☆ごあいさつ☆
日ごろより、アジア女性センターの活動にご理解とご支援をいただき、皆さまには心よりお礼申し上げる次第です。
配偶者暴力相談支援センターへの相談件数、警察におけるDV対応件数ともに過去最高(平成23年度)となった他、最近もまた、ストーカーによる殺人事件が起こるなど、「女性に対する暴力」事件は後を絶ちません。内閣府が「性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」の設立を進めるなどの取組みを始めていますが、「女性に対する暴力」への公的機関(とその構成員)の認識は未だ低いのが現状で、人材供給・育成といった点でも、AWCをはじめNPO法人の果たす役割はまだまだ大きいと強く感じているところです。
さて、AWCはこの11月で設立16年を迎えました。10月には、福岡県から「ふくおか共助社会づくり表彰」を受けました。これは、NPO等と企業や行政等との協働の取組や社会貢献活動で顕著な成果や先進性将来性のある活動を表彰するものです。今回の表彰は、昨年AWCが福岡県女性相談所からの委託で翻訳にあたった「多言語相談シート」事業に対するものとして、県女性相談所とともに「協働部門賞」としていただきました。地道な活動にも光を当てていただいて大変嬉しく思っております。これもひとえに皆さまの温かい励ましのおかげです。
今後ともご支援をいただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
アジア女性センター理事長 横山美栄子
☆「よりそいホットライン」をご存知ですか?☆
アジア女性センターは今春から、社会的包括サポート事業の「寄り添いホットライン」を全国の仲間たちと連帯して取り組んでいます。24時間通話料無料で相談に応じるもので、AWCはガイダンスB「性暴力、DVなど女性の相談」が担当です。
担当日は特別態勢をとり、その時短帯はひっきりなしに電話が鳴り響くのですが、開口一番に「やっと繋がった…」と言われる方も多く、実際に話を聞けているのは必要としている方のごくわずかなのだと実感しています。ただ話を聞くことしかできない自らの無力感を感じつつ、それでも誰かに話すことで相談者の重荷が軽くなるのでは、と受話器の向こうの相手の話をひたすら信じ、共感し、支持しつつ向き合っています。
☆筑紫野市生涯学習フェスティバルバザー☆
10月27、28日、筑紫野市の文化祭で恒例のバザーに参加しました。今年も数カ月前から、日頃AWCを支援してくださっている団体の方々や、会報を通じて会員の皆さんに遊休品を寄せていただけるようお願いしました。それらを仕分けし、ラッピング、値段をつけていきます。毎年の事なので徐々に手際がよくなってきたかな。それにしても、遊休品を届けてくださる方々、毎年の事だけに声かけも大変だろうと思いますが、皆様のご厚意の品々がたくさん集まりました。今年は新たに手作りの袋などの小物を寄付してくださる方もあり、丁寧に作られた品々にはその方の温かい気持ちが感じられます。バザー品に囲まれながら、寄せられた品々の向こうには沢山の方がいらっしゃるのだと、力が湧いてきて心の中はほんわかあたたかくなります。
昨年は雨にたたられたため、その反省を活かし今年は雨よけのビニールシートを購入し万全の備えで臨みました。初日は雨で早速雨よけシートの出番となりましたが、翌日は天気も持ち直し、文化祭に足を運ぶ人も徐々に増えてきました。看板商品であるアジアの女性たちによってつくられたバックや小物を買い求めて行かれる方々、愛用していると話して下さる方もいらして、嬉しい気持ちになります。そのクラフトも購買意欲満々でした。
今年は、筑紫野市市制40周年にちなみ、各テント40円商品を出すことになっており、AWCでは石鹸などを準備しました。皆さまのご協力で完売できました。
☆ビルマ人身取引対策担当者との交流☆
東南アジアのビルマ(ミャンマー)から、現地で人身取引対策に取り組む政府関係者のグループを11月10日(土)カフェ・アニパニに迎え、アジア女性センターの活動を紹介しました。また新興めざましいビルマでの人身売買の状況についても聞きました。
グループではJICA(日本国際協力機構)の「アジア諸国における人身取引対策協力セミナー」に参加するため2週間の日程で来日、東京周辺で政府の取り組みなどの研修を受け、後半の数日間は福岡県内を回られました。グループはミャンマー法務省ミャンマー警察国際犯罪対策課のキン・マウング・ラ課長補佐ら警察関係者3名と同国社会福祉・救済・復興省の職業訓練センター兼シェルターの関係者2名でした。
◆中国国境の農家を巡る人身売買ケース◆
ビルマから人身売買被害者として送り出される先は、広く国境を接するタイが最多ながらも、警察機関同士では、東側に接する中国との連携が密に行われている。農村部の嫁不足に中国の一人っ子政策が拍車をかける格好で、農村の跡継ぎを生み育てる女性の“需要”が中国側で高まっている。仲介業者を通じてビルマ側から若い女性がつれて行かれ、監禁状態で売買されているのが最近多いケースという。
