2004年08月28日~
当患者会のメーリングリストで、強化インスリン療法の最新情報の勉強会MLスタート。
 インスリン/炭水化物レシオ


以下【勉強会ML】の内容
インスリン/炭水化物レシオ「500/1800ルール」等を公開しているアメリカ患者会の情報を紹介

これは http://www.diabetesnet.com/index.php を参考に致しました。(英語)

※ この考え方の基本型は1995年、ミニメドを作っているメドトロニック社による「The Insulin Pump Therapy Book-Insights from the experts」にてCSII専門医の治療プログラムとして公開されたものです。

内容 ・総注入量
    ・基礎注入量
    ・追加注入量
    ・追加注入のタイミング
    ・インスリン種類の500ルール
    (インスリンの種類による効果)
    ・インスリンによる1500ルール
           1800ルール
    (インスリン感受性因数)
    ・炭水化物、蛋白質、脂質等について

 現在ではアメリカの患者会から0.5単位刻みで打てる注射器による超速攻型インスリンと超遅効型(超持続型)インスリンによる頻回注射法のMDI(強化インスリン療法)の場合と、
ミニメドのような間歇注入式にて生体に合わせられるCSII療法の方式として公開されています。

 当患者会では、この考え方をプログラミングして、マイクロソフト・エクセル(Microsoft Excel)のテンプレートソフトとして、
 ● MDI療法用(注射器によるベーサル注とボーラス注による頻回注入療法)

 ● CSII療法用(minimedパラダイムによるポンプ療法)
を作って、会員の皆様にご紹介いたしました。



 日本では、
1997年インスリンポンプ治療研究会による「インスリン持続皮下注入療法マニュアル」p.46に、1500ルールとして数行記されていただけです。

 ジョスリン糖尿病学第13版には「basal-bolus療法」として紹介されています。

インスリン・フリ-・ワ-ルド財団
 ・・・インスリン強化療法により、血糖値を厳重にコントロ-ルすることは従来の管理法よりもすぐれていることは明らかですが、インスリン強化療法では合併症を防いだり、悪くなった合併症を改善させるには不十分です。
デボラ・バタフィ-ルド(インスリン・フリ-・ワ-ルド財団専務理事)

※ちなみに、このデボラ・バタフィ-ルド女史の著書にはご自身の医師の診断として「1型糖尿病、IDDM」とされたようですが、普段の食事について一切の記述も無く、また家族歴や進行形を鑑みますと「合併症が重症化しやすい遺伝性2型糖尿病」であると思います。

 根治医療の膵・膵島移植も念頭に、ご自身の生命維持や病態悪化を防ぐ為の取り組みを、真剣に行っていただきたく思います。



 その後、
上記、インスリン/炭水化物レシオを
大阪市立大学大学院医学研究科発達小児医学教室と同大医学部付属病院栄養部編で、
糖尿病のあなたへ
かんたんカーボカウント
~豊かな食生活のために~
として、
小児・若年発症2型糖尿病(LADA=1.5型糖尿病=その他の糖尿病)患者向けのアバウトな方式を2006年3月1日発行で、医薬ジャーナル社から出版。
 各社からカーボカウントに関連した本が多数出版されています。

※2型糖尿病患者に対するインスリン療法の「薬漬け医療」を蔓延化させるだけではなく、そもそもの主病に対する不適切な手抜き医療と、間違った薬物・食事療法等々によって後戻りでjきない合併症(失明、人工透析、足切断etc.)患者を世界一の水準にまで引き上げ、さらには生活習慣の悪化による悪性腫瘍や、心臓・脳等への大血管障害、多臓器不全等での死亡者を作り続けています。


1型糖尿病患者用
「インスリン/炭水化物レシオ」