まず、滑走に適した板やセッティングについて述べたいと思います。バックカントリー行動での板は絶対これだというのはありません。しいて言えば、より長いボードの方が、おおむね浮力と安定性が得られます。細かく言えば、特に深いパウダーの場合、ノーズキックの大きさは深雪をかきわける走破性に大きな影響を及ぼします。また、接雪面の広い板の方が浮力が得られるので、特に滑り出しからの加速に有利です。ただ、浮力を幅に求めすぎると今度はハードバーンでのエッジングが難しくなるという不利が生じることになります。そういったことを考慮して板を選ぶことをお薦めします。
次に、セッティングです。パウダー滑走時にノーズが刺さるのを防ぐためにセットバックすることをお薦めします。ただ、度を超したセットバックはテールを押しすぎてスピードダウンにつながるので要注意。また、若干スタンスを広く取るのも安定性と操作性を高める手段です。ただ、セットバックするとゲレンデのピステンではいいカービングターンが若干難しくなるというデメリットがあります。フェイキーもつらいなあ。
バックカントリーでは、パウダーと言えど乾いていたり湿って重かったりいろいろです。また、ハードパックな斜面があったり波打ったしわがあったりと複雑なので、あまり極端なボードセッティングは控えるべきです。結構地形もいろいろだし、ツリーランも多いし・・・。自分がコントロールしやすいセッティングじゃないと危険です。
基本的にオープンバーンの滑走は一人ずつが原則です。何故なら複数の人間の重みで斜面が雪崩れてしまうかもしれないし、また雪崩が発生した場合、巻き込まれる人数を最低限に食い止めることができます。そして、救助する人間の数を確保することが出来るからです。よって、斜面下で待機するメンバーは地形を考えてポイントを選ばなくてはなりません。雪崩のスタートゾーン、ランアウトゾーンを予測する冷静な判断が求められます。難しいけど・・・。
スノーボードはその性能上フラットな緩斜面では止まってしまいます。また、だらだらしたトラバースは本当に疲れてしまいます。滑走ライン取りも重要ですが、時にはフェイキーで滑るなど余裕があるといいですね。春の岩山などでは隠れ岩に注意してください。ダメージは大きいです。
雪崩の次に恐ろしいのは滑落です。バックカントリーでは40度を超す斜面も結構あります。そこで転倒した場合、最悪のケースでは止まらずにどこまでも落ちていってしまうことになりかねません。岩や立木に衝突した場合、多分致命的な結果が待っていることでしょう。転倒は実はバックカントリーでの滑走で一番のタブーなのです。弱層のある雪面では転倒が引金となって雪崩が発生することもあります。やはり、滑走技術のレベル高さも必要です。がんばりましょう。 |
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