連日、3月決算の会社の決算公表がおこなわれ、「不景気」のせいかかなりの会社が前年に比べ業績が悪化し、赤字となる企業も珍しくはないようである。
そんな中、史上最高の決算を迎えたという企業が2社載っていた。ソニーと本田技研工業である。この2社に共通しているのは、技術水準が非常に高いメーカーであるということだろう。
2社のヒット商品を考えてみると、
<ソニー>
- ゲーム市場を席捲するプレイステーション
- 爆発的人気のVAIO
- 一般に普及し、いまや録音ものの定番となったMD
- 録画時間の長さと本体の小ささで人気のデジタルビデオカメラ
- 平面ブラウン管テレビのべガ
- クルクルピッピの携帯電話
- 大ヒットとなったタイタニック
<ホンダ>
- オデッセイ
- ステップワゴン
- ライフ
- アコード
と、ヒット商品がすぐ思い付くところが素晴らしい。そして、2社のヒット商品に共通なのは、市場のニーズを的確に捉えた商品企画と、それを商品化する技術開発力によるものだと思う。
これは、本業である「商品の開発」を如何に疎かにしなかったかということが、この不景気の時代に成果を見せたという事にもなると思う。
本業である「健全な企業への融資」を疎かにし、利益だけを追求した結果、多量の不良債権を抱え、業績悪化でアップアップしている金融各社とは雲泥の差だ。
日本は資源に乏しい国だ。その国がここまで経済で発展したのは、ひとえにその「商品開発力」と「技術力」の賜物だと思う。つまり、「消費者が欲しい物を作り、安く提供する」事が基本だ。
「デフレ」ではないかと言われている日本だが、この2社のヒット商品を見るにつけ、今まである商品でも、例えばVAIOのように、消費者のニーズに絞った商品を開発すれば、まだまだ日本でも物は売れるということを思い知らされた。
知人に聞いたところによると、ソニーとホンダはサラリーマンに人気のメーカーだそうな。これは、メーカーが人気なのではなく、日本で一番多い職種カテゴリの「サラリーマン」=「一般消費者」に好まれる商品を、この2社が開発しているという事だろう。
今日の教訓:企業や政府が買えと言うような商品は、魅力がないから売れないだけ。消費者は経済建て直しのボランティアではない。