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2001.12.8.9 十勝旧噴火口(カミホロカメットク山)付近天候 雪 |
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第7回北海道雪崩講習会 実習地 上ホロカメットク山 1日目 9:00 ミーティング 11:00 ハンドテスト シァーフレームにより剪断度試験 13:00 スカッフ&コール ゾンデリング捜索 15:00 下山 17:00 夕食 18:00 凌雲閣の会田氏(社長兼カミホロガイド)のお話 反省及び情報交換 21:00 懇親会 十勝岳はすごい積雪だった。 新雪が連日降り積もっていたようで、あたりはものすごいパウダーに包まれていた。こんな時に講習を受けている場合じゃないだろうと・・・マジで思った。 まずは新雪の中をポイントに向かってハイクする。70センチオーバーの新雪にMSRが悲鳴を上げている。トラックの無いとこに入ったら腰上だ! 更にまだ底は固まっていないのでハイマツにかなり苦戦する。ツリーホールにはまると胸まで埋まってしまうのだ。なかなか進めない。この時点でスノーボードでの滑走はあきらめる。どうやったって今日は無理だ。ごっつい斜面にアプローチできるわけが無い。更に寒い! ?15度の気温で風が強い! 体感温度はどのくらいだったろう? ?20度以下であったのは間違いない。 かなり苦戦しながら、三段山に向かう斜面になんとかたどり着きハンドテストの講習が始まる。実習してみると手首でずれる弱層が新雪内で2箇所、60センチ下の積雪層で1箇所で確認される。判定レベルは「3」。つまり今日はかなりやばいってこと。上の新雪内の弱層は、せいぜい点発生の雪崩を生む物であるが、一番下の弱層はかなり致命的で面発生の恐れがある。明確なテスト結果を目の前にし感慨深く雪面をルーペで観察する。「ザラメ層」を確認。なるほどなあ。でも無情だな。滑りたいよ! こんなパウダーを目の前にして何もできないとは! でも無理なんだよな! その後、スカッフ&コールとゾンデリングの実習を行う。デブリを想定して訓練を開始したが、寒い中で集中力を持続することが難しかった。しかし、実際はこんなもんじゃすまないだろうし・・・現実は厳しそうだ。これは組織的な動きが要求されるので、自分だけがわかっていても仕方が無い。また、ゾンデの使い方は結構難しく、反復及び継続的な実習が必要だと思った。懇親会で聞いたのだが・・・発見された遺体はゾンデの痕が着いている場合が多いそうだ。つまり・・・そういうこと。なめてはいけない訓練なのだろう。 めちゃめちゃ雪にまみれて帰還した後は・・・温泉で体を休めることに。露天風呂や部屋で様々な講師や受講者との語らいは・・・オプションとしてはもったいないほど・・・強烈に勉強になった! 特に講師養成クラスのK氏にはトラッカーの応用的な使い方を教えていただくことができて感謝! 夜の「会田氏のお話」は本当に面白かった。この十勝岳温泉を切り開いてきた会田氏の生き様と、このあたりの山々での遭難救助に長年携わっている氏のお話は、リアリティ以上に説得力のある内容であった。会田氏自信も、三宝山沢で雪崩に遭遇しており、その体験談は本当に貴重であった。「凌雲閣」に行けば・・・もしかしたら聞かせてもらえるかもしれない。頼んでみる価値アリ。懇親会は山情報、スノーボード談義で盛り上がり・・・楽しい一時であった。雪崩や冬山に対する考え方について・・・本当に勉強になったと思う。 2日目 9:30 断面観察 10:30 反省会ならびに模範演習 11:30 雪崩斜面の観察 13:00 下山、反省会 14:30 解散 さて2日目もあいにくの悪天候。相変わらずの降雪の上に風が強い。吹雪だ。それでも視界は良い方だった。そんな中、旧噴火口に向かってハイクする。今日はぐれっちさんに借りたMSRのテールを装着していたが、すこぶる調子がいい。沈み方が少なくすいすい歩くことができる。やはりテールが必要なコンデションもあるようだ。 吹雪いていて景色が良く見えないが、昨シーズンにアプローチしたコースであることがおぼろげながら確認できた。1600メートルくらいのポイントからは風が強くて雪が付いていない。岩場に「えびの尻尾」ができつつあった。そんなアイシーでクラストしている斜面でも、MSRはガンガン登ってくれた。実に頼もしかった。 そんなこんだで「化け物岩」直下のポイントに着き、断面観察の講習を行おうと思ったが、雪が少なく南面の三段山方面の斜面にポイントを移す。見た感じからして実に険しいポイントで、上を見上げるとでかいセッピができている。毎年何度も雪崩れている斜面だと聞かされ・・・なるほどなあと思った。 断面観察では130センチで地表が表われるほどの積雪しかないようであった。刷毛で掃くことで弱い層と強い層の見極めをしたり、雪質をルーペで確認したり、プレッシャー(手や指で)を加えて簡易にその雪質を判断したりする実習を行う。大体深さ1メートルくらいの層に「霜ザラメ」の層が確認される。そのような弱層は3つほど確認された。またその後、断面を雪質だけでなく、温度など細かく分析しながら記録するという大仕事に取り掛かる。寒いので記録する手が言うことをきかない。実に厳しかった。 最後に「化け物岩直下、下降尾根」で旭川労山の方々が雪崩に遭った事故現場である斜面に向かう。そこは思わず「うそだろ!」と叫んでしまうほど険しいポイントであった。実際雪崩れたのはずっと上の斜面であったが、そこの斜度は30度くらい。しかし最終デブリ到達点ははるか下の崖であった。1名が死亡する不幸な事故であったが、それが大きな教訓となっているのが・・・よく分かった。 2日間の日程が終了したが、スノーボードは全くできなかった。しかし、とても貴重な体験であったことは間違いない。昨年度からこの十勝山系の山々に魅せられはじめたが、とても緊張感のある荘厳な山達に・・・圧倒されてしまった。さて、どう攻めようかな?と! 気合は十分だ! |
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