1) |
体重が80kgを超えている。
もしくは、BMIが25kg/m2 を超えている。 |
2) |
インスリン必要量が0.8IU/kg/日以上、あるいは 55U/日以上。 |
3) |
過去1年間に複数回測定したHbA1cの平均値が10%以上。 |
4) |
未治療の増殖性糖尿病性網膜症を有している。 |
5) |
血圧:収縮期血圧>160mmHg あるいは 拡張期血圧>100mmHg。 |
6) |
クレアチニンクリアランス(またはeGFR)60ml/min以下(膵島単独移植の場合に限定する)。 |
7) |
現在、尿タンパクが1g/日以上。 |
8) |
フローサイトメトリーによるPRA(panel reactive antibody)が20%以上。 |
9) |
女性の参加者の場合 : 妊娠反応陽性例、現在授乳中、あるいは臨床試験中と臨床試験終了後3ヶ月間に効果的な避妊方法の実施を了承しない。
男性参加者の場合 : 臨床試験中と臨床試験終了後3ヶ月までに挙児希望のある場合、あるいはその期間中に効果的な避妊方法の実施を了承しない。 |
10) |
以下の活動性感染症がある。
B型肝炎、C型肝炎、HIV感染症、HTLV-I感染症あるいは結核を含む抗酸菌症。
具体的にはキャリアを含むHBs抗原あるいはHBV-DNAの陽性者、HCV-RNA陽性者注)、HIV抗体陽性者、HTLV-I抗体陽性者。
結核を含む抗酸菌症に関しては、クオンティフェロン検査が陽性の場合、あるいは胸部CTにて潜在性結核感染症(Latent tuberculosis
infection::LTBI)や非定型抗酸菌症が疑われる場合、抗酸菌症を疑って薬物治療が行われている場合をもって活動性感染症とみなす。
ツベルクリン反応は特に参考としない。 |
注) |
血漿HCV-RNAの測定は通常HCV抗体陽性者に対して実施される。
ステロイドの長期内服時など、抗体産生が抑制されることが予想される場合には、HCV抗体の結果にかかわらず、血漿HCV-RNAを測定する。 |
11) |
Epstein-Barr Virus(EBV)に対するIgG抗体陰性。 |
12) |
臨床試験参加前1年間に浸潤性アスペルギルス感染症に罹患したことがある。 |
13) |
癌の既往をもつ。ただし、完全に切除された皮膚の扁平上皮癌あるいは基底細胞癌は除外する。 |
14) |
アルコール依存症あるいは薬物依存症を持っている。 |
15) |
検査施設での正常下限を下回るヘモグロビン値;リンパ球減少症(<1,000/μL)、好中球減少症(<1,500/μL)、あるいは血小板減少症(血小板<100,000/μL)。 |
16) |
第 V 因子欠損の既往がある。 |
17) |
凝固障害があるもの、もしくは移植した後も長期にわたって抗凝固剤(ワーファリンなど)の投与が必要となる医学上の状態を有するもの(低容量のアスピリン治療の場合には許容できる)、またはプロトロンビン時間のINR(International
Normalized Ratio)値が1.5を超えているもの。 |
18) |
重度の併存する心疾患を有する場合。以下のいずれかの状態:
① 最近(過去6ヶ月以内に)発症した心筋梗塞。
② 昨年内に心機能検査において診断された虚血障害。
③ 左心室のejection fractionが30%未満。
|
19) |
臨床試験参加時に肝機能検査値が持続的に高値を示すもの。
肝機能検査異常とは、SGOT(AST)、SGPT(ALT)、Alk Phosあるいは総ビリルビン値が、正常値上限の1.5倍以上の高値が持続していること。 |
20) |
症候性胆石症を有する。 |
21) |
急性または慢性膵炎を有する。 |
22) |
症候性消化性潰瘍を有する。 |
23) |
重度の頻回な下痢、嘔吐あるいは潜在的に経口薬剤の吸収を障害する可能性のある胃腸障害を有する。 |
24) |
医学的治療に抵抗性の高脂血症(空腹時 LDL コレステロールが 治療されてもされていなくても130mg/dLを超えている場合、かつ、もしくは空腹時の中性脂肪が200mg/dLを超えている場合)を有するもの。 |
25) |
慢性的なステロイド薬の全身投与を必要とする医学的状態に対する治療を受けている。 |
26) |
臨床試験参加の4週間以内にインスリン以外の抗糖尿病薬を投与されたもの。 |
27) |
臨床試験参加の4週間以内に何らかの臨床試験中の薬剤の投与を受けたもの。 |
28) |
臨床試験参加の2ヶ月以内に弱毒生ワクチンの接種を受けている。 |
29) |
臨床試験遂行に必要な検査のための入院、定期的な外来通院が不可能である。 |
30) |
臨床試験遂行に問題となる精神的異常を有している。 |
31) |
その他、臨床試験担当医によって臨床試験参加が不適切と判断されたもの。 |