(国の難治性疾患克服研究補助事業の対象疾患の定義)
下記の(左記)4要素(@〜C)から選定し、現在、45疾患が対象となっている。

国の難治性疾患克服研究事業の対象疾患の定義
@ 希少性
患者数が有病率からみて概ね5万人未満の患者とする。
A 原因不明
原因又は発症機序(メカニズム)が未解明の疾患とする。
B 効果的な治療方法未確立
完治に至らないまでも進行を阻止し、又は発症を予防し得る手法が確立されてない疾患とする。
C 生活面への長期にわたる支障(長期療養を必要とする)
完治に至らないまでも進行を阻止し、又は発症を予防し得る手法が確立されてない疾患とする。
平成19年3月12日に行われた厚労省第四回特定懇では、 難病4条件(上記)以外に、 さらに
厳しい条件が課せられたそうです。
生活面への長期にわたる支障・療法が必要な疾患 を置き換え
     →:生命予後のより悪い疾患で死に至る疾患が優先
     →:小児に発症しやすく、若くして亡くなる
(若年層がかかりやすい)
     →:より切実なもの
(身体的不自由を伴うもので、困難度を検討)「石田副大臣答弁」
から先に選出の意向・・・との事です。
厚労省が定義した1型糖尿病は、その要件及び条件に完全一致しています!
平成18年度第4回特定疾患対策懇談会<厚生労働省配布資料>
1型糖尿病 (難治性疾患克服研究事業の候補疾患について より)
人数 約1万人強
定義・概念 膵β細胞の特異的な破壊に伴いインスリン分泌が枯渇し、著明な高血糖を来たすため、外からのインスリンの補充が必須である。
(当会参考資料)
ICF分類
・免疫系機能:
異物・感染に対する特異的・非特異的免疫反応による生体防御に関する機能障害(自己免疫疾患)。
ICF分類
・免疫系機能:
含まれるものとして抗体を介する免疫障害
原因の解明 いくつかの疾病感受性遺伝子(HLAなどとウィルスなどの環境因子が関与して発症する。
抗GAD抗体やインスリン抗体など自己抗体の存在から自己免疫機序が推定されるが、発病の機序は未解明である。

HLAについての当会参考資料)
■1型糖尿病患者および健常者におけるHLA頻度
  a.HLA-A,-B, -CW および-DR 頻度
  b.HLA-DQA1 およびDQB1 頻度
劇症1型糖尿病患者におけるHLA−DQA1及びDQB1頻度
いくつかの疾病感受性遺伝子HLAなど)のマッチング

ウィルスについての当会参考資料)
1型糖尿病の発症原因とされるもの(Type 1 Diabetes)
Type1 発症の原因とされるもの
Suspected Causes of Type1
ビタミン D 不足
特定のウイルス
- コクサッキーBウィルス
- サイトメガロウィルス
- EBウィルス
- ムンプス(おたふくかぜ)ウィルス
- 先天的風疹ウィルス
- ロタウィルス
- Ljungan ウィルス
- 脳心筋炎ウィルス(ピコルナウイルス)
- エコーウィルス
硝酸塩
- 肉食
- 農場井戸水
- fertllizer(農薬)
幼児における牛乳
Adapted from Using Insulin c 2003,
J Walsh PA, R Roberts MA, T Bailey MD, and C Varma MD

主な症状 高血糖に伴う症状として、口渇、多飲、多尿、体重減少、さらにインスリンを用いた治療をしなければ、意識障害を来たし死に至る。
発症が急速で全身状態が重篤な劇症型、内因性インスリンが枯渇し血糖が著しく変動する血糖不安定性を示す例、緩徐に進行する例などがある。
主な合併症 急性合併症として、高血糖や低血糖に伴う意識障害がある。
10年以上の経過とともに、慢性合併症として、網膜症(進行すれば
失明の危険)、腎症(進行すれば腎不全)、神経障害(突然死のリスク)がある。
劇症例・内因性
インスリン枯渇例では合併症の進行を避けられない。
主な治療 ○インスリンが多くの患者の症状を緩和する。
○膵臓移植や膵島移植が行われることがある。
長期にわたる疾患の状況 ○小児に多く発症する。
死亡のリスクがある。
症状が不安定急激な増悪をきたすことが多い。
○極めて経過が長い。
患者団体要望
小児慢性 小児慢性特定疾患治療研究事業対象
   
