Sakamoto Satoru
2001.5.4 (金) PM2:00?

洞爺湖湖畔特設ステージ(野外)

MOVE洞爺湖2001

AIR-G'公開録音

明日の色 天使達の歌

その他5曲ほど

 自分と自然。このテーマは厭き厭きだ!自然保護が過剰に叫び立てられる昨今、「なんだろう?」 「どうすれっていうのさ?」という薄情な気持ちこそが自然なんじゃない?と、思わず考えてしまう。

 自分は自然を愛しているつもりだ。スノーボードをするから、絶対タバコの吸殻は持ち帰る。でも、自然を愛す、大切にするという事とは一体どういうことなんだろう?ゴミ?俺は持ち帰るよ!絶対ポイ捨てはしない!
 しかし、今回のLIVEのコンセプトによって、実はもっと違う視点があるんだということに気が付いた。それは何か?・・・実は人間もまた自然の一部だということ。洞爺湖の火山活動によって破壊されたのは、自然な人間の生活という活動だということだ。高山植物、植生、貴重な自然の価値。それはそれで貴重だ。しかし、この地球で生活する僕等人間だって・・・脆弱な弱さをふんだんに含んだ繊細な自然なんだと・・・

 坂本サトルには無限の優しさがある。それは、彼が人間とは実に弱いもんだということを十分に知っているからだと思う。人と対峙した時にいろいろ起こるトラブルや、そこにまつわる自分の弱さを十分にわかっている。 痛みがわかるから、その切なさや悲しみがフィードバックされる。だが、坂本サトルの歌に癒しの響きは無い。どこまでも切なく、どこまでも弱い。しかし、幸せを希求する・・・前へ進もうとする気持ちは本当に強く伝わる。そして、勇気付けられるのだ。「走り続けなきゃ!」「旅をやめるな!」と。 しかし、「やがて旅は終わるけど」・・・なんて、そのときのことまで確実に示してくれる親切さよ!(笑) 「無理はしなくてもいいよ!」ってことなんだろう。 人間なんて限界があるから・・・。 未来を見通して、自分の行く先を考えさせられるのだ。それもまた彼の持つ人間に対する優しさの側面なんだろう。

 1曲目から搾り出すような歌い方で、ステージは続いた。「おいおい、最後までもつのかよ。」と心配になった。しかしそのテンションを維持したまま7曲を歌いきった「坂本サトル」のシンガーとしての実力は本物だ。また、彼のこの土地に対する思いがいかに強いかということが、その歌い振りからも良く判った。青空の下、春の陽気の中で彼の本気のLIVEを見ることができたのは幸せだったと思う。
 

BACK