ビルマ女性たちは「高いお金がもらえる」という甘言に騙されて中国側にわたるが、仲介業者が暴利を得るだけというのが現実。家族の世話をし子どもを産むためだけに買い受けられた女性たちは、強制的にHIV検査を受けさせられたり、義母に身体を調べられたり、といった侮辱にもあう。夫となった中国人男性が妻に飽きると、転売されることも。このような人権侵害から逃れたいとビルマ女性が中国の現地警察に助けを求めて駆け込んでも、結局のところ女性は「偽装結婚」の罪で処罰をうけて、本国に送還される。中国側では人身売買の罪は罰金刑のみで、再発防止にはいたっていない。
◆ビルマ側の課題◆
一方でビルマ側の法律では厳しく、人身売買を巡っては最高で終身刑が設けられている。警察内で人身売買取締りに当たる職員は、300人だったのが1200人体制に増員された。また国外で保護された時に国民としてのIDが明確でない場合にも、ビルマ語を喋るなどのいくつかの条件が合えば、ビルマへの送還をと保護が行われるなど、被害者救済の門戸を広げている。しかし、実際に保護され故郷に戻っても貧困に喘ぐ現状が解消されなければ、被害者たちは搾取されるのを覚悟で、再び“仕事”を求めて外国へ出ていくしかない。ビルマ国内で被害者たちの自立をどう支えいくのかが、今後の課題という。
◆交流を終えて◆
近年、ビルマの軍事政権はアウン・サン・スー・チー氏に自由を与えたり、米国大統領い再選されたオバマ氏を迎えるなど、国際社会に向けた民主化が進んでいることをアピールしていますAWCは初めてビルマからの訪問を受け入れましたが、とても温かい人たちでした。彼らの熱意が実を結ぶよう、ますますビルマの民主化が進むことを願わずにはいられません。
☆フィリピンの芸術家 アルマ・キントさんを迎えて☆
12月12日の夜、フィリピン・ケソン市在住の女性芸術家、アルマ・キントさんを迎え、「カフェで語る・カフェで考える」を開催しました。
アルマさんは当時、福岡県アジア美術館の企画「アジアをつなぐー世界を生きる女たち1984-2012」
に出品されており、前日に入国されたばかり。この日は美術館の学芸員さんたちと一緒に福岡市内のアート工房を回られたにもかかわらず、朗らかにアニパニに到着されました。まずは、円になって自己紹介。英語とタガログ語を交えて挑戦しました。ちなみにタガログ語で「私は☆です。会えてうれしいです」は「Ako ay si ☆(アコ アイシ☆)IkinagagaI ak kitang maki IaIa
(イキナガガラック キタン マキララ)」と言うんですよ!
アルマさんはこれまで、虐待を受けた子どもやトラウマを抱える女性たちのセラピーとして、アートを使ったワークショップを熱心に行ってこられました。縁あってAWCと一緒にワークショップを開くことが決まっており、会の後半は、アニパニの食事と持ち込みのワインをお供に、当日の進行やプライバシーポリシーについて打ち合わせをしました。
「アートに触れ、実際に作ること。またその瞬間の気持ちを話し合うことは、必ずその人の力(エンパワメント)になると信じている」と強く語るアルマさんは、なんと、既にフィリピン内外で1,000回以上のワークショップを催されてきたとのこと。「どんなことが起きても大丈夫よ」と胸を張る姿はとても頼もしく、にぎやかに夜がふけていきました。
ワークショップ House Of Comfort
そしてワークショップ当日。このイベントは福岡アジア美術館の橋渡しで開催が決まったもので、かつてAWCを利用され、いまそれぞれの場所で生活を再建されている方へ声を掛けたところ、外国籍を含む母子約20人が参加されました。数年ぶりの再開もあり、すっかり大きくなった子どもたちを見て、スタッフ一同驚きが隠せませんでした。
ワークショップはゲームでスタート。AWCスタッフらも一緒になって2つのタームに別れ、「身長順」「髪の毛が短い順」、「誕生月順」「年齢順」など、アルマさんの指示をどちらのチームが先に達成するかを競いました。みんな競争に夢中になるうちに緊張が解け、負けたチームが勝ったチームの足元をくぐる(!)罰ゲームをしながら「もう恥ずかしいことなんてないね!」と大声で笑いあいました。
リラックスしたら、いよいよアートです。子どもと大人でペアになり、まずは画用紙に鉛筆で無数の点を打ち、その点と点を直線や曲線で結んで絵を描きました。色を塗り、出来上がった絵をグループごとにシェア(共有)したのですが、あるグループでは、作品をクイズ形式にして、「何に見える?」「何を描いたと思う?」と質問をしたところ、「秘密地図」「ブーツ」「空飛ぶタコ」「虹色の雲」「おばさんにしかられる猫」「湖で泳ぐ魚」・・・・・などなど、さまざまなものが浮かびあがりました。子どもの発想力の豊かさに、面白いやら驚くやら、大いに感心しました。
続いてカラフルな色の布が配られ、「Ort Works、Dream Heals!」に突入。
