2001.12.29 富良野岳ジャイアント尾根

天 候 曇りのち晴れ
気 温 最高気温マイナス10度
同行者 ぐれっち


未知のお山を2人旅・・・Part2

All Photo By ぐれっち (Special Thanks!)

 前日の三段山の疲れを引きずりながら・・・富良野岳にアタック。天候は晴れてくれたが、秘境の山だけにリスクは高かった。(悲しいことに写真が撮れなかった・・・メモリースティックを宿に忘れてきたためである。故にこのページの写真はすべてByぐれっちということで・・・感謝!)

 9:20 バーデン上富良野出発
 富良野岳をアタックするにあたって、ぐれっちと僕はとても念入りに打ち合わせをした。三段山とは違って、川を3つも渡ったり、ジャイアント尾根の取り付き方が少し難しかったりしたためである。さすがに入山者もいないだろうと思っていたので、地形やその攻略法を頭の中で何度も繰り返した。
 天候は曇りで風も落ち着いている。ガスっていて富良野岳の上は全く見えなかったがバーデン上富良野を出発。すぐそばの道路沿いから砂防ダムに降りていく。案の定ノートラック。先行者は誰もいない。
 このポイントにはヌッカクシ富良野川と三峰山沢が流れ込んでいる。1本目はスノーブリッジができているので問題なく渡れるが、2本目の川は温泉が混じった川なので、スノーブリッジができないのだ。幅約3mくらいの浅瀬なので、石を伝って向こう岸に行くことになった。どのポイントが渡れそうかとかなり迷ったが、ぐれっちがいい感じのポイントを発見。自分も板を担いで渡るが、あともうちょいで渡りきるというところで「動く石」のわなに引っかかりバランスを崩す(笑) とりあえず無事だったが、危なく行動不能になるところだった。バートンのブーツは防水性能が高いなー!(マジ) 
 しかし、川を渡ったら北尾根に取り付かなくてはならないのだが、そこが結構な急斜面でかなりてこずる。なんとかクリアし北尾根の上を巻きながら進んで行ったが、この時点で1時間以上も使ってしまっていた。

10:30 ベベルイ川
 北尾根を我慢して・・・高度を上げないように詰めていくとベベルイ川の沢に出る。この沢の向こうがジャイアント尾根である。北尾根に間違って取り付くと、高度を上げるにしたがってやせ尾根となりかなり苦しいことになるので、ジャイアント尾根に取り付くポイントを発見してほっとする。しかし、このベベルイ川もまだ埋まっていなかった。スノーブリッジをなんとか見つけるが踏み抜かないか心配だった。
 慎重に渡りジャイアント尾根に取り付くが、ここもまたかなりの斜度があって苦戦する。斜度だけではなく素晴らしいパウダーが尾根全体に誰にも踏まれること無くこんもりと積もっているのである。じつにラッセルがきつい。慎重にジグを切って進むが、尾根上になかなかたどり着かない。
 だんだんと尾根の上の方が明るくなり青空が広がってきた。ふと振り返ると素晴らしい雄大な山々の景観が広がっていた。でも実は、自分達がとんでもない山奥に入り込んでいるのを教えてくれていた。

11:30 ジャイアント尾根
 かなり苦戦してなんとかG尾根上に出る。あとはこの尾根伝いに登りつめていくだけだ。最後には沢への大滑走が待っている!しかし、深雪ラッセルがとても大変でなかなか思うように進まない。徐々に高度を上げていくと木の間から素晴らしい十勝の山々が目に飛び込んできた。感動する。気温はマイナス10度くらいで昨日よりも暖かいが、それでもちょっと休憩するとビシビシ寒くなってくる。だから、パウダーが軽くサラサラなんだなとちょっと思った。帰りのことを考えると、1時には滑走をはじめなくてはいけない。焦って高度をかせいでいく。

13:00 滑走開始
 残念ながら、目標のティンバーラインには届かなかったが滑走を開始する。ちょっと山奥に入り込んでいるので、もし何かあっても暗くなる前に帰れる時間的余裕が欲しかった。尾根上から思い切って沢に飛び込んでいく。すっごく深いパウダーの急斜面だ。「ウオー」とか訳のわからない声を上げて落ちていく。沢の吹き溜まりは腰以上あったが、突っ込んでも抵抗感がほとんどないくらいに軽いパウダーだった。これは確かに「ニセコよりも軽い! ドライパウダー」だ。ちょっと驚く。

13:20 ベルルイの滝
 沢のボトムに着くと、凍った滝があって驚いた。そのあたりのスノーブリッジを慎重に越え、(実はスノーブリッジの上でこけて起き上がれなくなり・・・かなり焦った!・・・笑)アセンディングモードで帰路につく。アセンディングモードでは慣れないので下りが結構怖い。北尾根をまいて自分達の行きのトラックを発見。それをたどって帰りは楽チン。でもやっぱり距離はあるなー。ずいぶん奥深いとこへ入り込んでいたんだと実感。

14:30 バーデン上富良野到着
 帰りの川渡りはもうわなに引っかかることも無く無事に通過。そこからは夕日に照らされた富良野岳が悠然と見渡せた。かなり疲労していたせいもあり、しばらくぼーっと見つめていた。(冒頭の写真) バーデン上富良野に着いた時はもうへろへろで限界だったが、バーデン上富良野の主に駐車のお礼をするのを忘れなかった。(これは大事です!)

 今回はぐれっちにスプリットでの行動について、かなりいろいろ教わった。ぐれっちは本当に頼りになるいい男だ! 素晴らしい! 本当にありがとう! 感謝しています。
 実際反省点も多いが・・・事前にかなり打ち合わせや下調べをしたので、無事に行動を終えることができた。今回はこの山に入っていたのが自分達だけだったので、マジでそう思う。そんな事の大切さが身にしみてわかった。反省を活かし、次回は絶対ホコ岩まで行こうと思う。
出発前の準備でGPSのチェック中。緊張感が漂っていた。
バーデン上富良野駐車場から、富良野岳をバックに。実はもうへろへろ(笑)
富良野岳夕景。美しい! 沢の様子がよくわかる。
十勝岳。次はここだね。