niseko新ルールに思う・・・1


まずは、新ルールの記事から・・・

ニセコの3スキー場が独自ルール 管理区域外滑走を認める 「自己責任」を条件に  

2001/11/29 15:00
 【倶知安、ニセコ】後志管内倶知安、ニセコ両町にまたがるニセコアンヌプリ(一、三○八m)の三カ所のスキー場は今シーズンから、山頂付近に管理区域外への「出口」二カ所を新設することを決めた。通常のゲレンデとはひと味違う「深雪」を堪能できる管理区域外での滑走を事実上容認する形だが、万一、雪崩などに巻き込まれた場合、スキーヤー側が捜索に要した経費を負担するなど「自己責任」を条件とする。全国スキー安全対策協議会によると、こうした「アンヌプリルール」は全国でも珍しいという。

 ルールは倶知安町の「ひらふ」、ニセコ町の「東山」「アンヌプリ」三スキー場と、両町などでつくる雪崩事故防止対策協議会で決めた。

 三スキー場は、山頂付近のリフト降り場を通じて結ばれており、これより上を「管理区域外」とし、立ち入り禁止用のロープを張るが、その一部を開けて「出口」を二カ所設ける。

 管理区域外での滑走に際しては、1)所定の出口を利用、2)捜索費用のうち、スキー場側経費は当事者が負担する、3)完全立ち入り禁止区域に入った場合はリフト券没収―などの条件を付ける。これらを看板に明記し、近く管理区域外出口や各スキー場のリフト券売り場など二十七カ所に設置する。

 ただ、悪天候時は「出口」を閉鎖するほか、「ひらふ」と「東山」、「東山」と「アンヌプリ」のゲレンデ間にある地域は、雪崩の危険性が高いことから「完全立ち入り禁止」とする。

 三スキー場では、過去十年間で雪崩事故七件で、五人が死亡。いずれも管理区域外だった。このため、これまでは管理区域外全域を立ち入り禁止としてきたが、深雪を求めて管理区域外に出る人は後を絶たなかった。

 こうしたスキーヤーの意向も踏まえて、実効性のあるルールづくりを訴えてきた同協議会メンバーの新谷暁生さん(54)=ニセコ町・ロッジ経営=は「決められた場所から管理区域外に出ることで、利用者の自己責任の意識が明確になる」とルール化を歓迎している。



 今シーズンからニセコに完全立入禁止エリアと個人責任による立入可能エリアが新設される!完全立入禁止エリアは、ユキの沢と湯の沢、あと春の滝らしい。

 え! でも立ち入り可能エリアってどこなんだろう? ここに載っている完全立ち入り禁止エリアは、そんなこと言われなくても立ち入らない危険なポイントです。
 M沢、O沢、F沢、東尾根、西側尾根などはOKなのか? スキー場側からそれなりに斜面状況がアナウンスされるのか? だって、スキー場からのアプローチになるから・・・。アバランチコントロールは無理だとしても、アバランチチェックとかも事前に行ったぐらいにして・・・。そして、ある程度のレスキューシステムが今シーズンは整うのか?

実は、問題点その1はそこにあると思う。

 ルートを見失うことによる遭難や滑走中の怪我自体は、まあ地理感がある人たちによって捜索を行うことができれば問題無しでしょう。ひとりあたり1日1万以上の日当を払うことによってクリアできる次元かな・・・と。

 しかし、雪崩などの事故の場合はそんなケースとはちょっと違うのではないか。昨シーズンの「大沢」での雪崩事故の場合はその杜撰さが指摘されている。事故の当事者はシャベルすら持たない完全丸腰状態。ビーコンは当然無し。故に雪崩に精通している方でもピンポイントな捜索は不可能。そんな中、雪崩訓練を受けていないスキー場のレスキューにはそんないわゆる安全確保の期待はできません。(だって、業務内容に無いから) 

 この埋没者はラッキーにも片手が雪面に出せた。しかし、それ以上のことができないデブリの固さ。(また、ラッキーなことに片手が雪面に出せたので、空気を取り込むことができたのだ。・・・ちなみに本人は雪面に対し垂直に埋まっていると思っていたらしいが、実際はほぼ水平に埋没していたそうだ) 空気があるから1時間も埋まっていて生存可能であったのである。

 パトロールは何をしていたのだろう。捜索時は統制も取れずがむしゃらにゾンデを刺し、シャベルで掘るしかなかった。ほんのたまたまの偶然から・・・下りすぎた後続のパトロールが・・・仲間の捜索しているポイントに上り返している時に偶然発見したに過ぎないのだ。つまり、実に幸運な発見であったのである。・・・ってことは、事が起こっても俺は知らんという、ある意味スキー場側の責任逃れが確かに存在しているんじゃないかと思う。

  しかし、このことがよりBCでの啓蒙活動につながるという考え方もある。自分は、自己責任でニセコの裏を今シーズンも滑るつもりだが、自分なりにリスクについて考え、準備をし行動しようと思っている。だからといって自分が事故に巻き込まれないとは限らない。どんなに準備をしたって事故はあるわけです。でも、そうなった場合の事も想定して対策を練る。そして行動するわけですよね。(そのためには努力するよ! マジ!) 

 しかし、このルールは スキー場が自己責任でといっても・・・。「雪崩れたって、死んだってそれはお前のせいだから・・・知らないよ!」ということなのだということがホントのところだから、事故と犠牲者が増えてから初めて、コース外に向かう人が減るという第2の問題点が浮上してくる。

 つまり、丸腰(なんのリスクに対する対策も持たず・・・。)でガンガンそこに入っていく人がさらに増えることになるのではないか? だって、形式上認められているんだもん! そんな斜面での行動が実は危ないかもしれないよ。だって、前記の大沢の事故ではオープンなバーンの途中で後続を待つために停止しているんだから。そんな行為が実は雪崩を誘発している可能性は否定できない。雪崩は起こそうとしても起きないし、安全だなと思っていても起きるかもしれない凄く不安定な・・・研究者でも正確な予知はできないもの。だからこそ、丸腰ではヤバイよね。丸腰の自己責任って一体何? それはとても「無茶な話だなあ!」と思わざるを得ない。死んでもいいよって思う人だけ滑りなさい! ということか? でも、この一見自由なルールは、本当に丸腰の危険斜面滑走者を増やすだけじゃないかと! 思う。

 それで事が起こっても知らないよ!って感じかな? やはり、一番スキー場側が責任を放棄したような感じがする。そして、その曖昧な部分が・・・実は本当にヤバイんじゃないのかな! 今の現状よりも・・・・。事故事例が増え、怯えさせ、そこに気軽に入ってしまう人がいなくなることが狙いなのか? そうではなくて、このことによって、「よし!俺もリスクの対策を考えて行かなくちゃ!」という意識につながる啓蒙活動になるのかなあ・・・やはり見守るしかないなと思う。

 詳細がわかったらまたコメントしたい。