積雪内に弱層があるかどうかを判断するためには、様々な方法がある。それらを状況にあわせてたくさん行うことが望ましいが、実際行動中に手軽に行える方法としては、このハンドテストが挙げられる。
1、 斜面の安全なところに立ち、直径30センチ程度の円を描く。この円を描きやすくするためにストックやシャベルの柄に印をつけておくのも一つの手だ。
2、 両手で雪を掻いて円柱を掘り下げる。最終的には70センチ以上まで掘り下げてテストするのが望ましい。過去の事故に照らし合わせても、そのくらいまで掘り下げる必要は確かにある。また、さらさらの新雪が積もっている状態では、その新雪の層の下からという考え方がベストではないか。つまり、新雪はやわらかくプレッシャーがないので上から押し付けると20センチくらいはすぐに厚みを失ってしまう。つまり有効な調査すべき層は新雪の下70センチと考えるべきであろう。
また、初めから70センチ掘り下げて円柱を作ってからテストを行うのではなく、40センチくらい掘ってから行う方が良いと考える。何故なら「てこの原理」で円柱の下のほうに強い力がかかってしまうことで正確なテストができない可能性があるのである。
3、 円柱に腕を回し、上部から下部に移るようにテストしていく。最初は手首の力、肘まで使った力、肩まで使った力、腰まで使った力、といった具合に段階を踏む。最初から強い力を加えないようにする。
4、 弱層があれば「だるま落し」のようにブロックできれいに取れるはずである。その時どの力ではがれたかが重要である。また、その面の雪質をよく観察することで危険度をより正確に判断することができる。そのために必要な装備はルーペと観察カードである。また、非常に薄い弱層の場合ははがれた際に壊れてしまいブロック面に少ししか付いていない場合がある。注意深く観察することが望ましい。
その他・・・
実際、力加減の問題があり、これは繰り返し行い自分の感覚をしっかり掴むことが正確な判断につながる。また、行動中のパーティが複数であるならば、必ずみんなで行うようにし、その総合的な意見で危険度を判断する方がより正確なテストとなる。
評価積雪の安定度ハンドメイドでの目安行動の可否
1安定腰を引いても崩れない行動可能
2おおむね安定腕で抱えたらはがれた注意
3結合状態悪い手首だけで引いたらはがれた行動不可
4非常に悪い円柱を掘り出したら崩れた危険
5非常に不安定
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