★ 2001.5.6 in 横浜7th AVENUE ★
− 解散 LIVE −
『最後の夜』

  〔SET LIST〕

 

  1.タイムカプセル
  2.No one's gonna hurt you
  3.MILK(新曲)
  4.Air Mail
  5.無邪気なままで
  6.夏の終わり
  7.BLACK MONSTER
  8.HEAVEN
  9.嗜虐の翼
 10.涙の理由
 11.小さな約束
 12.FLY HIGH
 13.BRAND NEW TOMORROW
 14.偽善者
 15.CHEER UP
 16.BEAUTIFUL POWER

  −Encore1−
 17.ロマンティックノイローゼ
 18.Free! Free! Free!
 19.OUT
 20.kind of love

  −Encore2−
 21.カナリア
 22.OVER



 これがRESEARCHとしての最後のライブだということを、ライブが始まる前も終わった後も、私はあまり実感として感じられていない。今までもRESEARCHのライブにはたくさん行けたわけではないので、今回もしばらくライブがないんだ〜、くらいの感覚で。これが最後、ホントにホントの最後、ということが、感覚として感じられないのだ。

 98年に初めてRESEARCHのライブを見てから2年半。私にとってのRESEARCHの存在は大きく変わった。RESEARCHの曲に助けられたことが何度かあって、大好きなバンドというよりも、大切なバンドだった。そのバンドがなくなってしまった‥‥。すごく残念だし切ないけれど、でも、哀しいという気持ちは、何故かそれほどない。ありきたりだけれど、解散しても、彼らの曲がなくなるわけではない。そして、彼らは大丈夫だという、根拠のない確信。メンバー1人1人に対する、理由の判らない信頼感。そんなものが私の中に残ってるから‥‥。




 いつも、RESEARCHのライブには最前に陣取ってる子たちがいる。いわゆる常連さんというヤツだ。それがこの日のライブでは、最前にその子達がいなかった。漏れ聞いたことを伝え聞いたところによると(苦笑)、当初PLUG RECORDSにチケットの予約をしようとしたら、予約を受け付けてないと言われ、ライブハウス側に予約したらしい。ところが予約の優先順位はPLUG予約が一番最初だった。私はPLUGに予約していたため早い整理番号だったけど、彼女たちは私たちよりも後になってしまったのだ。当然のように、私たちが中に入った時点で最前には、整理番号の早い子たちが立っていた。私も、いつもはもっと後ろなのに、なぜか2列目の位置に立ててしまった。なんとなく、居心地が悪い。しかも、最前にいつもの常連の子達がいないと、振りが判らない(苦笑)
 RESEARCHのライブをいつも盛り上げてきたのは彼女たちだ。RESEARCHのライブは、それほど激しいわけではないし、メンバー側からのアクションがそれほどあるワケでもないのだから。ライブが終わった後に友達とも話していたのだけど。RESEARCHのライブの時は必ず最前で応援し続けてきた彼女たちが、肝心のこのラストライブで最前に行けなかった気持ちは、どうだったのだろうか。
 通常、RESEARCHのライブは、後ろから押されることがほとんどない。客電が落ちてメンバーが出てきたからといって、前に押し寄せるファンがいることはなかった。それが、今回はあったのだ。もちろん、常連の子たちだ。そのやり方はかなり強引であったし、本来いる人達の前に割り込む行為は必ずしも賛成できるものではないけれど。それでも私は彼女たちが前にいければいいと思っていた。なんとなく、彼女たちが前にいないと落ち着かない気分だったのだ。
 最終的に、最前にはどうしても割り込むことは出来なかったけど、2列目に横並び状態にはなっていた。そして一番盛り上がってたのも、やはりその2列目が中心になっていたと思う。

 ライブは『タイムカプセル』から始まった後、『No one's gonna hurt you』へ。いきなり2曲目でこの曲かぁぁ(泣) この曲は、RESEARCHに出会ってからいろんな場面で、私の気持ちを前向きにさせてきた、大好きな曲だから。まさかRESEARCH自身の解散をこの曲で励まされるとは思ってなかったから、余計に切ない‥‥。少しウルウルっと泣いてしまいました(泣)

