後には返すと言ってるんだから」と町民を言いくるめて、このお願いを聞くことにしました。

さすがに借金だらけだった「やましょう」は「ほくよー」も受け付けず、解散となりましたが、「とくよー」は譲渡契約が成立、おかげで借金取りから逃れることに成功した「ほくたく」はいまでも営業中、当時の店員はみんな首にしましたが、花板自身は今でもバブル前の収入を確保し、まったく自分が傷つくこと無く悠々と暮らしています。年内には「ほくたく」も「ほくよー」に譲渡し、自分は新たなお店を出す予定とか。

最近の花板の悩みは、5年後に借りた町民税を返済できなかったら、どうやって返済期限を延ばしてもらうかだとか。まあ、それまでに潰れたら、逃げればいいだけだし、町長も自分の政権は短命で2年後には引退するから、5年後なんて関係ないと思ってるみたいだしね。

(注)この物語はフィクションです。似たような話があったり、聞いたような名前が出ていても、一切関係ありませんので、念のため。

相変わらず、無責任である。昨日の国会答弁で、「1000億円も税金投入して、その金融機関が破綻したらどうするのか?」という質問に対して、宮沢大蔵大臣の答弁は、「そういう仮定のお話にはお答えできません」だそうである。

つまり、何かい、「最悪の事態はとっても怖くて考えられません」って事なのかい?で、実際に何年か後に銀行とかが破綻したら、「そういう事態になるとは、当時想定してませんでした」とか言い分けするのかい?どこの世界に最悪の事態に目をつぶって投資する奴がいるんだ。これじゃ破綻した金融機関と何も変わらないじゃないの。

誰も傷つかなければ、それで良かったなんて、おかしいでしょう。失敗しても自分以外の誰かが責任とってくれるからいいのか?でもその自分以外の誰かってのは誰の事?

「預金者の保護」なんて錦の御旗掲げてるが、いいかげんな経営の金融機関が潰れて困るほど貯金している人が、いったいどれだけいるっていうのか。


今日の教訓:「1000億といってもどうせ他人の金。どう使おうが知ったことか。あっ!100円落ちてた。ラッキー」が本音?


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