主病(原因疾患)や生活習慣、メタボリック症候群で起きるインスリン抵抗性各種タイプ
・・・2型糖尿病の特徴
(これらは1型糖尿病とは全く異なる基本的な問題です)

ちなみに、様々なタイプの2型糖尿病に対する治療法は
ほぼ確立されています。


聞く耳を持ち、前向きに受け入れる理解、
ご自身が抱えた課題や問題に対しての直視と、適切な改善対策。
そしてご自身に合った治療を
「やる」か「やらない」かで進行スピードが激変します。

(自己分泌インスリン能は
抵抗性を持って温存・残存するか、
または生活習慣の悪化や薬物依存等の医原性問題を抱え、
相対的に欠乏します。)
「食」や「運動不足」に関わる相対的な課題となる生活習慣 初期段階の内に改善することによって
進行は防げます
「遺伝」「様々な主病」「余病」「薬物」「妊娠」「抗体」等々
   
不適切に放っておくと・・・  ある段階を超えると
薬物を用いても進行し続けます      
 
糖尿病予備軍  動脈硬化 
 
2型糖尿病
(1.5型糖尿病) 
   
5年  不適切な理解や治療法によって、
死亡や後戻りできない合併症に至ります           
神経障害 
 
7年 
網膜症 
 
10年 
腎症 
 
20-30年 
末期合併症 
以下の、どれかひとつの症候群を持つと、合併症死の危険性を増します。
これらの主原因は食に関わる生活習慣で「自己責任」の問題です。

Syndrome X
 インスリン抵抗性
 耐糖能異常
 高インスリン血症
 高トリグリセリド血症
 低HDL血症
 高血圧
死の四重奏
 上半身肥満
 耐糖能異常
 高トリグリセリド血症
 高血圧
 
インスリン抵抗性症候群
   肥満
 インスリン非依存型糖尿病
 高血圧
 動脈硬化性疾患
 脂質代謝異常
 高インスリン血症
 
 
内臓脂肪症候群
 内臓脂肪蓄積
 耐糖能異常
 高脂血症
 高血圧
 

これらの生活習慣病や糖尿病を持つと、
悪性新生物(癌)、心疾患、脳血管障害、腎症等々多臓器への
様々な合併症を抱える要因でありますが、
直接の「死因」ともなり得ます。

2型糖尿病の一タイプであるMODY(若年発症成人型糖尿病)やMIDD(ミトコンドリア糖尿病)などは、
特に合併症になりやすいとされています。

稀少数である1型糖尿病患者の「突然死」や「デット・イン・ベット」等の多くは、
急性心不全?や急性心筋梗塞?、脳卒中?
・・・等の医師の作為を持った死亡診断で葬られます。

糖尿病の合併症での心疾患死+脳血管障害死+糖尿病性腎症死の合計値は、
統計上の死亡者数第1位の悪性新生物(約34万4千人)患者の死亡者よりも
遥かに多い死亡者数を排出している事になります。

  
 全死亡者の約2/3の(65%)方達は、
メタボや様々な糖尿病を介している
事になります。
推計
 2型糖尿病の致死率:  3.3 %
22、100、000名の1型糖尿病以外の患者→死亡:739、024名/年
:致死率  3.3%
     予備軍も含む2型糖尿病患者死亡数を統計上の「糖尿病死」を除いた致死率
生存率:22,100,000名-740,000名=・・・生存率は 21,360,000名前後
29.86倍

 劇症1型糖尿病の致死率: 87.5 %
16、000名の劇症1型糖尿病患者数→死亡:13,999名/年
致死率 87.5%
劇症1型糖尿病患者死亡数を統計上の「糖尿病死」としてみた場合
生存率:16,000名-14,000名=・・・生存率は 2,000名前後か!
1.14倍

 1型糖尿病の致死率:127.3 %
1型糖尿病患者数(1万人強→11,000人として)を統計上の
「糖尿病死」としてみた場合
:致死率 127.3%
生存率:11,000名-14,000名=・・・生存率は -3,000名前後!!
0.78倍
様々な2型糖尿病に対し、
不適切な「診断」で主病や生活習慣等の根本問題を理解改善せず、
高血糖是正のためのインスリン療法等により、合併症を抱えたまま「治療」「救命」されても・・・
後戻りできない重症合併症
日本では、厚生労働省および日本糖尿病学会指導による
様々な糖尿病患者への
不適切な「糖尿病」診断と治療で、
・糖尿病性腎症による人工透析 世界一の患者数:16,126名[2008}
透析導入患者数の約4倍以上の方が糖尿病による腎機能疾患で死亡しています。
・糖尿病性網膜症による失明 世界一の患者数:毎年3,000人以上
・足切断などに至るえそ・下肢切断 世界有数の患者数:年間1万人越
 様々な血管・多臓器・神経障害患者数など「後戻りできない重症合併症患者数」は
世界のワースト上位にランクされています。(DERI報告1990)
 
 死因
 
わが国の糖尿病患者の死因統計(参照:DITN
・・・(参考)1994年のIDF日本開催に際して、
1981年~1990年の糖尿病患者の死因をアンケート形式にて集計した分析より
男女計 1位 2位 3位 8位 女性は9位
悪性新生物
(癌)
心疾患 脳血管
障害
糖尿病性
腎症
糖尿病死 合計
死亡数(H21推計) 344,000 179,000 121,000 1,144,000
総死亡数の比 30.07% 15.65% 10.58%
内・糖尿病患者の割合
全死亡者数の比(DITN 分析値)
25.30% 19.70% 13.50% 6.10% 64.60%
内・糖尿病を抱えた
死亡数
289,432 225,368 154,440 69,784 13,999 753,023
該当死亡者数との比 84.14% 125.90% 127.64% 65.82%
稀少数である本当の1型糖尿病患者の
「突然死」

「デット・イン・ベット」等
の多くは、
急性心不全?や急性心筋梗塞?、脳卒中?等の
医師の作為を持った死亡診断で葬られます。
 DCCTによる新しい糖尿病の治療
 p.8、12より: 河盛隆造 抄訳:1995
≪要約≫
・・・2型糖尿病の症例に高血糖是正(血糖正常化)を目的として、
食事療法以上(インスリンや薬物療法)の治療を行う際には
細心の注意が必要であることは、以前より強調している問題である。

≪Discussion≫
Julio V.Santiago(ワシントン大学医学部小児科教授・内分泌代謝学部門):
・・・最も重要なことは、インスリン療法がなお不完全な治療法であることを教えられていたことです。

 米国におけるインスリン療法
:大塚孝裕(糖尿病診療マスター Vol2 No.2 p.214より)
患者へのCSIIの有用性によるコントロールの好転は、
・・・患者の努力
さらに医師、看護師、栄養士、糖尿病療養指導士を交えた、医療スタッフの治療に対する深い理解、
そしてその総和により始めて成り立つことを忘れてはならない。
・・・インスリンポンプ治療を考慮するということ自体、
実は
原点にある本邦の糖尿病診療体制をもう一度考えてみろ
と問いただされることではあるまいか。

※高血糖をコントロールするためにはインスリン治療が必要であっても、
ケトーシスを防ぐのには必要では無いという患者は
IDDM(1型糖尿病)と呼ぶべきではない。
(ジョスリン糖尿病学 p.201)

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