 『No one's〜』のあとは、しばらく私の知らない曲が続いた。というより、全体的に知らない曲の方が多かったように感じた。だいたい今回、2時間半近くのライブで曲数は22曲。よく考えたら、CD化されている曲は11曲しかないのだ。しかも『Love is …』を演らなかったから、演奏されたのは10曲でしかない。最初のMCで「たくさん曲を演る」と宣言した通り、2時間半近いライブの中の半分以上を知らない曲という人も、おそらく沢山いただろう。
 私の場合は、CDの他にデモテで持っている物や、最近ライブで頻繁に聴いていた『嗜虐の翼』『OUT』はすぐ判ったし、以前のライブで聴いたことがある『Air Mail』や『FLY HIGH』『BRAND NEW TOMMOROW』も聴き覚えあったから、まったく初めて聴いた曲というのは4曲くらいしかなかったのだけど。昔の曲をいっぱい演ったんだなぁと思っていたら新曲もあったみたいで、これら音源化されなかった曲たちが消えてしまうのは、本当にもったいないと切実に思う‥‥。

 裕光さんは最初のMCから、特に気負いもなく「解散」という言葉を口にしていたけど、結局その理由に関してハッキリとは言ってくれなかった。なんだか「けじめ」みたいな事を言ってたけど、それじゃ、これで「けじめ」つけたら、別の名前でバンド再結成しても全然いいよ、なんて思ってしまった(苦笑) やはり、長年一緒にバンドやってきて、地元静岡からの仲間で、そういう人達が解散したらどうなってしまうんだろう?って考えてしまうもの。
 この日、7thにはすごく沢山の人が入っていて。裕光さんも「こんなにいっぱい来てくれるなら、もっと早く来てくれ」って言ってたけど、それはそうなんだけど(実際解散だから来た人もいただろうし、解散ライブだから絶対に来なきゃと思って全国から集まったんだろうけど)、そうじゃなくて、最近RESEARCHを知って好きになってくれた人も多かったはずだよ。私は、人気が出ないのが解散の原因だとは思ってないのだけど、もう少し続けていたら何か違っていたのかも、とは、どうしても考えてしまった。

 そういえば、裕光さん何度か曲タイトルを間違えてたような気がするの。開演時間がすごく押したんだけど、予定の7時をとっくに過ぎたあとで、スタッフがステージ上のセットリスト書いた紙を張り替えたり、ペンで直したりしてた。急遽、曲順を変更したのかな?
 そのせいなのかどうかは判らないけど、私の聞き間違えじゃなければ、2度ほど演った曲とは違うタイトルを言ってたの。「OVER」と言ったのに知らない曲だったり、「OUT」って言ったと思ったのに『CHEER UP』だったり(苦笑)
 それで、アンコール最後の最後で、「1曲やってないのあるよなー?OVER!」って裕光さんの言葉に、やったんじゃなかったっけ?って言われて「あれ?やってないよね?」ってファンに確認する場面もあったっけ(笑)
 そうそう。この時、私も(あとやってないのは『OVER』と『Love is‥』だよな)って考えてて、そしたら私の前にいた常連の子が「『Love is‥』は!?『Love is‥』やって!!」って言ってたの。裕光さんのMCの流れから「OVER」だろうとは思ってたけど、確かに『Love is‥』は私もやってほしかった。なんであれだけやらなかったんだろう‥‥。時間足りなかったんかなぁ?
 でもあの曲やったら、きっと泣いただろうなぁ、私。だって『カナリア』でも、もうぼろっぼっに泣いてたもの‥‥。裕光さんが「6年もバンドやってると止めたくなる時はある。そんな時に作った曲です」なんてMCまでするし(泣) 歌詞が歌詞だけに、泣いちゃうとは思ってたけど、そんな話するから余計ダメじゃん‥‥。裕光さんが歌に入る前に、もうボロボロ涙が出てきちゃって。曲の間中ずっと、何度も何度もしゃくりあげながら泣いてました。この曲聴くと、これからもずっと切ない思いをするんだろうな‥‥。