参考
厚生労働省・健康局・特定疾患対策懇談会(2007.03.12)公式配布資料より
 1型糖尿病患者数
約1万人強
全糖尿病患者に対する1型糖尿病患者の比率
(参考)厚生労働省発表 1型糖尿病患者
・平成14年糖尿病実態調査:(推定患者数合計)・・・1620万人  1620:1=100:x x= 0.06%
糖尿病が強く疑われる人・・・740万人    740:1=100:x x= 0.14%
まだ糖尿病と診断されていない人・・・880万人  - -
現在治療を受けている人・・・228万人    228:1=100:x x= 0.44%
何らかの「抵抗性」を抱えている場合は、全て2型糖尿病です。
抵抗性を軽減する、又は無くす努力は必須です。
1型糖尿病患者の総人口に対する比率:
推定総人口(平成14年度):126,008,000人
 12600万人:1万人
・・・
約1万3千人に1人
全人口比
12600:1=100:x  x= 
0.008%
10万人当たり8人
(発症率は10万人当たり1.4人
 
(参考)厚生労働省発表・平成14年糖尿病実態調査
2型糖尿病患者推定患者数合計
1620万人
全糖尿病患者に対する2型糖尿病患者の比率
2型糖尿病患者
99.94%
99.86%
-
99.56%
何らかの「抵抗性」を抱えている場合は、全て2型糖尿病です。
抵抗性を軽減する、又は無くす努力は必須です。
12600万人:1620万人
約8人に1人
全人口比
12600:1620=100:x  x= 
12.857%
10万人当たり12,857.1人


(参考)

厚生労働省関係審議会議事録等 その他(検討会、研究会等)

健康局
特定疾患対策懇談会 開催日 案内日
平成18年7月時点のメンバーリスト

朝倉  均  財団法人国際医学情報センター 理事長
内田 健夫 社団法人日本医師会 常任理事
大野 良之 独立行政法人労働者健康福祉機構
        旭労災病院 院長
金澤 一郎 国立精神・神経センター 総長
 *委員会の委員長です。
神崎 仁   慶應義塾大学 名誉教授
桐野 高明 国立国際医療センター研究所 所長
工藤 翔二 日本医科大学 主任教授
齋藤 英彦 名古屋セントラル病院 院長
笹月 健彦 国立国際医療センター 総長
猿田 享男 慶応義塾大学 名誉教授
田中 靖彦 学校法人国際医療福祉大学附属三田病院 院長
谷口 克   独立行政法人理化学研究所免疫・アレルギー
        科学総合研究センター センター長
辻 省次   東京大学大学院医学系研究所 教授
中村 耕三 東京大学大学院医学系研究所 教授
埜中 征哉 国立精神・神経センター武蔵野病院 名誉院長
長谷川敏彦 日本医科大学医療管理学教室 主任教授
泰 順一   国立成育医療センター 総長
本田 孔士 大阪赤十字病院 院長
溝口 秀昭 埼玉県赤十字血液センター 所長
武藤 輝一 新潟国際情報大学 学長
矢崎 義雄 独立行政法人国立病院機構 理事長
矢野 正子 藍野大学医療保健学部 部長
平成18年度第4回議事録 07/03/12 平成19/06/18
平成18年度第4回資料 07/03/12 平成19/03/22
平成18年度第4回開催について 07/03/12 平成19/03/05
平成18年度第3回議事録 06/12/11 平成19/01/16
平成18年度第3回資料  06/12/11 平成18/12/22
平成18年度第3回開催について 06/12/11 平成18/11/30
平成18年度第2回議事録 06/09/11
平成18年度第2回資料 06/09/11
平成18年度第2回開催について 06/09/11
平成18年度第1回議事録 06/08/09
平成18年度第1回資料 06/08/09
平成18年度開催について 06/08/09
糖尿病実態調査企画・解析検討会 開催日
平成14年度糖尿病実態調査企画・解析検討会(*は座長)
赤沼安夫*   社団法人 日本糖尿病学会理事長
門脇 孝  東京大学大学院医学系研究科
  糖尿病・代謝内科助教授
岸本泰子  島根県雲南保健所長
櫻井秀也  社団法人 日本医師会常任理事
田嶼尚子  東京慈恵会医科大学内科学講座
  糖尿病・代謝・内分泌内科教授
伊達ちぐさ      武庫川女子大学生活環境学部教授
田中平三  独立行政法人 国立健康・栄養研究所理事長
松岡健平  社団法人 日本糖尿病協会副理事長
山本光昭  茨城県保健福祉部長
平成14年度糖尿病実態調査報告
第4回議事録 04/03/18
平成14年 糖尿病実態調査(速報) 03/08/06
第3回議事録 03/03/04
第2回議事録 02/06/07
第1回議事録 02/05/15
IDDM(1型糖尿病)
全国インターネット患者会
IDDM全国インターネット患者会「iddm.21」

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