アルマさんの導きで参加者それぞれが「私を幸せにするもの」を思い描き、約30センチ四方の布に針と糸で縫い合わせていきました。針穴に糸を通す作業から苦戦する大人を尻目に、子どもたちはするすると通し、大胆にハサミを入れた布を土台に置いてじっと眺め、糸の色を変え、熱心に作業を進めていました。実は、2〜13歳の子どもたちの集中力が持つのか心配をしていたのですが、大人も子どももすっかりアート体験に魅了され時間が過ぎていきました。そしてシェアの時間では、それぞれの“夢”とともに作品を解説。「庭に大きな滑り台のある二階建て家や野菜畑」「おしゃべり」「大きな窓がついた家」「ナスや柿などの秋の味覚」・・・・・・、たくさんの私を幸せにするものについて語り合うことができました。
ワークショップの終わりには、床に並べた作品とアルマさんを中心に、輪になって一人一言感想を述べ合いました。「隠れていた才能が出てきたみたい」「心の中にあるものを表現した」「最初はできないかと思っていたけれど、やってみたら出来てうれしかった」「知らない人と話すのが嫌で、来たくない気持ちがあったけど、だんだん慣れて楽しくなった。次に初めて会う人ともきっと仲良くなれるって自身がついた」「子どもそっちのけで楽しんだ。息子が初めて裁縫をして、家でもやってみたいと言ったのに驚いてうれしかった」「大人も子どももすごい!」「子どもとペアで作業をして、常識を考えずに自分のままで作ることができた」「知らない人にも、知っている人にも会えて、みんな一緒に過ごしたいと思った」「知らない人に、知っている人にも会えて、みんな一緒に出来たのがよかった」・・・・・。
受付の時の緊張した表情はどこへやら、終わりの時間を過ぎても多弁に心のうちを話してくれた参加者を見て,アートの力ってすごいな!としみじみ思いました。AWCでは今年も、年末恒例の「お楽しみ会」を開催します。AWCの利用を終えた後で月日が過ぎても、ゆるやかに、でも確かに、これからもつながっていければいいなと願っています。
☆リレートーク 私たちのミッション☆
あるスタッフがこんな話をしてくれた。「子どもが小さかった時、手術をしなければならなくなり手術室には子どもだけで入らねばならなくなった。手術室の入口まで一緒に行った時のこと、執刀医の先生や看護師さんたちが全員入口で待っていてくれ、“よく来たね、がんばろうね”と笑顔で迎えてくれた。その時、こんなふうに迎えてもらえたら不安でいっぱいの子どももきっとどんなにか安心するだろう、そして、一緒に手術室に入れない自分も、とても安心した。AWCでも、不安いっぱいに初めて相談される方と接する際には、こんな気持ちになってほしいと願っている。特別なことではなくても温かい言葉と笑顔で向き合いたい」と。そう語る彼女は、いつも微笑みを絶やさず穏やかに人と接している。
彼女をはじめAWCの女性たちはとてもpowerfulでcleverだ。勉強熱心で支援においてはとてもとても熱く濃く丁寧である。そして何よりもすばらしいと思うことは、自分自身のことや考えを言葉でしっかり伝えることである。時には意見を闘わせることもある。それは何よりここでの仕事をまた支援する方を大切に思っているからこそ・・・。
かってAWCの創設者の方々は、必要としている人たちのために熱い思いをもってAWCをつくられたことと思う。このAWCを絶やすことなく大切に受け継いでいくことは大きな責任でもあり大きなmissionでもあると思っている。
☆レジリエンス・ファシリテーター養成講座☆
AWCでは、NPO法人レジリエンス(東京)が、9月8、9日に福岡市で開催した「デートDVファシリテーター養成講座」「こころのcare講座・ファシリテーターフォローアップ講座」に共催として参加しました。レジリエンスの企画には、2009年に福岡で開催された時にも地元グループとして協力し、3年ぶりの講座開催となりました。実際にはファシリテーターとして現場で話をする際に活用できるよう、パワーポイントのデーターや、資料が配布されました。
初日の「デートDV」講座では、生徒向けと教師向け、二種類の資料が用意されていました。資料のタイトルにもあった「デートDV〜お互いを大切にする関係とは」が示すように、大切な相手を尊重する認識の欠如が、DV以外にもいじめやハラスメントなどにも共通すると感じます。そのような意味で、若い人たちに“人権教育”の一環として、レジリエンスのデータなどを活用しながらデートDVを分かりやすく伝えていくことは、誰もが生きやすい社会づくりの一助になると、必要性を強く感じた。
二日目の講座では、前半はDVが人の脳に与える影響について、後半は性暴力被害を受けた人たちが受ける傷と回復への道のりについて、聞きました。最後に講師の中島幸子さんがDVや性暴力等などテーマにした講座後の参加者のセルフケアの大切さを話されたのに続き「しかし同時に、性暴力にあった☆さん(=暴力被害を乗り越える女性たち)たちの気持ちはもっと重く苦しいのだと理解してほしい」というメッセージが印象的でした。
☆Cafe アニパニ便り☆
朝夕寒くなりましたが、皆様お変わりございませんか?