 曲ごとの感想があまりなくて申し訳ないのだけど、そんなことは、なんだか必要ないように思えているの。全体を通していいライブだったし、とても楽しいライブだった。裕光さんの声は相変わらずよく出ていて、大きい口を開けて歌う裕光さんが好きだな〜って思ったり(笑) 今回は下手側にいたのでNAOSHIさんが良く見えて、NAOSHIさんの笑顔はいいよなぁって改めて思ったり(笑) Kazuさんは髪がドレッドになっててビックリしたけど、ああいうのも素敵だなって思ったし(笑) KENGOさんは、遠かったので今回はあまり見えなかったんだけど、髪の毛立てて気合いの程がうかがえた(笑) そしてKENちゃんは相変わらずいっぱい喋ってくれたけど、その中にファンに対する気持ちがいっぱいあって、すごく嬉しかった。
 そういえばこの日は、いつもなら裕光さんとKENちゃんくらいしか喋らないのに、メンバー全員の長いMCがあったね。2回目のアンコールの時に、KENちゃん・Kazuさん・KENGOさん・NAOSHIさん・裕光さんと順番に出てきて、一人ひとりじっくり喋ってくれて。このときは、さすがにかなり切なかったです。でも3回目に出てきた時のNAOSHIさんとKENちゃんのショートコントコーナーは楽しかったわ(笑)

 さっきも書いた通り、私は最初センターの前から2列目にいたんだけど、早々に常連さんが2列目に入ってきたので後半はずっと下手寄り3列目にいたの。で、それくらいの位置って、ピックがたくさん飛んできやすい位置なのよねぇ(苦笑) 一度は私の肩にあたって落ちたし(でも反応の鈍い私はピックがあたったということに気づくのに3秒くらいかかった/爆)、私の足元に落ちてたことも数回。でも、いつものように私は裕光さんを見てるし、あまり曲の途中で下を見てピックさがすという行為が好きではないので、いつも他の人に取られてて(苦笑) まぁそれはそれでいいんだけどね。
 アンコールが2度あって、2度目のアンコール終わった後に、もう一度アンコールのコールがあったの。で、メンバーが出てきてくれたんだけど、曲は演奏してくれなかったのね。その代わり、全員で手を繋いでジャンプして、あとドラムにサインが入ったものが数枚、投げられた。
 さすがにこういう物は、大きいし全員が狙ってるし数も少ないし、取るのは無理だろうな〜と最初っから諦めてたんだけど。なんか‥‥取れてしまったのです(苦笑) 私の目の前に飛んできたのは、手に当たって余所に行っちゃったんだけど、反対に少し遠くに飛んでったものが、同じように手に当たってはじかれて私の前に落ちてきたの。それで、うりゃぁ!と取ってしまった(笑)
 最後の最後に、大物を取ってしまったわ‥‥(苦笑) 大きくって持ち帰るのが大変だったけど、一応本命バンドの最後の記念ということで、大切に取っておきます。かなり‥‥邪魔になると思われるけど(爆)

 思えば、解散することを知ったのが2月だったと思う。それから解散ライブまで、ずいぶん先のことだと思っていたのに、時はあっという間に流れて、RESEARCHは解散してしまった。それでも、いまだに解散したという実感がわかないし、今までとどう違うのだろう?と考えなくもない。
 好きだったバンドが解散したことは、今までにもあるけれど、一応本命とまで好きになったバンドの解散だったはずなのに、なんだか妙に落ち着いていて自分でも意外だった。どうなってしまうんだろうって正直思っていたのに。
 やはり、解散ライブにきちんと行くことが出来た、というのは大きいのかもしれない。あと、解散してもどうってことないと思えるほどメンバーのことが好きだし、信じられているということも。彼らは大丈夫だと思える、この信頼感はどこから来るのだろう。
 彼らが今後、どうするつもりなのかはまだ判らないけれど、どうなっても私は彼ら全員のことが大好きだし、RESEARCHというバンドが大好きでい続けると思う。

RESEARCHのみんな、今まで素敵な歌をありがとう。楽しい時間をありがとう。
これからのみんなのことも、応援していきます。



※最後にもらったドラム。
直径37センチのコレは、ドラムの何になるのでしょう?誰か教えて(苦笑)
ちなみに中央にNAOSHIさん、上に裕光さん、左にKENGOさん、右にKENちゃん、下にKazuさんのサインです。中央部が叩き痕で少し汚れています(笑)


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