世界で初めてのインスリン治療患者について

※寛解期(ハネムーン期)も含め、
 一時的であれインスリン注射が必要無くなるのは2型糖尿病(& 1.5型糖尿病)の特徴です。


(参考例)
 インスリンが初めてヒトの治療に用いられた患者さんを一例として挙げます。

患者:Leonard Tohompson, トロント
トンプソン少年 14歳
1921年12月2日 Toronto General Hospital 入院
入院前2年半は多尿あり
※1型糖尿病にはこのような2型特有の病歴はありません。
1型糖尿病であれば数日〜数週間で死んでいます。
体重29kg
血糖値:350〜560mg/dl
450kcalの食事療法
(野菜を主とし、少量の肉と果物)
※この段階でケトアシドーシスの症状は記述されていません。
高浸透圧性・非ケトン性症候群か乳酸アシドーシスの可能性大と思われる。


バンティングらは病院で臨床医として働く資格を持っていなかったので、インターンのDr.D.JefferyがMacleod serum 15mlを両臀部に分割注射した。

1922年1月11日: ヒトに対する初めてのインスリンは1回で中止 :(Macleod serum)
(●血糖を下げる効果があまり無く、注射による腫れがおきた為)
血糖は470mg/dlから、6時間後324mg/dlに下がったのみ
1週間後に径7.5cmの硬結塊を作った

この”serum"は血清ではなく”注出液”であろう
※2回目まで12日間

同年  1月23日: 2回目のインスリン :(Collip's serum)
11a.m..に 5ml
4p.mに 10ml
さらに
11p.m.に 10ml
520ml/dlだった血糖値は翌日5a.m.に120ml/dl、ついには100ml/dl
 以降
10日間の使用で 打ち切り
(●コリップは、精製したインスリンの製造法を忘れ、再製造できなくなる)

インスリン無しの闘病
※インスリン治療による寛解期(ハネムーン期)
(●ベストの精製したインスリンが完成、リリー社が大量に製造)
同年 10月22日: ケトアシドーシスにて 再入院
※再入院まで261日間
※治療の中断とコントロール悪化によるもの
リリー社のインスリン製剤(Iletin)が 威力を発揮。
 その後
インスリン使用量は 次第に増加

トンプソン少年の「インスリン使用量」は
 朝食前: 30単位
 昼食前: 25単位
 夕食前: 20単位
 就寝前: 20単位
となっていた。
※インスリン依存状態の重症2型糖尿病の病型

1935年4月20日: 6回目の入院:
インスリンの大量投与の効無く、コントロール不良を極め 
死亡

享年27歳
・気管支肺炎
・ケトアシドーシス
・腎のArmanni-Ebstein病変
・膵島も極めて小さかった
※インスリンを世界で始めて使ってから死亡まで 4887日 の闘病でした。

※経過から、2型糖尿病の一タイプである若年発症のインスリン依存状態となる1.5型糖尿病(LADA)タイプの病型。

※抵抗性を持った2型糖尿病及び原因・原疾患を持った1.5型糖尿病(SP1型「緩除進行2型糖尿病」)患者がこれを行うと、インスリン注射等により、血糖値は下がりますが自己分泌インスリンは休むことを覚え、自己分泌インスリン能は機能不全・分泌不全・代謝不全を起こし重度のインスリン依存(薬物中毒)2型糖尿病となり得、投薬過多医療による殺人病の主原因、又は医療による重篤な「後戻り出来ない」合併症(失明・腎不全・神経障害・癌など)を抱えさせられます。

(患者個々人の理解や問題もさることながら、医療の不適切な診断と、メーカーによる「薬物乱用」、ルール無視の無責任な医療材料の制限を持った処方で、信じられないほどの多数の悲惨な患者を作り出しています。

 特に日本人の多くの2型糖尿病は痩せ型、または中肉中背が多く、母原病や現代病ともいえる「白米」や「パン食」「肉食」「脂質の摂りすぎ」等々の洋食化に偏った食生活から、GABA由来、タンパク由来の抗体を抱える小児・若年発症も大変多く、糖尿病学会等の組織的故意・作為で、合併症予防の為として早期からのインスリン投薬を目的とした不適切な「1型糖尿病」の定義をつくりあげ、医者の誤診や、患者や親の自己診断で1型糖尿病と言っている場合が多々あります。

 なお、血族に糖尿病の家族性遺伝が強い場合は、重症化しやすいインスリン依存状態2型糖尿病になりやすく、後戻り出来ない重篤な合併症を抱えやすくなります。

 2型糖尿病の恐れがある場合、普段の食生活習慣そのものや、様々な生活習慣に関わる病(疾病)に対し、発症予防や、悪化への進行防止策を、普段から真剣に講じるよう闘病してください。

 あらかじめご注意ください!

アメリカの情報として・・・

 2型糖尿病
(非インスリン依存型糖尿病、NIDDM)は、抵抗性を持ち、血糖値が高い人で標準体重及び標準体重を越えており、運動不足で家族に糖尿病患者がいる人が該当する。(若年から平均40歳以上の方が多い)

 糖尿病と診断される時点で自覚症状が全く、あるいはわずかしかないこともある。

 自覚症状は視野がかすむこと、のどが頻繁に渇くことやトイレに行く回数が多いことである。

 2型糖尿病の患者は体内でインスリンを生産するが、インスリンが不足しているため血糖値を正常に保つことができない。
 2型糖尿病の治療は食事療法、運動、投薬の組み合わせであり、場合によってはインスリンの注射も用いられる。
 インスリンの投与を受ける患者の全てが1型糖尿病ではないことに注意してもらいたい。

 2型糖尿病患者の30%から40%がインスリンを用いるが、1型糖尿病へと変化するわけではない。
 なぜなら2型糖尿病の場合、インスリンの投与をやめても患者の命にかかわらないからだ。

 糖尿病患者の90%ほどは2型糖尿病であるのだ。
 (日本人の糖尿病では、99%以上が2型糖尿病=NIDDMである とも言われています。・・・河盛隆造Dr.)
と言われています。


※遺伝(ミトコンドリア遺伝子異常含む)・様々な持病(主病)・妊娠・薬物等の原因を持って、上記抗体の一種類を持ち、風邪様や何らかの「トリガー(引き金)」によって発症した場合

:これらは1型糖尿病の特徴(インスリン治療が必要)を併せ持った2型糖尿病です。
 別名 1.5型糖尿病(Type 2d , Type 2s)、LADA(若年発症成人型糖尿病、小児発症糖尿病)、その他の糖尿病(原因を持った糖尿病=ODM 及び MIDD)、妊娠糖尿病(GDM)、緩除進行型1型糖尿病(SPIDDM)等々多種多様な名前を付けられ、医者からインスリン治療が必要とされ、一生「医者の万馬券」の餌食にされる2型糖尿病となり得ます。

 これを回避するために、徹底した生活習慣病とされる普段の食事内容の根本原因排除と、これらについての理解と治療を最優先してください。

 また、揚げ物・マヨネーズ・動物肉・ショートニングなどの脂っこいトランス脂肪酸等の食材の摂りすぎ、過食、パンや麺類などの塩分過多となる偏食、運動不足、過度なストレス等の生活習慣や、肥満あるいは病的なるいそう(羸痩)、高脂血症、高血圧、電解質異常等々は全てインスリン抵抗性となり2型糖尿病悪化の特徴となり得ます。

 一刻も早く問題解決への排除や改善へのシフト切り替えを考えてください。