11月になり、お待ちかねのフェアトレードのチョコレートが入荷致しました。一年で寒い季節しか販売できないこのチョコレートもここ数年ファンも増え、お問い合わせも多くいただいています。また、新たにビターレモンピールチョコが仲間入り致しました。さっそくいただきましたが、レモンピール(果皮)がしっかり入っていて大人の味がします。今現在の売れ行きはこれが一番で、今年の一押しになりそうな予感がします。
また、11月にドライフラワー作家のCRESSさんのリース教室を致しました。年間通して飾られるリースですが、クリスマスに合わせて素敵なリースが出来上がり、教室後のランチも皆様楽しく過ごされていました。久しぶりの大人数での教室でしたが、楽しく手作りされているのを見て私までも嬉しくなってきました。いろいろなワークショップでアニパニを利用していただきたいと思っています。
これからはますます寒さが厳しくなってきますで、風邪をひかれませんようお気をつけてください。そして、ちょっとゆっくりしたいなと思われたら、ぜひアニパニを思い出してください。
スタッフ一同、お待ちしております。
Fair Trade & gallery Cafe(カフェ) anni(アニ) panni(パニ)
住所:福岡県春日市春日公園7-108 п蒜ax 092-573-2420
営業時間:月曜〜土曜(日祝休み) 11時半〜17時
アニパニブログ:http://blog.goo.ne.jp/anni-panni
☆ Information ☆
◆◆◆物品寄付のお願い◆◆◆
施設を利用される女性や子どものため、保存がきく食品、米(お米券)、調味料、シャンプー、リンス、石鹸、洗剤、タオルなどのご寄付をお願いしています。また、問題を抱えた方と面接をした後にも継続して連絡を取り合うために、テレホンカードの寄付があると助かります。ゆうパック等でご送付いただくか、事務所にお問い合わせください。
☆ パープルリボンプロジェクト ☆
アジア女性センタ―は、インターナショナル・パープルリボン・プロジェクト(IPRP)に賛同しています。家庭や学校、社会からあらゆる暴力をなくすために、一緒にパープルリボンをつけませんか? 従来のリボンタイプに加え、靴を履いたウォーキングタイプも入荷しています(いずれも縁や背面は銀色です)。
1個400円▽50個以上の注文の場合は1個250円(送料別)で販売しています。
ご賛同いただける方はお問い合わせください。
AWC内パープルリボン・プロジェクト 電話092-513-7333
*アニパニ語学教室で学びませんか?*
フェアトレードカフェ「アニパニ」では地域に住む外国籍の女性たちによる語学教室を開いています。英語・韓国語・中国語・インドネシア語・タイ語を学べます。月曜から土曜(祝日除く)の午前10時〜午後5時(ランチタイム除く)。受講料は、50分の講座4回で6000円ですが、レッスン時に1ドリンクをお願いしています。どうぞお気軽にお問い合わせください。
カフェバーを経営してみませんか?
〜アニパニをお貸しします〜
■食器、調理器具、流しなど店内の備品をお使いいただけます。
■初期費用があまりかからずに、カフェバーの経営ができます。
■女性経営者を歓迎いたします。
お問い合わせ・お申し込み
■カフェ・アニパニ
〒816-0811 福岡県春日市春日公園7丁目108
電話・FAX番号 092-573-2420 担当:堤
まずはご連絡ください。追って面接日をご連絡いたします。
|
 |
|
|